安倍氏発言を巡り、政府「理解を」と中国側に伝達 松野官房長官
12/2(木) 13:37配信/毎日新聞WEB版
松野博一官房長官は2日午前の記者会見で、安倍晋三元首相による台湾を巡る発言に中国が反発していることについて、政府として「政府を離れた方の発言について、政府として説明する立場にない」と強調した上で「台湾をめぐる状況について、日本国内にこうした考え方があることは中国として理解をする必要がある。中国側の一方的な主張については受け入れられない」と中国側に伝えたことを明かした。垂秀夫駐中国大使が1日夜、北京で中国側に伝えたという。
安倍氏は1日、台湾のシンクタンクが主催するフォーラムで講演し、中国が台湾に対して武力攻撃をすれば日米同盟の有事になるとの認識を示した。これを受けて中国外務省は2日、華春瑩外務次官補が1日夜、垂大使と緊急に会談し、安倍元首相が「台湾有事は日本有事だ」と述べたことに対し厳重な申し入れを行ったと発表した。【遠藤修平】
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一、中共が報道官レベルで吠えているだけならどうでも良いが、正式に外交ルートを使って抗議してきたのなら官房長官の談話通り、まったく筋違いのものだ。何らの政府の役職に就いていない国会議員がどう発言しようが、政府として抗議を受ける道理もないし、ましてやまともに答える必要もない。そもそも外交行政を受け持つ日本政府と、立法機関の一員として国民の代表をしている議員の違いを認識できないなど、中共執行部の政治的外交的センスの低下が著しい。
二、中国は、武力で何が何でも統一と言っているが、それは統一ではなく侵略です。クリミア併合のロシアと同じことを無理やり中国はやろうとしている。それを国際社会は暗黙で認めてはだめだ。正しいことは正しく、悪いことは悪いと言えなければ国とは言えない。嫌がる台湾を日米を助けるならば絶対に他国からも賞賛される。
三、安倍元首相の台湾へのリモート講演に対して、中国が日本の大使を呼びつけて抗議したのなら、外務省も駐日中国大使を呼びつけて厳重な抗議をすればよろしい。
尖閣諸島へのたび重なる領海侵犯、中ソの艦隊の津軽海峡横断、超高速ミサイルのデモストレーション、抗議するネタはいくらでもある。
四、なんだこの官房長官は! 腰のすわらん腑抜けかよ 堂々と軍事力による台湾進攻は絶対に認められない 力による現状変更は、世界が危惧しているとでも言ってやればいい 岸田政権の大臣たちは、親中や媚中派ばかりで、中国の顔色ばかりを窺って政治をやっていると、次の選挙では現職大臣と言えども、落選の憂き目をみることになるよ 国会議員たちが考えている以上に、日本国民の中の嫌中、嫌韓意識は強く、特に中国の人権に対する弾圧や、力によって現状変更を行おうとする色々な企みには、反発の感情が渦巻いている
この事をしっかり国会議員は理解し、行動するべきでしょう
五、当然の対応では。
台湾侵攻がそれだけで終わるわけないし、
それだけでもし終わっても
沖縄分離等の圧力に晒されるのは明らか。
危機感あって当然だし、
様々な意見も自由な自由主義国です。
大陸中国は一度も台湾を支配下に置いていないし、
内戦状態か別の地域ではないのでしょうか。
日本と戦った中華民国の後継とも言えなくはないけど、
日本と戦って弱った中華民国が
日本から逃げ戦わず戦力温存した中共に負けて逃げて、
日本の放棄した領土に居座って国を興したとも言えるし。
もともと小琉球と呼ばれる島だったし、
1600年代までは全くの独立地域で、
その後は明や清の植民地。
歴史的には漢民族の直接統治も長くなく、
属領であって本国の一部扱いではない。
また、住民の95%以上は漢民族と称していますが、
実際は80%が混血で遺伝子プールの7割はアジア南方海洋系。
中国が軍事行動起こしたらまさに侵攻です。
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安倍元首相、台湾のTPP参加を支持
中国へは自制ある行動呼び掛け
2021/12/01 10:09配信/フォーカス台湾(中央通訊社)日本語版
