〝岸田増税〟異論封じ込めも…広がる危機感
炎上の「国民の責任」発言修正も既定路線は変えず
続く混乱「内閣不信任案」「財務省の陰謀」の声
12/15(木) 17:00配信／夕刊フジ電子版
岸田文雄首相が、防衛力強化に向けた財源に「増税」を打ち出したことへの混乱や批判が収まらない。国債発行や景気回復による税収増を考慮しない姿勢は、「財務省主導の増税論」として反発を招いている。岸田首相の「（増税方針は）今を生きる国民の責任」との発言は修正されたが、ネットで再炎上する結果となっている。増税方針に反発した高市早苗経済安保相の交代論が浮上するなど、異論を封じ込めるような動きも出ている。国民の岸田政権への信頼感に直結しそうだ。
《修正したところで防衛増税を修正しないとただの改竄だろう》
《最悪の逃げ》《意味は変わらない》
《国民の怒りがおさまって、支持率が上がって、増税に納得すると思ってるの？》
自民党は１４日、同党のホームページで、岸田首相が１３日の役員会で、増税方針について「今を生きる国民の責任」と発言したと党幹部が事後に紹介した内容を「今を生きるわれわれの責任」と修正した。だが、ネット上では前出のような批判が噴出している。「岸田増税」への怒りは強い。
党内からも、「国民の責任というよりも政治の責任だ。国民に押し付ける話ではない」（三原じゅん子参院議員）などと不満が収まらない。
中国が軍事的覇権拡大を進め、「台湾有事＝日本有事」の危機が迫り、北朝鮮が核・ミサイル開発を強行するなど、リスクの現実化が懸念されるなか、防衛力強化は急務だ。ただ、その具体的中身より「増税」が先行したことで、閣内も党内も大混乱している。
高市氏は増税優先方針にクギを刺し、自民党の世耕弘成参院幹事長も「国民が納得、理解の上に、協力してくれるものにしなければならない」と発言した。
保守系議員の一部には、「内閣不信任案に値する」「財務省の陰謀」「造反せざるを得ない」との声まである。
一方、猪口邦子元少子化担当相は１４日、「命をかけて国を守る人を税金で支えるというメッセージを出すのが政治の仕事だ。自衛隊を税金で支えず、国債で（支える）とは失礼に過ぎると思う」と増税に賛成した。
１５日に予定した与党税制改正大綱の決定は１６日に後ずれする見通しだ。
政権周辺では、増税方針に〝反発〟した、高市氏の閣僚交代論も浮上している。岸田政権は「異論を排除」するのか。
ある自民党議員は「２０２１年度の税収は、約６７兆円で過去最高を更新した。経済成長を継続し、今後も税収増となれば防衛費増額は補えるという発想になぜ至らないのか」と強調する。
別のベテラン議員は「国防を人質に増税や強権的な政権運営をするのは筋が違う。国民の支持、人心が一気に離れる」と警鐘を鳴らした。
コメント総数；205件
イ、このような議論もせずに増税ありきで政策をするのは反民主主義です
政権と財務省官僚には制裁を主権者は行う義務がある
二度とこの様な専横独裁が起きないように財務省は収税庁と予算庁に解体し内閣府を省にしてその下に置く
財務省の使い捨て岸田政権はすぐに自滅するから大丈夫です
政治主導が民主主義の基本です
官僚主導は公務員の権利の過剰行使であり反民主主義です
ロ、宮沢内閣の時の様に、防衛費を増税で言うのであれば、反対する自民党議員は内閣不信任案に賛同しても良いと思う。
そして、岸田は総選挙に打って出て小泉の時の様に、郵政選挙と同じで防衛費選挙をやって国民に真を問うべきだと思う。
ここ迄の岸田のやり方は、安倍の国葬の時もそうだし今回の防衛費の増税もそうだけど、国民が猛反対（今回は自民党の議員でされ猛反対）な物を突然言い出す総理。本当にこんなやり方で良いのかと思う。
国民の方に向いて政治をしてなくて、財務省の官僚連中の操り人形のように、何でも聞きすぎる。本当に、財務省は岸田を使って取れる税金は何でも取って行こうと思っているんじゃないか。国民がどれだけ苦労をして生活しているはわかんないだろうな。
ハ、別に「国民の責任」とかの発言はどうでもいいのではないか。増やした防衛費でどうやって国防するのかまったくビジョンが見えない。日米同盟がある中で日本はどこまで自力で身を守れば良いのか。核武装している中露北朝に対しどうやって日本の安全保障を確保するのか。そのために増やした防衛費をどのように使うのかビジョンを示して欲しい。
