前稿記事に対する中国共産党政府の反応である。
訪台のチェコ議長演説に猛反発
中国外務省「強く非難」
9/1(火) 18:26配信/共同通信電子版
【北京共同】中国の王毅国務委員兼外相は1日、台湾を訪問中の東欧チェコのビストルチル上院議長が立法院(国会)で演説したことに関し「一線を越えた」と猛反発した。訪問先のドイツで語ったと、中国外務省が明らかにした。
中国外務省の華春瑩報道局長も1日の記者会見で「公然と台湾の独立、分裂勢力を支持し、中国の主権をひどく侵犯した。内政干渉で、強く非難する」と訴えた。
華氏は、「一つの中国」原則はチェコが国家として認めており「両国関係の政治的な基礎だ」と主張。ビストルチル氏の訪台に対して必要な対応を取り、正当な利益を守ると述べ、対抗措置をほのめかした。
コメント総数;1904
1.チェコは前議長も台湾訪問で、そのあと脅迫されて不審死したよね。それでも恐れずに訪台して、西側の一員として発言した勇気や覚悟はすばらしい。自由や人権を守る決意が見える。台湾もチェコも人口は14億人に当然及ばないけれど、これだけインパクトあるってことがわかる。実は、その14億人のうち、本当にマル暴共さん党は9千万人かそこらという話。ほとんどの中国国民は敵ではなくても、味方かどうかもわからない。欧州では、そんな資金源だったフロント企業も5Gから排除されつつあり、米国や日本、台湾、インド、豪州、NZなどに続いて、暴排が進んでいく。
2.猛反発すればする程、国際常識とはかけ離れた痛い所を突かれたのだろう。現チェコ議長は前議長の謎の急死により急遽訪台したのだが、それを動かしたのはプラハ市のフジブ市長で彼は台湾で医学実習をした経験もある親台派だ。昨年11月に就任後チベット亡命政府の旗を市役所に掲げたり台湾当局者を国際会議に招待したり香港問題でも警察の対応を批判して中国の反発を買ってきた人物だ。そして極め付けが台北市と姉妹都市協定を13日に表明したことである。プラハ市は昨年10月、香港問題や台湾問題をめぐり北京市との姉妹都市協定を解消しているが、その背景はやはり中国への不信感の増大だ。今や国民の6割が中国不支持で、もはや中国をプラハの春で弾圧した旧ソ連と捉えているようだ。しかも中国が当初予定されていた膨大な支援も実際には僅かしか行われておらず、もはや一帯一路のバルカンルートの重要な一つが遮断されたと言っても過言ではないだろう。
3.これでまたプラハの中国大使が呼び出しを受けて叱られることになる。14億もいる国民のうち、共産党に忠誠を誓う者が果たしてどの程度いるのかと。本当に中国が素晴らしい国なら、なぜ多くの国民、特に富裕層は海外に脱出したがるのだろうか?既に中共は国民からも見放されていると言っても過言ではない。北朝鮮と同じように、理不尽な力で一致団結しているように見せているだけだ。
4.ヤクザと変らない脅しですね。このような事を世界の国々に良く知らしめることが肝要です。暴走している中国はそんな分別も分からなくなっているようです。
5.アメリカの高官やチェコの高官が台湾を訪台した時の中国の反応を見ると、今の中国を黙らせるには台湾へ政府高官を送るのも手かもしれない。台湾を訪れることにより、中国の言いなりにはならないという意思表示ができ世界にも発信できる。みんなが黙ってるのをいい事に、中国はやりたい放題してるのを台湾を訪台することにより牽制できるかも。
コメント「5」にあるように〝台湾カード″が対中国に有効であることが実証されてますね。
*ご参考*
対中国向け「台湾カード」=7月23日付
スポーツであれ論戦であれ戦争であれ、相手(敵)に勝つには、凡そ【敵の嫌がることをする】のが昔ながらの鉄則と言われる。怒りが増せば増すほど、冷静さを欠いて的確な判断が出来なくなるからだ。ボクシングで言えば、先手を出させて破壊力倍増のカウンターパンチを見舞う。サッカーなら、敵のオウンゴールを誘う作戦なわけだ。その点、「友好第一」しか頭にない我国の戦後外交は、〝喧嘩の仕方を知らない″としか言いいようがない。
深読みし過ぎかもしれないが、実は突然の安倍総理辞任も、相当な深謀遠慮があるような気がする。というのも、腹心に道を譲り、隠然たる影響力を行使(院政)しつつ、一議員の身軽さで、例えば台湾を電撃訪問して、国交回復のお膳立てをするとか。