(台北中央社)安倍晋三元首相は1日、台北市内で開催されたフォーラムにリモートで登壇し、「台湾のTPP(環太平洋経済連携協定)参加を支持します」と語った。中国との関係については「習近平主席と中国共産党のリーダーたちに、繰り返し、誤った道に踏み込むなと訴え続ける必要がある」との認識を示した。
フォーラムは台湾の民間研究機関、国策研究院文教基金会が主催。安倍氏は「新時代の台日関係」と題した講演を行った。台北の会場には鄭文燦(ていぶんさん)桃園市長や林智堅(りんちけん)新竹市長などが出席した。
安倍氏は「日本と台湾がこれから直面する環境は、緊張をはらんだものとなる」と指摘。「自由で開かれた、民主主義の枠組みに、自分たちをしっかりと結び付ける努力を続けることが肝心」との考えを示した。
TPPの参加については、「台湾には参加資格が十二分に備わっている」と強調。「WHO(世界保健機関)のオブザーバー資格など、可能な分野からふさわしい発言権を手にしていくべき」とした上で、「実現に向け、支援を惜しまぬつもり」と述べた。
一方で中国との関係については「自由と民主主義、人権、法の支配という普遍的価値の旗を高く掲げて世界中の人から見えるよう、その旗をはためかせる必要がある」と語った。
また台湾の有事は日本の有事だとし、「日米同盟の有事でもある」と主張。中国に対して「自国の国益を第一に考えるなら、両岸(台湾と中国)関係には、平和しかないということを、繰り返し説いていかねばならない」とした。
安倍氏は、「普遍的価値を重視する私たちにとって台湾こそはキーストーンである」と強調。「まずはWHOへの参加など、台湾の国際的地位を、一歩一歩、向上させるお手伝いをしたい」と述べ、「自由で、人々に人権を保障する台湾は、日本の利益」とし、「世界全体の利益でもある」と語気を強めた。
(編集:齊藤啓介)
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【緊急配信】安倍晋三「台湾有事は日本有事」に中国猛反発【WiLL増刊号】
2021.12.02公開/WILL増刊号チャンネル
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一連のニュースに接して、1980年代後半、中国旅行に熱中していた頃を思い出した。当時、中国側の招聘を受ける形でしか渡航できなかった。従い、先方に伝手がない限り、行きたくても行けなかったのだ。勢い、お仕着せの旅行社ツアーに参加するしかない。最初がJTB、続いて近畿日本ツーリスト、JALパック、日中旅行社など。最後(七回目)が労組仲間三人組でのグループ旅行だった。
原則として先方(中国国際旅行社)が決めた見学行程に従うしかない。どんなところを「見せられる」かというと、名所旧跡のほかに工場見学、小学校授業参観、団地家庭訪問など、凡そ興味ないところまで連れて行かれる。中国国際旅行社の全行程ツアーガイド兼通訳の他に訪問都市毎に現地日本語ガイドが付く。二名で一行を監視する役割も担っているのだろう。
面白かったのは南京の現地ガイド。「中国共産党は一党独裁ではありません。貴国の自民党的存在です。」などと、訊きもしないのに声高に弁解していた。その時は気にも留めず聞き流したが、今にして思うと、「一党独裁」を衝かれるのが彼ら最大の泣き所(弱み)だったのだろう。それが今や隠そうともしないのだから。この三十有余年の間に、すっかり厚顔不遜にしてしまったようだ。
前稿で、台湾繁体字(正字)や日本漢字「愛」には「心」が付いている。しかし、中国簡体字は「爱」と綴り、「心」が省略されると書いた。それもそうだが、教育学を学んだ者として、これまで「教育」の文字を〝教え育てる″と訓読みしてきた。ところが〝育(はぐく)む″という読み方があるのを失念していた。同じようで実はニュアンスが異なる。
【育てる】
大きく成長するように、面倒を見ること
【育む】
愛情を以て大切に面倒をみること