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防衛大増税めぐる自民税調は“八百長”
大騒ぎした萩生田政調会長「作戦失敗」で評価ガタ落ち
12/16(金) 14:05配信／日刊ゲンダイ電子版
あの「増税反対」騒動は何だったのか。自民党税制調査会は15日、党内の幅広い議員が参加できる小委員会を党本部で開催し、防衛力強化に伴う増税案を了承。法人税など3税を増税する方針を決めた。増税時期については「2024年以降の適切な時期」と明示しなかった。13、14日の小委員会では怒号が飛んでいたが、約120人が参加したこの日の会合では、混乱はなかったという。
この間、多くの自民党議員が岸田首相の掲げた「防衛大増税」に反発。「増税するな！」の大合唱だった。特に大騒ぎしていたひとりが萩生田政調会長だ。「（増税話を）統一地方選前に出すのは大きなマイナス」「国債の選択肢も排除しない」と、増税反対論を声高にぶっていた。ところが、どうやら萩生田氏の動きはポーズで、水面下で岸田首相と話がついていたようなのだ。
「萩生田さんは先月25日、岸田総理と銀座の日本料理店で約2時間、会食し、約1時間にわたって、今回の防衛増税について話し込んだそうです。総理は萩生田さんに党内と安倍派のまとめ役を期待した。萩生田さんは増税に消極的でしたが、党内を調整できないと政調会長として大きな失点になるので、納得済みでした。増税については、反対論が続出した場合に備えプランA、B、C……といった形で、いくつかの落としどころが用意されており、萩生田さんもそれは分かっていたはずです」（永田町関係者）
つまり、大紛糾した今回の税制調査会は、初めから「着地点」が見えていた。ほとんど“八百長”だったわけだ。そんな中、萩生田氏が執拗に「増税反対」論を展開しまくっていたのは、党内最大派閥・安倍派の次期会長を狙った「存在感アピール」が目的だ。
■萩生田氏は険しい表情で逃げるように立ち去る
「安倍元首相は生前、防衛費の財源について『国債で対応を』と言い、増税を否定していた。萩生田さんはその安倍さんとの考えの近さをアピールすることで“跡目争い”で優位に立ちたかったのでしょう。『我こそが安倍後継』と言っているわけです」（官邸事情通）
ところが、萩生田氏が増税反対を強く打ち出し過ぎた結果、周囲も負けじと大騒ぎ。同派閥の西村経産相は「このタイミングの増税は慎重に」と発言し、世耕参院幹事長も「参院選公約で増税に言及していない」と続いた。
安倍派ではないが、安倍元首相に近かった高市経済安保相まで「岸田総理の真意が理解できない」とツイート。保守系の中堅・若手も反対の声を上げだし、収拾がつかなくなってしまったのだ。
「萩生田さんはよほど存在感を示したかったのだろうが、さすがにやり過ぎだ。政調会長として党内のまとめ役を期待されたのに、逆に火に油を注いでしまった。評価はガタ落ちですよ」（自民党関係者）
萩生田氏は15日の小委員会終了後、報道陣を右手で制しながら振り切り、険しい表情でそそくさと逃げるように去っていった。自己アピールのための“作戦”に失敗し、よほどバツが悪かったのかもしれない。
コメント総数；42件
一、日本のトップが財務省のご機嫌伺いしか出来ないザマ…結局自民党議員は特に利権とお金にしか興味はない。国民の生命と財産を守るとか軽々しく言うトップ。国民の為にならないことは光のごとく決断。国民の為になることは渋々選別しながら焼け石に水程度の支援。納税してる人が助けてもらえず自助共助でなんとかしろと見捨て続けた30年。もう騙されすぎ。自公の議員はルールも無視して民主主義も無視。隠蔽、虚偽報告やらなんでもあり。こんな政党なんか支持する理由が無い。国民の血税で生活してるのに国民の為に働かない議員はさっさと辞任しやがれ!選挙に行こう。じゃないとまだまだ搾取されるだけ。自分の支持出来る政党に投票してしっかり議員に仕事をさせましょう!おすすめ政党はれいわ新選組です!
