日台交流サミット、「神戸宣言」採択
国際組織への台湾の参加支持呼び掛け
2021/11/13 17:47配信/フォーカス台湾(中央通訊社)日本語版
(神戸中央社)台湾と日本の地方議員による「日台交流サミット」が12日、神戸市で開かれ、環太平洋経済連携協定(TPP)をはじめとする国際組織への台湾の参加を支持することなどを盛り込んだ「神戸宣言」が採択された。
サミットは日台交流に取り組む地方議員の交流の場として2015年から毎年開催。今年は新型コロナウイルスの影響で台湾側の議員は参加できなかったものの、実行委員長を務めた安達和彦神戸市議によると、510人が会場に集まったという。斎藤元彦兵庫県知事や久元喜造神戸市長、参議院議員の片山さつき氏、今井絵理子氏なども出席した。
宣言には、経済、文化、教育、医療、防災などの分野での交流・連携協力促進▽外交・安全保障政策のため、「日台関係に関する基本法」の制定▽台湾の国際機関などへの参加実現に向けた日本の取り組み強化▽TPPへの台湾の加盟に向けた日本の働き掛け強化▽新型コロナウイルスに関して協力することなどが提言として盛り込まれた。
台北駐日経済文化代表処の謝長廷代表(大使に相当)はメディアの取材に対し、宣言の内容は台湾が国際組織に参加するために必要なものだと指摘。感動したと語った。
また元在沖縄米海兵隊政務外交部次長のロバート・D・エルドリッヂ氏が講演し、台湾の有事は日本の有事だと警告。台日米は協力を強化するべきだとの認識を示した。
(楊明珠/編集:齊藤啓介)
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交流サミット、中共の圧力押し退け開催
台湾の国際機関加盟を支持する「神戸宣言」を採択
2021年11月14日配信/大紀元時報日本語版
日本と台湾の地方議員による「日台交流サミット」が12日、神戸市内で開催され、国際機関への台湾の加盟を支持する内容等を盛り込んだ「神戸宣言」が採択された。中国大使館から開催中止を求める圧力があったにもかかわらず、会場には過去最多となる500人超の参加者が集まった。中国共産党の脅威に対抗し台湾を支持する風潮が地方で広まっていることを示す出来事となった。
■日台要人が出席、友好関係を促進
日台交流サミットは双方の地方議員が交流する場として2015年から毎年開催されている。今年は台湾の謝長廷・台北駐日経済文化代表処代表が出席したほか、参議院議員の和田政宗氏や片山さつき氏、300人以上の地方議会議員が参加した。参加者の人数は例年よりも約200人多く、最高記録を更新した。
頼清徳副総統はビデオメッセージのなかで、日本政府がコロナ禍のなか複数回に渡り救援物資を提供したことに感謝の意を表明した。「日台友好のために強固な基礎を築き、民主主義を深化させ、経済を繁栄させ、そしてインド太平洋地域の平和と安定を守り抜く」意志を示した。
半導体受託生産世界最大手の台湾積体電路製造(TSMC)が熊本県に工場を設置することにも言及し、双方の経済安全保障に寄与するものだと展望した。
謝長廷代表は挨拶のなかで、今年6月11日に参議院が台湾のWHO総会参加を支持する決議を全会一致で可決したことに触れ「これは歴史上初めてのことで、大変貴重なこと」だと述べた。
■「神戸宣言」で台湾の国際機関加盟を支持
今年の日台交流サミットでは「神戸宣言」が採択され、サミットの実行委員会事務局長を務める上畠寛弘・神戸市議が読み上げた。
宣言では、日本と台湾は法の支配や自由と民主主義、人権の尊重などの普遍的価値観を共有し、日台友好は「人類の福祉の向上と世界平和に貢献する」ものであると謳った。
そのうえで、経済や防災などの分野での連携協力の促進や、日台関係基本法の制定、台湾の国際機関への参加実現に向けた日本の取り組み強化などが提言として盛り込まれた。
■中共に屈しない地方議員、全国で日台友好を推進
日台交流サミットの開催を巡って、上畠寛弘・神戸市議は先月中旬ごろに、中国共産党側から中止を求める行為があったとツイッター上で明らかにした。
上畠氏によると、「中国総領事館政治部主任」と名乗る者から神戸市に抗議の電話があった。さらに第7回日台交流サミットの中止も要求されたという。これに対し、上畠氏はツイッターで「日台の絆は不滅です。中共に屈しない」と投稿した。
サミットに参加した埼玉県議の鈴木正人氏は出席者が過去最多を記録したことについて、中国共産党の脅威に対する認識が「日本の隅々まで浸透していること」の証だと述べた。
「呼びかけに応じて地方議員が365人も集まるのは、議員野球大会のような楽しいことでも聞いたことがない」と鈴木氏は語る。
日中友好議連などがコロナ禍により活動休止するなか、多くの地方議員が神戸に集まったのは「台湾は日本の生命線んであることが、地方議員レベルでも広がっていった結果」であり、「全国的にそのような風潮があったから」と指摘した。