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中国が外交攻勢
担当トップがミャンマーなど訪問
9/1(火) 20:02配信/産経新聞電子版
【北京=三塚聖平】中国が欧州やアジアへの外交攻勢を積極化させている。中国外交担当トップの楊潔●(=簾の广を厂に、兼を虎に)(よう・けつち)共産党政治局員が1日から欧州など3カ国への訪問を開始。王毅(おう・き)国務委員兼外相も同日まで欧州歴訪を行い、新型コロナウイルスのワクチン開発などで協力を強調した。トランプ米政権との対立が深まっている中で、欧州やアジア各国を中国側へ引き留めようとする狙いがうかがわれる。
中国外務省によると、楊氏は1~4日にミャンマー、スペイン、ギリシャを訪問する。一方、王氏は8月25日から9月1日までイタリア、オランダ、ノルウェー、フランス、ドイツの5カ国を歴訪した。
8月28日のマクロン仏大統領との会談では、王氏が「一国主義と保護主義が台頭する情勢下で、中国と欧州は多国間主義の理念を共に守るべきだ」と呼びかけた。トランプ政権を念頭に置いた発言とみられる。
香港経済日報(電子版)は、中国の一連の欧州への働きかけは「米国による封じ込めに対処する」ためだとの見方を示す。7、8月にはポンペオ米国務長官が欧州各国を訪れており、中国共産党機関紙、人民日報系の環球時報は8月27日付の社説で「ポンペオ氏が一歩先に欧州でまいた毒を、すぐ後に消毒する」のが王氏の欧州歴訪の狙いだと指摘した。
習近平国家主席も8月31日夜、インドネシアのジョコ大統領、モロッコの国王モハメド6世と相次ぎ電話会談。ワクチン開発での協力などについて強調した。
コメント総数:32
1.欧州は人権問題で距離を置き、アジアとかは債務の罠に気がついたようですね。フランスではファーウェイのアンテナ基地3000局を解体撤去を決定したようです。今回各国を訪問して中国への温度を感じ取ったと思います。
2.本当に立場が強い国家なら他国が遠路はるばる会いにくるのを待ってればいいんだけどね。大企業の部長がわざわざ下請け企業まわりを始めたら、かなり経営状態がヤバいと思うのが普通。三菱の営業部長が中小企業を訪れるのを外交(セールス)攻勢って言うか?
3.中国共産党の外交攻勢とありますが、所詮「強い方に従え」でしかないのでしょう。従えるための強さを維持するために、いつまで無理と不義を重ねるのでしょう? 拝金主義から脱却し、穏やかな生活の中で個人が自分の個性を発信してお互い学びあえるような気楽な世界は、中国共産党の情報統制の中からは産まれることはない。「党のために」自分をすり減らして内輪だけの順位付けに一喜一憂したあげくに、その労力の結実は全て上層部の浪費につぎ込まれる。党のために人民が存在するのか?人民の為に党が出来たのでは無いのか? 中国には本来、自由を尊ぶ文化があります。民間の力が強い為、平民から皇帝という歴史も珍しくありません。中国共産党も近年までは支持が続きましたが、直近は組織の劣化が顕著に顕われるようになりました。中興の祖か革命か、中国人自身が自浄作用を働かせる事で最悪の事態を回避出来ることを祈ります。
中国共産党の周章狼狽ぶりが窺える。ゲゼルシャフト(利益体)先進国の行き着く先が見えてきた。やはり〝カネの切れ目が縁の切れ目″でしたね。それに比べると、金銀財宝より信義則を重視するゲマインシャフト(共同体)的要素が色濃い国家(人物)は、打たれ強い。身に余るカネを手にすると、身持ちが悪くなることを知ってるからだ(我国古来の〝分相応″という中庸思想)。
別誌記事(古森義久氏)で、中共の台湾に対する「一つの中国」の詐術を打破するトランプ米大統領の戦術が紹介されていた。【中共が種々の約束を反故にした以上、こちらも中共の言い分〝一つの中国″に縛られる必要は更々ない】と明解だ。信義則に反するヤクザ紛いの恫喝外交も、国際社会ではしっぺ返しに遭うだけで無力なことを、習近平親分は思い知っただろうか。
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