「たとえメダルが獲れなくても...」
五輪選手への「粋なメッセージ」が海外で反響「日本のファンは最高だ」
7/29(木) 17:17配信/J-CASTニュース
「たとえ、メダルが獲れなくても...」。日本人とみられる1人の男性が、オリンピアンに向けて掲げたこんなメッセージが、海外のネットユーザーを中心に大きな注目を集めている。
話題になっているのは、ある海外のツイッターユーザーが2021年7月26日に紹介した1枚の写真だ。
■「JAPANESE FANS > ANY OTHER COUNTRY」
投稿された写真には、日本人らしき初老の男性が、路上で手作りのメッセージボードを頭上に掲げる様子が写っている。撮影時期などは不明だが、オリンピック出場選手に向けたメッセージのようだ。
男性の掲げるボードには、
「Good Morning Athletes!Even if you don't get a medal, you're still the BEST!! So believe in yourself!(おはようございます、アスリートの皆さん!たとえメダルが取れなくても、あなたは最高です!! だから、自分を信じて)」
と英語のメッセージがプリントされている。
写真には、「JAPANESE FANS > ANY OTHER COUNTRY」とのテキストが付け加えられている。おそらく「>」は不等号で、ざっくり「日本のファンは最高だ」といった趣旨のメッセージのようだ。
こうした写真を紹介したツイートには、29日夕現在で6万3000件超のリツイート、27万件を超える「いいね」が寄せられるなど、大きな反響を呼んでいる。
この写真は、SNSを中心に情報発信する海外メディア「Jackfroot」も、15万超のフォロワーを抱えるインスタグラムで
「BELIEVE IN YOURSELF!Loving the support from this man!! (自分を信じて!この男性の応援が大好き!! ) 」
と紹介。こちらの投稿にも、3万近くの「いいね」が寄せられている。
■「彼はスポーツファンのMVPだ」
自国の選手だけでなく、すべての選手に向けた温かいエールに、さまざまな国から賞賛の声が相次いでいるようだ。
「I love how it's not even about his country's athletes, just directed to all of them. Lovely.(自分の国の選手だけでなく、すべての選手に向けられているのがいいですね。素敵ですね)」
「This is the type of positivity I need in my life. So wholesome(私の人生にはこのようなポジティブさが必要だ。すごくためになる)」
「This is the type of supportive father everyone wants (彼は理想の父親像だよ!)」
「A real MVP sports fan(彼はスポーツファンのMVPだ)」
このメッセージボードには、柔道ドイツ代表のマルティナ・トライドス選手も反応。話題になっているものと同じ写真を、自身のインスタグラムのストーリーでシェアしている。
また、オーストラリアのオリンピック公式ツイッター(@7olympics)も28日、この写真を紹介。これを受けて、在日オーストラリア大使館のツイッターも、
「日本のファンが心温まるメッセージを掲げている写真が、オーストラリアでシェアされています。日本のファンの方々はとてもワンダフルですね!」
と紹介していた。
コメント総数;122
一、粋なメッセージですね。気持ちが伝われば嬉しい限りです。
おもてなしの心は日本人はもっと出したかった。本来ならフランス語通訳としてボランティアに参加希望でしたが静岡県から行くのはコロナ禍という事態で諦める事になりましたが、オリンピック関係者など私達のかわりに日本流のおもてなしをしていただいてます。敬意を表したいです。
二、海外の選手はこういうのに敏感だなぁ〜(´∀`)
反応してくれて嬉しいやら、ありがたいやら。
選手村から出られなくて、窮屈だとは思いますが、コロナが落ち着いたら、また来日してくださいな。