二、ゲンダイの安倍派掃討キャンペーン、第二弾か。
いつまでもようやるよ。ある程度は仕方ないよ。政調会長は総裁の指示で動くものだから。
増税反対をしたから2024年以降のしかるべき時期にとなった。あのまま強引に税調会長一任になったら、政局の恐れもあった。
双方が都合よく、介錯して騒ぎは収まった。岸田首相が余りにも財務省のシナリオで動き過ぎた。
元々考えがないから、ある程度得心するとそれで進めようとする。岸田が一番愚かなんだよ。
三、ゲンダイだからな。どこまでこの記事を信用して良いものか・・・
総理の発言自体に問題がある。八百長であっても、結果、周りが騒いで、より総理に問題があることが、新たに証明された。結果、終焉を迎えるためには良かったんでないの。
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夕刊フジと日刊ゲンダイはタブロイド紙の商売敵である。ゆゑに、前者を親米保守系とすれば、後者は左翼リベラル寄りである。フジの批判対象がが岸田総理なら、ゲンダイは安倍元総理の衣鉢を継ぐ萩生田政調会長を叩く。この構図から、岸田内閣と自民党保守系議員の志向が読み取れよう。
自分は岸田内閣や与党（自民公明）の政策には懐疑的な立場だ。かと言って何でも反対の無能野党に与するわけでもない。しかし、この問題（国民の責任論）に関しては、岸田総理も萩生田政調会長も間違ったことを言っていない。「お偉方」とは一般に〝社会的地位や身分の高い人″を指す語だが、現代では身分制度は存在しないから。社会的地位の有る人だけである。従い、一般国民が岸田総理や萩生田政調会長に敬意を示すのは総理大臣や公党要人という社会的地位に対してであって、岸田氏・萩生田氏個人に対するものではない。
西洋流「ノブレスオブリージュ」の考え方に依れば、特権（高い社会的地位）のウラには相応の社会的責任を担っていることになる。
【ノブレスオブリージュ】-noblesse oblige-
身分の高い者はそれに応じて果たさねばならぬ社会的責任と義務があるという、欧米社会における基本的な道徳観。もとはフランスのことわざで「貴族たるもの、身分にふさわしい振る舞いをしなければならぬ」の意。
ここで言う社会的責任や義務とは、国民の生命財産を護ることはもとより、みんなを幸福に導くことである。我国には、西洋の「ノブレスオブリージュ」に相当する『武士道』がある。武士道には様々な解釈が成されているが、その文献の一つ、『葉隠聞書』では、〝三種の神器″に准えて「知・仁・勇」の三本柱を挙げている。
「知」とは、他人の話をよく聞くこと。
「仁」とは、他人の望みを叶えてやること。
「勇」とは、歯を食いしばって我慢すること。
と、具体的に記されてある。
葉隠には出て来ないが、思想の根幹を成すのが〝憐憫の情″であろう、と個人的には考えている。それが、民・百姓（農工商）を導く者としての矜持と考えるからだ。つまり、西洋流「ノブレスオブリージュ」と根が同じなのだ。
【憐憫】-れんびん-
あわれむこと。なさけをかけること。
翻って、岸田総理は〝憐憫の情″をお持ちだろうか？ 総理大臣という社会的地位が欲しかっただけではないのか。この世、とりわけ我が日本は役割分担型社会である。一般国民が逆立ちしても能わない総理大臣しか成し得ないこととは何か、に早く気付いて欲しい。
冒頭に岸田総理も萩生田政調会長も間違っていない、としたことと矛盾する文脈になったが、書きたかった真意は下記の通り。
国民主権の立場で物申すのであれば、主権者の名に恥じない社会的責任と義務を伴うものだ。間接的にせよ、岸田氏を総理に据えたのは我ら主権者たる国民であり、当然ながらその責任は我ら国民が負うべきである、という意見である。西洋でも我が国でも、高位のポストを得れば得るほどそれに付随して社会的責任も重くなるのだ。おのれを主権者として偉ぶる前に、相応の社会的責任を負う覚悟があるかを自問すべきではないのか。
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