「反日」韓国で、いま「日本を大好きな韓国人」が増えているワケ
4/5(火) 8:07配信/現代ビジネスWEB版
■韓国で『呪術廻戦』が大人気になっている
韓国で日本のアニメ映画『劇場版 呪術廻戦 0』が連続ボックスオフィス1位を占めて、人気を集めている。
コロナ禍で日本旅行にいけない韓国人は呪術廻戦0などを通じて日本文化をスクリーンを通じて楽しみ、もう一度日本を訪問する日を指折り数えて待っているという。
韓国で一時流行した「ノー・ジャパン、不買運動」が、結局は”選択的不買運動”にすぎなかったことを証明する形になっている。
映画振興委員会、映画館入場券統合電算網集計が2月25日に発表したところによると、『劇場版 呪術廻戦 0』は2月24日、観客1万9202人を動員し、ボックスオフィス1位を記録した。 累積観客数は23万1200人だという。
『劇場版 呪術廻戦 0』は2月17日、公開初日にボックスオフィス1位になり、一旦順位をさげたものの23日に再びトップにつき、その後連続してボックスオフィスのトップを記録した。
■漫画喫茶では読むのに「順番待ち」
2月17日に韓国で公開された『劇場版 呪術廻戦 0』は、百鬼夜行で呪術古典を危機に陥れる強力な呪術師・夏油傑(げとうすぐる)に対抗した呪術師・乙骨憂太(おっこつゆうた)のダークアクションファンタジーブロックバスターだ。
『週刊少年ジャンプ』で連載中の芥見下々(あくたみげげ)の漫画『呪術廻戦』は、2018年3月に連載を開始し、現在18巻が発行されており、日本でのシリーズ発行部数が六千万部を突破している大人気作だ。
韓国でもコミック本はこれまで「鬼滅の刃」が売上トップを走っていたが、現在は「呪術廻戦」になっている。
市内の漫画喫茶でも読むのに順番待ちだという人気ぶりである。
そんな『劇場版 呪術廻戦 0』は韓国出身のアニメーターである朴性厚(パク·ソンフ)氏が監督している。「鑑賞ポイント」について、パク監督はメディアとのインタビューで、「作画とともに音楽にも注目してほしいです。 今回は製作期間が限られているにもかかわらず、すべての音楽を絵に合わせて作りました。 それぞれのアクションシーンにふさわしい音楽がプラスされ、目と耳の両方で迫力あるシーンが味わえるので、ぜひ映画館でそのシーンを満喫してほしい」と語っている。
そんな作品について、韓国人からはこんな声が上がっている。
「今年公開された最高の映画だった」 「作画、演出、キャラクターストーリーの面白さをすべて足した上に、 高い完成度まで見せた」「最強呪術者の河野悟の真骨頂を見せてくれた部分に圧倒的な力を感じることができた。 最高だった」「アクション、演出、キャラクター、ギャグ、ストーリーすべてが完璧に珍しいアニメーション大作。 引き続きもっと良いアニメーションを作ってほしい。 日本に感謝する」「現代日本社会をよく理解することができた」「 日本についてもっと知りたい」……。
「呪術廻戦」を通じて日本と日本社会、さらにはアニメーションに多くの関心を持つようになったという肯定的な反応が多くみられるのが特徴的だ。
■人気が高すぎて不買運動関係なし
韓国のマスコミでは、これまで日本のアニメなどカルチャーに対して攻撃的な記事を書いてきた側面は否めない。
たとえば昨年公開された『鬼滅の刃:無限列車編』で、原作漫画の主人公炭治郎のイヤリングが日本が帝国主義時代の象徴とした「旭日旗」の形だという指摘したのが象徴的だろう。
それでも、累積観客数は200万人を超えるなど大ヒット興行となった。さらに、書店街でも「鬼滅の刃」ブームは続いた。 出版後、韓国最大の書籍流通会社である教保文庫が発表したオン・オフライン総合ベストセラー集計順位によると、『鬼滅の刃』は昨年5月の出版以来、4週連続で総合1位になった。
■砂嵐のように消えた反日不買
日本製ゲーム機やゲームも、韓国で大人気である。
2020年上半期には任天堂スイッチの「あつまれ どうぶつの森」が品薄状態に陥ったが、発売後数百人が売り場に並び、大混乱となった。 実際、オンライン上の中古取引サイトでは、プレミアムを上乗せして取引されたこともある。
同年下半期には「プレイステーション5」を購入するためにゲーム機売り場の前に並んだ姿が報道された。 オンライン上に在庫が一杯になる度に瞬く間に品切れになるほど人気を集め、 中古市場では販売価格の数倍に達する高価で取引されたほどだ。
韓国版たまごっちのゲーム機も小学生の間で人気である様子を見ていると、もはや「反日いじり」は何の意味もなくなっていることがよくわかる。
いつの間にか日本の”不買運動”は砂嵐のように消えてしまったわけだ。
■結果、「反日」とはなんだったのか…?
