蔡総統、安倍元首相とオンライン会談
台湾のTPP加入やウクライナ情勢巡り意見交換
2022.03.22 20:06 配信/フォーカス台湾(中央通訊社)日本語版
(台北、東京中央社)蔡英文(さいえいぶん)総統は22日夕、安倍晋三元首相とオンライン会談を行ったことが分かった。総統府の張惇涵(ちょうじゅんかん)報道官が同日付の報道資料で明らかにした。
会談は、東京都内で開かれた「日華議員懇談会」(日華懇)の総会に合わせて行われた。張氏によると、蔡、安倍両氏は、台湾と日本が共同で新型コロナウイルス対策に取り組むことや、台湾の環太平洋連携協定(TPP)加入、ウクライナ情勢、自由で開かれたインド太平洋戦略などについて意見交換したという。
安倍氏は会談後、「力による現状変更の試みは決して許してはならないとの認識で一致しました」と自身のツイッターにつづった。
日華懇は、台湾との関係強化を目的とした日本の超党派議員連盟。会談の詳しい内容は23日午前、同議連によって公開される予定。
(温貴香、楊明珠/編集:羅友辰)
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安倍氏と台湾総統が対談
オンライン、侵攻巡り議論
03.22 20:39 配信/共同通信社WEB版
安倍晋三元首相は22日、台湾の蔡英文総統とオンラインで対談し、ロシアによるウクライナ侵攻を巡って意見交換した。対談後、安倍氏は自身のツイッターで「力による現状変更の試みは決して許してはならないとの認識で一致した」と明らかにした。関係者によると、安倍氏は台湾訪問に意欲を表明し、蔡氏は「歓迎したい」と応じた。
対談は超党派の議員連盟「日華議員懇談会」が東京都内で開いた総会に合わせて実施。議連によると、蔡氏はウクライナ侵攻について、台湾への軍事的圧力を強める中国を念頭に「人ごとではない」と語った。
コメント総数;62
一、台湾は対中国で緊迫感の高い状況だろうと思う。
後援してもらえるのならだれでもサポートしてほしいだろう。
しかし、ここで一議員の安倍晋三氏ではないだろう。
ちゃんと外務大臣が出向いて緊密な話し合いをすることが大事だと思う。
防衛相も軍事的なことについて実効的な話をしておいたほうが良いと思う。
二、高市早苗氏は自民党総裁選前に台湾の蔡英文総統とオンライン会議を実施した。
そしてフジテレビの総裁選討論番組では河野元防衛相を最おいて堂々と具体的な防衛論を展開し、米国が計画している日本含む第一列島線の中距離ミサイル配備も「日本に必ず必要。こちらからお願いしたいくらいだ。」と言い切った。
総裁選後には「私が総理なら台湾軍と自衛隊の合同演習をやっています。」とまで言っている。
中国vs台湾で台湾が負けたら次は中国vs日本、と一対一でやるより中国vs台湾+日米(できればクアッドプラス)の方が勝つ確率は高くなる。
日台両国が女性のリーダーなら世界の注目も集めやすい。
一方の岸田首相は親リアリズム外交という名の韓国と同じコウモリ外交だから日米首脳会談もなかなか実現しなかった。
台湾有事の際に誰が日本の首相であるかで、日本の運命が決まってしまうかもしれない。
三、さすが、安倍さんですね。
クワッド構想も元々は安倍さんの構想ですし。
しょうもない森友・桜問題で、左派野党や左派メディアに嵌められたのが悔やまれますね。
まあ、学術会議任命問題で、左派に嵌められた菅さんもそうですけど。
ほんと、左派はどうしようもないね。
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日本と台湾(「中華民国」ではない)の関係が、国交断絶(日中国交樹立;1972年)時とは大きく変わったことを示すニュースだ。人間を含む自然界は循環構造になっている、というのが持論で、唯物的進化論には与しない立場である。早い話が仏教的輪廻思想を信じているからだ。
【輪廻】-りんゑ-
