「台湾にいわゆる主権は存在しない」中国が強く反発
台湾・頼清徳総統が「双十節」記念式典で演説
10/10(木) 17:57配信/FNNプライムオンライン(フジTV電子版)
台湾の頼清徳総統が「建国記念日」にあたる「双十節」の記念式典で行った演説について、中国外務省は午後の会見で、「台湾にいわゆる主権は存在しない」と強く反発しました。
中国外務省の毛寧報道官は 「頼清徳当局が何を言おうと、何をしようと、中国と台湾が一つの中国という客観的事実を変えることはできない」と述べた上で、「台湾はかつて国であったことは一度もなく、国になることもあり得ずいわゆる主権は存在しない」と主張しました。
また、外国の一部の政治家が台湾を訪問することついて、「台湾独立を助長し、台湾海峡の緊張を高めることで止めべきだ」と強調しました。
フジテレビ,国際取材部
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♦小笠原欣幸(東京外国語大学名誉教授)
頼総統は演説で,1911年の建国からの中華民国を論じた。これは,最近発言した「中華民国祖国論」の歴史観となる。中華民国は国民党の看板であるし,台湾の人々の多くは生まれた時から中華民国体制であるから馴染みがある。しかし,民主化運動の流れを引き継ぐ民進党の支持者は中華民国を嫌っている人が多い。台湾内部は長らく台湾派と中華民国派で対立が続いてきた。
頼総統は,その中華民国を前面に出すことで,中間派や国民党の周辺の支持者を取り込み,台湾内部の団結をはかり習近平主席の統一攻勢をかわすという考えだろう。支持基盤を広げる狙いもある。
日本から見ているとわかりにくいが,独立派に近いと思われていた頼氏が中華民国を包摂する姿勢を示したのはかなりのサプライズだ。
中国は,この頼氏の「変化球」を相変わらずの「独立派」批判で打ち返したが方向がずれている。現状を変更しようとしているのが中国であることがよくわかる。
一、
と非難しても、事実主権が存在して居る事に付いてはどう説明するのでしょうか。現状は中華民国と中華人民共和国に別れて居るのは長年の事実ですし、互いに主権は厳然と存在して居ますよ。 互いに建国記念日も建国の歴史も違う国家ですから、中国の主張はただ台湾を虎視眈々と狙う覇権主義者でしか無いでしょう。どんな理屈を付けても、中国に正当性は有りませんよ。それも歴史上の経緯からも証明出来る事でしょう。
二、
台湾として堂々とした演説をしたことはすごく良いことだと思います。
中国からバッシングが来ても台湾として負けてはいけない。その心構えこそが大事だ。日本もさりげない形で後方支援をするつもりだよ。中国に偉そうにされては非常にむかつくよね。石破総理も陰ながら、台湾に加勢する。台湾頑張ってください。
三、
総統の論を支持したい。国家意識がまるで違うんだから統一は不能というもの。海外に領土を求める大航海時代の専制国家と現代の民主国が一緒に暮らすなど無理で、台湾人にとって不幸なことこの上ない。独裁国家の大陸に言いたい:周辺に多様な政体を持つ国家を認めて、存在させることが自らの発展につながることを認識すべし。習さん、民主化が怖いんだろうな。
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頭脳明晰な頼清徳台湾総統の『中華民国台湾こそ中華人民共和国(以下「中国」)の祖国』論に対し、暴力団紛いの中国共産党〝戦狼(恫喝)外交″は足下にも及びませんね。まんまとアリ地獄に嵌り、言うに事欠いて「(中国こそが主権者だから)台湾には主権がない」だと。語るに落ちるとはこのことだ。蛇足ながら、中共の〝戦狼外交″に対して、台湾のそれを〝戦猫外交″と名付けたのは愛猫家の粛美琴現副総統(神戸市生まれ)だとされる。
【語るに落ちる】
問い詰められるとなかなか言わないが、かってに話させるとうっかり秘密をしゃべってしまう。
【中華民国が中国人民の祖国】論-頼清徳←これ重要
中華民国成立1911年、中国建国1949年という歴史的事実を根拠に、分離独立したのは中国のほうであり、祖国統一を言うのなら中国側が中華民国台湾に復帰するのがスジとする論。
この論は中共政治プロパガンダ「一つの中国」がウソ八百に過ぎず、中国と中華民国台湾という「二つの中国」が現実に存在することを全世界に知らしむる効果があった、といえよう。また、「台湾に主権がない」という中共側の反論に、〝オレ様(中国)こそが主権者だぞ。どうだ、畏れ入ったか″という言外の威丈高さが脳裏にあったことは、想像に難くない。自国民をこうやって統治しているからと言って、「他国民」に通用するとは限らない。チカラの信奉者相手にチカラで対抗するのは悪手でしかない。竹田恒泰氏ではないが、有効な手段は頓智(トンチ)ですよ。何せ中共最大の弱点は愛国心がないことと、並外れてオツムが弱いことなんだから。そこを衝かない手はない。案の定、第三者的に観ても台湾側の圧勝ですね、
《追記》
「一つの中国」というウソの見破り方
そもそも「一つの中国」は、二つ以上の中国が存在して初めて成り立つ論である。何故なら、中国が唯一無二ならわざわざ「一つ」であることを世界中に言いふらす必要もないからである。例えば、我国を「一つの日本」などとは誰も言わない。日本を僭称する国家などこの世に存在しないから当たり前だ。中共政府に問うてみるといい「中国を詐称する国は何処ですか」と。おそらく回答できまい。仮に、「中華民国台湾」と言えば忽ち二つの中国を認めたも同然であり、かつ台湾側は中国であることを否定してるのだから、壮大な論理矛盾が露呈する。頼総統を台湾独立派と罵ったばかりに頼氏の、中国共産党こそ中華民国からの「独立分子」との逆襲に遭い、ブーメランを浴びるオチまでついてきた。それにしても、1970年代でオツムが思考停止したまま、現代の国際情勢についてこれない時代錯誤ぶりが凄まじいですね。
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