文在寅政権下での韓国では反日バッシングが繰り広げられたことは記憶に新しい。
この5年間は、政権はもとより、政権寄りのメディア、政治家、市民団体らが強烈な反日バッシングを展開したが、結局はそれは何も生み出すことはなかったように感じる。
日本の輸出規制の強化を受けて韓国では国産化を推進したが、うまくいったという例も聞かない。
そもそも足元では経済政策の失敗で雇用、住宅など生活基盤を維持できない人が増える状況を作り上げたうえ、変え外交では北従姿勢で北朝鮮に最後までラブコールを送りながら迷走を続けた。
そうした悩みが深まるほどに、視線を外に向けるために反日を叫んでいたとしか思えない。あえて言えば、反日ありきで、歴史問題から政治、経済、文化交流を理屈もなくごちゃごちゃまぜあわせたビビンバのような言動をとることはもうやめるべきではないだろうか。
そして、韓国では新たな大統領が誕生した。いまこそ自国のことで思い通りにならないことが出てくれば歴史問題にすりかえる悪癖をやめないと、反日などというより、日本国民や世界からが呆れられる国になってしまうような気がしてならないのだ。
金 愛(ジャーナリスト)
コメント総数;222
一、大統領が変わっても、国会では共に民主党が与党の位置を占めており、完全にねじれ状態 いずれにしても、韓国の国是が変わらなければ、難しいだろうな
新大統領は、用日であって、親日ではないからね
日本は、隣国として、戦略的に関係を持つだけで良く、親しくする必要はあまりないかな
二、>あえて言えば、反日ありきで、歴史問題から政治、経済、文化交流を理屈もなくごちゃごちゃまぜあわせたビビンバのような言動をとることはもうやめるべきではないだろうか。
ここの「反日」が「反韓」でも「反中」でもそうだと思うけど、そういう層はいつの時代でもどこの地域にも一定数いて無くならないもんだと思うわ。
国も奨励するしな。
ただ、これからはロシアが世界の悪役としてクローズアップされるから(アメリカは相変わらず中国ターゲットだが)日韓関係悪化を煽る記事は減っていくかもしれないな。
友好関係が進んだっていうより単なるトレンドの問題でw
三、この手の記事って、なんで主語を大きくすり替えるのだろうか。
まさに詭弁の記事。
アニメやユニクロが好きなだけで「日本を大好き」なわけではない。
日本でも、韓国のアイドルや食品が好きな人がいるけれども、韓国に好感を持っているかと言うと、必ずしもそうではない。
韓国で反日教育が続く限り、日韓友好の演出はやめてもらいたい。
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ウクライナ・ロシア戦争の影に隠れて目立たない韓国ネタだが、またぞろ視点を変えて雑誌記事に登場している。「反日」から一転して〝日本を大好きな韓国人″なんだと。如何に感情の起伏が激しい韓国人でも、大統領が代わるだけで真逆の感情になるはずもあるまい、と想いつつ読んだら、やはりガセであった。
一個人を大別すると私人と公人に分けられる。もちろん、人格は一つ(同一人)しかないから、状況に応じて使い分けることになる。故石原慎太郎氏が都知事時代、靖国神社参拝に際し、問題にしようとした記者が、「公人(都知事)かそれとも私人(一個人)としての参拝か」と質したところ、「バカなことを訊くな」と一喝したことがある。生身の人間を分割出来ないわけだから当たり前だ。
卑近な例だが、現役時の自分は弱小労組の役員を務めていた。人事異動により行かされた職場で、いわゆる〝3K″の仕事に回された。会社に抗議すると、職長が勝手にやったことにしてあっさり引っ込んたから、その意図はなかったのかもしれない。人事権を持つ会社にその気があれば、公然と〝見せしめ人事″も可能なわけで妙手ではある。
どういうことかというと、労組役員と言えども、就業中は一労働者に過ぎない。しかし、或る意味で社内の〝有名人″だから周囲は一労働者でなく労組役員の肩書に耳目が集まる。かくして、「会社に逆らうと、ああいう目に遭う」となるわけだ。
話を戻そう。一人の個人が、一生を公人(または私人)としてだけに生きるわけではない。要はそのバランスだ。私(わたくし)とは自分のためだから、完全に利己(エゴ)の世界だ。公(おほやけ)とは自分も含むが他人のためだから利他に通じる。
【利己】
自分の利益だけを考え、他人のことは顧みないこと。
【利他】
①他人に利益となるように図ること。
自分のことよりも他人の幸福を願うこと。
②仏教語。人々に功徳・利益(りやく)を施して救済すること。
特に、阿弥陀仏の救いの働きをいう。
現代人は、グローバルスタンダード(世界標準)なる合言葉の下、民主主義・自由・人権・法治支配などの西洋的価値観があたかも普遍的であるかのように信じ込んではいまいか。そもそも西洋近代思想の根本は、個人主義(≒利己主義)で成り立っていると言っても過言ではなかろう。翻って我が日本はどうか。私(利己)より公(利他)を優先する特殊な共同体的伝統がある。義理(公)と人情(私)の狭間で葛藤する人生と言い換えると分かり易いか。
つまり、我ら日本人を世界から観れば、神仏に最も近い〝別格″の存在なのだ。西洋にはノブレスオブリージュという考え方がある。地位もカネもない一般庶民が、普通に具備していること自体が欧米人には驚愕なのだ、
【ノブレスオブリージュ】-noblesse oblige(仏国語)-
身分の高い者はそれに応じて果たさねばならぬ社会的責任と義務があるという、欧米社会における基本的な道徳感。
西洋人は、全知全能の神に近づきたくて完全無欠であろうとしてきた。が、我らの祖先は、人間が不完全な生き物であることを悟り、凡人でも出来る金甌無欠の共同体国家建設を目指した。発想の原点が真逆なのだ。古代シナで、道徳のなさを嘆いた孔孟ら儒家が道徳の重要性を説いた。我国では、従前からの道徳観に合致していたので、儒学という専ら学問として採り入れた。これほど我国は、良い意味で諸外国とは違うのである。
韓国ネタが妙な話になってしまったが、所詮、朝鮮半島は「事大主義」に過ぎない。拗れた日韓関係も、我国が「強国」と観られるようになれば自然に解決する問題でしかない、
【事大主義】
自分の信念をもたず、支配的な勢力や風潮に迎合して自己保身を図ろうとする態度・考え方。
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