① 仏教語。生ある者が迷妄に満ちた生死を絶え間なく繰り返すこと。
三界・六道に生まれ変わり、死に変わりすること。
インドにおいて業の思想と一体となって発達した考え。流転。転生。輪転。
② 連歌・連句で、一巻のうちに同意・同想の言葉や意味が繰り返されること。
また、付句に打ち越しと似た語句・趣向を用いること。禁制とされる。
③ 地学現象が一定の順序で生起し、循環的に繰り返すこと。浸食輪廻など。
④ 執着の気持ちの強いこと。愛着。
辞書上の意味を採るなら、①と③を複合したような考え方である。説明が難しいが、西洋思想の根幹をなす基督教的概念の埒外にある観念としておこう。つまり、基督教では、天地(宇宙)も人間・動植物も全て唯一神が創造したことになっている。異教徒である私奴など、とても信じ難い。しかも、〝始め″があれば必ず〝終り″が来る。無限ではなく、有限の宇宙観なのである。なるほど最終章の「黙示録」では、天使と悪魔によるハルマゲドンの戦いがあり、天使が勝利して平和な天国が出現することになっている。
そこへ行くと、仏教も神道(記紀)も、創造主(唯一神)という考え方はない。記紀では、既に宇宙は存在しており、日本列島誕生も「國産み」という表現になっていて、八百万の神々でさえ擬人化されて微笑ましい。言いたかったのは、〝風が吹けば桶屋が儲かる″式の、万物が複合的に作用しあって何一つ関係しないものはない、ということ。〝始め″がないから〝終り″もない「天壌無窮」の世界観なのだ。
【天壌無窮】-てんじょうむきゅう-
天地とともに永遠に続くこと。
ゆゑに、地球温暖化に関する西洋発の「脱炭素」は頓珍漢な話である。人間が温暖化を促進している、などと思い上がりも甚だしい。大宇宙の営みに比べれば、微々たるものだ。エネルギー資源や食糧など、あらゆる物質的なものは「有限」だから当然ながら争奪戦になる。これを「無限」に換える智慧が我国独自の「シラス思想」なのである。
日台関係のニュースが、とんだ話題に変質してしまった。要するに、マルクス主義的唯物史観(≒階級闘争史観)では、この謎は解けまい。何故なら、根本にあるのが単なる「利己心(エゴ)」を満足させるための理論に過ぎないからだ。ところが、「シラス思想」は違う、神仏的「利他心」が根柢にあって、利己(私的利益)よりも利他(公的利益)を重視する考え方になっている。そもそも思考の動機(出発点)が真逆なのだ。私見ながら、「人間は不完全で弱い生き物」という諦観から生まれたのが「シラス」とすれば、「人間は完全無欠な神に最も近くて強い生き物」という観念に導かれたのが「ウシハク」だと考えている。
「ウシハク思想」が自分を利する(私益)ことしか考えないのに対し、「シラス思想」は何かにつけて〝世のため他人のため″に役立とうと考える。日本製品が世界中の人々に愛されるのは、自分のためではなく不特定多数の他人が便利に使えるよう工夫されているからにほかならない。差し詰め「ウシハク思想」なら、他人にも〝使わせてやる″といった不遜な態度に為り兼ねないところだ。
世界の中で最も「シラス思想」の何たるかを理解してくれているのが台湾(「中華民国」ではない)の人々だと思う。
【シラス】-知らす・治らす・統らす-
万物を自然界全体の共有物とする考え方
利己(私益)よりも利他(公益)が優先
互助互恵・共存共栄型社会
【ウシハク】-主(うし)履く-
万物を主(あるじ)の私有物とする考え方。
利他(公益)よりも利己(私益)を優先
弱肉強食型階級闘争社会
「シラス」「ウシハク」は『古事記』にのみ出て来る語なので、当然ながら諸外国人がこの謂いに遵っているわけではない。
《蛇足》
「対立」の訓読み(大和言葉)をご存知か。〝ならびたつ”と読ませるとか。つまり、文字(漢字)が輸入せられる以前の我国には「対立する」という概念がなかったことを伺わせる逸話である。
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