中国共産党の圧力に反発するように、日本各地の地方議会では台湾を支持する動きが広がっている。
2020年、兵庫県議会と神戸市議会は3月25日と3月26日にそれぞれ、WHO(世界保健機関)に台湾がオブザーバー参加することを支持する決議案を採択した。他にも37の地方議会で同様の決議案が可決している。
日本と台湾の地方自治体が互いに友好交流協定を締結する動きもある。今年6月には京都市と台南市、9月には京都市と高雄市がそれぞれオンライン形式で協定締結式を行った。
これに先立ち、県内の市議会では台湾との結びつきを深めようと、日台友好議員連盟(友好議連)の設立が相次いでいる。
執筆/王文亮
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【一人は万人のために万人は一人のために】という言葉がある。出典は不明だが、生命保険事業の基本理念として、生保に入社した誰もが最初に教わる。言葉の意味は、各々の加入者(自分)から事業者(生保会社)が集めた保険料が原資となり、不幸に遭った加入者(他人)の死亡保険金として支払われ、結果として自分がその遺族(他人)を経済的に助けたことになる。逆に自分(一人)が死ねば、見ず知らずの他人(万人)が助けてくれるわけ。互助互恵の仕組みを表現した言葉である。
実はこの言葉、我国の建国精神『八紘爲宇』に通じるものがある。つまり、一人(個人=私)は万人(共同体=公)のために尽くすことによってのみレゾンデートル(存在価値)を見出すことができ、逆に一人は見知らぬ万人から助けられ護られている、という考え方である。これは、西洋近代主義の根幹である「個人主義」とは対極をなす「日本型集団主義」に帰結する。誤解のないように断わっておくが、「個人主義」の対義語は「全体主義」であり、「日本型集団主義」は「個人主義」と対立する概念ではない。
【個人主義】
①国家・社会の権威に対して個人の意義と価値を重視し、その権利と自由を尊重することを主張する立場や理論。
②「利己主義(エゴイズム)」に同じ。
【日本型集団主義】
欧米の個人主義に対比して用いられる言葉。
個人と集団の関係において,個人は集団と心理的な一体感をもつとともに集団の目標や利害を自分のものよりも優先させていくという集団中心の考え方。
辞書の説明だけでは、痒いところに手が届かない。大雑把に言って前者が国家・社会(の権威)と対立する概念なら、後者は、むしろ所属集団(含;国家・社会)を個人(おのれ)のアイデンティティにまで昇華せしめている点。だから、国旗や校章・社章・制服こそを一流国家・一流校・一流会社の国民・生徒・社員であることの証にするのだ。
所属集団を褒められれば嬉しいし、貶されて憤るのは、人間として天然自然の感情だ。程度の差こそあれ、西洋も東洋も、人種・民族もヘチマもない。ただ、我ら日本人は帰属意識が人並外れて強いというだけの話に過ぎない。日本型集団主義を最も理解してくれているのが台湾人(除;戦後大陸から渡来した中国国民党軍民=中国人)というわけだ。
占領軍(こなたGHQ・かたや中国国民党)に毒を喰わされたという意味で、戦後日本と台湾は境遇が似ていると言えなくもない。しかし、GHQの毒を薬と強弁する御目出度きアプレ(敗戦利得者=左翼=反日ニッポン人)と違い、戦前日本人・戦後中国人に支配されてきた台湾人は、李登輝時代以降に開眼したのだと思う。従い、アプレの跳梁跋扈を赦したままの我国より、台湾にこそ旧き佳き日本人(教育勅語世代)の姿が純粋培養されていると言ってよい。
台湾人が希求する〝旧き佳き日本人″とは、如何なるイメージなのか? 端的に表現するなら、【弱きを救け強きを挫く】という我国の伝統的正義感に他なるまい。
【正義】
①人の道に適っていて正しいこと。
②正しい意義。また、正しい解釈。
③人間の社会行動の評価基準で、その違反に対し厳格な制裁を伴う規範。
戦後日本人が失った「正義」の最たるものが③である。台湾のみならず国際社会が我国に期待しているのも、これだと思う。『月光仮面』や『赤胴鈴之助』など、昔の子供向けヒーロー物は、〝正義の味方″が合言葉だった。主人公の行動を観ていて、「正義」とは〝弱い者を助けること″と子供なりに理解していた。
岸田政権は、果たして〝正義の味方″なのか? ニュースで分かるとおり、少なくとも地方・民間レベルは何とか踏み止まっている様子。問題は政財官学マスコミ界のトップ層である。「ベンチがアホやから野球でけへん」じゃないが、「トップ層がアホやからニッポン亡国」となりかねない。事程左様にGHQの毒に加えて、中共の毒まで喰らっているお寒い現状なのだ。
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【追伸】2021.11.18 by 唐人電視台ジャパン
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