つまり、「育てる」は動植物などの世話をすることから、ものの成長を助けるなどと、抽象的なことに遣い、「育む」は、人やものに対して愛情(真心)を以て世話をすることを表す場合に遣うのが正しい。従って、「教育」は〝教え育む″と読むのが正解。
何が言いたいのか? 要するに中共の言辞からは、相手(国)に対する「敬意」や「愛情」「思い遣り」が感じられないばかりか、敵愾心剥き出しでは友好関係など築けるはずもないことすら判ってないこと。我儘勝手な幼児同然に映るのも無理からぬことである。こんなとき、「親の顔が見たい」が我国の慣用句だ。手っ取り早く「奪う」「盗む」しかアタマにない連中だから、「育む」はおろか「育てる」という悠長な概念さえ捨ててしまったようだ。
「愛情」や「思い遣り」などは感情表現の一つであり、感性に属する。理窟(理性)ではないのだ。王毅中国外相を観ていて常々感じることは、ロボットか将又人形みたいに表情がなく気味悪い。怒っているのか喜んでいるのやらさっぱり分からない。所謂「ポーカーフェース」として、博打には好都合かもしれないが、人間味がまるで感じられず、外交官には向かないと思う。そんな中国外務省が、深夜に駐中国日本大使を呼びつけて「(安倍氏を)何とかしろ!」と怒り心頭だったらしい。ということは、安倍元総理の「台湾演説」が中共の痛い所を衝いた名スピーチだったと十分に窺い知ることが出来よう。
我ら日本人は、世界一感性が鋭いのだとか。唱歌「虫の声」の歌詞でも分かるように、マツムシ、スズムシ、コオロギ、クツワムシなどの鳴き声をちゃんと聴き分けている。外国人にとっての「虫の声」は、単なる騒音としか聞こえないのだろう。漫画やアニメ動画は日本文化の最たるもので、海外へも輸出されている。芸術の都パリを有するおフランスでも、日本の漫画が大ブームだそうだが、日本語は当然フランス語に翻訳される。困るのが擬音の翻訳だそう。身近な家禽類の鳴き声ぐらいはフランス語にもあるものの、究極は無音状態を表現する「シ~ン」という擬音。無音の擬音なんてフランス人の感性に在ろうはずもないではないか。
言っちゃ悪いが、中国共産党の超鈍感ぶりは、フランス人の比ではない。なにせ相手の感情など意に介さないのだから。そこへ行くと、台湾人には日本人に近い感性がある。人間関係で最も重要なことは、心と心が通じ合う関係ではないだろうか。理想を言えば、言葉を交わすことなく、お互いの意思が伝わる「以心伝心」の仲かな。
結論として、中国共産党の誤謬は、(日本の)各界トップ層さえ取り込めば、一般国民などどうにでもなると錯覚している点だろう。確かに彼らの国家体制ならそうだろう。しかし、我国は伝統的にボトムアップ(下意上達)型社会を形成してきた。これは、国際標準のトップダウン(上意下達)型社会とは真逆の発想に基づく先人たちの叡智の賜物なのだ。外圧に屈して組織形態こそ欧米式に改変されてしまったが、国民精神まで改変させることは出来ない。今日の欧米式組織形態への違和感は、生理的に合わないからに他なるまい。
要するに、エリートがトップ層を占める欧米や中国共産党幹部が嘗てのブルジョワ(富裕層)階級に取って代わっただけの階級社会とは、我国は根本的に異なるということ。安倍氏が総理大臣という重責肩書から解放され、一個人代議士に戻った途端、水を得た魚のように隠然たる影響力を強めているのもそのためだ。企業にしても、社長とは肩書だけで、優秀な事務員や末端社員に支えられて、下から上がってきた稟議書の最終決裁をするだけ。バカ殿様や無能な経営者でも務まるような仕組みが出来上がっているのである。総理大臣や閣僚も同じ。ダメなら主権者たる国民が選挙で落選させ、クビを挿げ替えるだけの話。与えられた権限とは逆に、上部より下部へ行くほど優秀だから、トップなど誰でもいいのだ。
我国の内閣が長続きしないのも理由があって、昔は「後進に道を譲る」という退陣する者にとって便利な言葉があった。つまり、長期間権力の座に居座ると必ず腐敗するから、常に新陳代謝が必要との、これまた先人の智慧である。聖徳太子『十七条憲法』の昔から、独裁の弊害を恐れ、何事も衆議(合議)せよ、との戒めがあるのだ。
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