三、日本国民は、五輪に協力的だし、楽しみに待っていたし、楽しく観戦している。
その思いをぶち壊したのが、マスコミ、野党、五輪反対の人たちだった。
この度、マスコミのでたらめ具合が世にさらされ、
厳しい批判にさらされていることは、本当によかったと思う。
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このニュースに接した瞬間、誰が何と言おうと東京五輪は「成功」と確信した。これこそが、クーベルタン男爵や嘉納治五郎が目指していた〝五輪の精華″ではないかと想像する。要するに、政治的商業的(≒ゲゼルシャフト)野心による「世界の統一」ではなく、自然発生的(≒ゲマインシャフト)に「(人種・民族を超えた)人類の一体感」が生まれたのである。
「一体感」とは感性に属する概念である。言い換えるならば、心(こころ)の在り様に関係する。ゆゑに、理性(アタマ)に属する客観的な「正解」などない。完全に主観に基づく観念論の分野だ。したがい、個人差も幅が大きい。極端に言えば、ちっとも「一体感」を感じない人も居るだろう。しかし、それは、この報道に感動や共感が得られない人であって、「一体感」を共有するゲマインシャフト(共同体)集団の埒外(=部外者)の人物ということになる。
突然だが、「天安門事件(1989年6月)」の際、人民解放軍戦車の前に立ちはだかった人の姿を想い出した。未だにその映像が眼に焼き付いている。民主活動家とも思えぬ労働者然とした平凡な一庶民に見えるが、どのような思いがあったのだろう。
「天安門事件」当時の記録映像より(件のシーンは2分20秒辺り)
一時期、『国家の品格』(藤原正彦著/2005年)がベストセラーになったことがある。藤原氏は、お茶の水女子大元教授で数学の先生であった。著書を要約すると、凡そ数学とは全く関係ない徹底した「グローバリズム」批判である。
「グローバリズム」を我国の「八紘一宇」に照らすと、地球全体を統一国家が存在するかのように見做す点で似ていると言えなくもない。だが、「八紘一宇」が全人類を一大家族(ゲマインシャフト=共同体)の構成員(平たく言えば「同胞」「親戚」「朋友」「仲間」)と見做すのに対し、「グローバリズム」はマルクス主義の亜流という出自から、一元化(世界統一)が究極の目的であるため、多分にゲゼルシャフト(=利益体)的であり、人種・民族間のゲマインシャフト(共同体)的一体感など生じ難い無機的な社会が現出する。つまり、藤原教授のグローバリズム批判を裏返せば、「八紘一宇」肯定論なのだ。
自論に過ぎないが、人間関係力学的に観て、ポジティブ(肯定的)な言動が人々を引き付け、逆にネガティブ(否定的)な言動が人々を遠ざけると考えている。
【坊主憎けりゃ袈裟まで憎い】
お坊さんが憎くなると、身につけていた袈裟まで憎くなる。
一旦嫌いとなると、その人に関わりのあるもの総てに嫌悪感を抱く心理の喩え。
【蓼食う虫も好き好き】
蓼の辛い葉を食う虫もあるように、人の好みはさまざまであるということ。
上記二つの俚諺は、特に関わりがあるわけではないが、人夫々に好みが別れる=意見が異なる、という点に着目したに過ぎない。この多様性を肯定的に受け容れるのが、人を引きつける第一歩と思ったからだ。逆に、否定すればするほど人は遠ざかる。即ち、アンチ(接頭語の「反」)や利己的言動はダメで、人種・民族を問わず、利他的乃至自己犠牲的言動が人々を引きつけるということだ。
この法則(?)に照らして、話題の主の行為は、少なくとも自分を利するための利己的行動や何かを否定するアンチでもないことは確かである。自己犠牲まで行かないにせよ、利他的行動が世界中の感動・共感を呼び覚ましたことは間違いない。五輪は参加選手だけのものではない。視聴覚・活字メディアを通して間接的ではあるが、世界中の人々も観客として「参加」しているのだ。この点を見逃してはならない。唯物論者(≒左巻き連中)は、こうした外見だけでは見分け難い人間の内面(深層心理)にまで考えが及ばないから、あらゆる戦略に齟齬を来すのである。
中韓メディアの醜態は、利己的且つアンチ一辺倒の報道ぶりが世界中の顰蹙を買ったからに他ならない。
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