1982年(昭和57年;民国暦71年)は、たぶん二度ほど渡台している。職場の顰蹙を買ったのは言うまでもない。この年の3月、西武新宿線花小金井のアパート(会社代用社宅)を出て、現在の自宅とする新宿へ引っ越した。目下、大規模改修工事中である。熟々振り返るに、あれからもう32年も経ったわけだ。また、東に東京都庁を臨む場所にあるが、その頃は未だ建設途上であった。
以上は、個人的な出来事に過ぎない。本論に入ろう。
跟我說愛我
by 蔡琴(つぁい・ちん)
毎回登場する蔡琴さんの歌唱曲群のなかでは、これが一番好みに合う。おおむね台湾旅行は一人旅だから、静かに耳を傾ける曲としてはまことに具合がよろしい。台湾・中国・香港・韓国系女性歌手は、声量のある人が多い。蔡琴さんもその一人だが、この曲に関しては絶叫調でないのが理由かも知れない。とにかく、男性歌手ならまだしも、女声の声量にモノを言わせた歌唱だけは勘弁して欲しい。
往昔
by 林慧萍(りん・ふぃぴん)
林慧萍さんは、アイドル系歌手に分類される。言われてみれば、それらしい歌い方ですね。曲名を訳すと文字通り“昔”という意味らしい。わりかし好きな曲だが、そんなことばかりに関心がいって、この歌のオリジナルが松田聖子だとは今の今までまったく知らなかった。
*ご参考* 『往昔』の原曲
ONLY MY LOVE
by 松田聖子
知らないのも当たり前。この曲、今回初めて耳にしました。
就在今夜
by 丘丘合唱團-娃娃(金智娟)
“丘丘合唱團”とは、このロック・グループの名称。合唱団といっても、ボーカルは唯一の女性メンバー“娃娃(わぁわぁ;「人形」の意)”こと金智娟(ちん・ちぃちぇん)さんのみ。この人、くりくり目玉のせいか妙な親近感がある。日本で言えば、エレキブームの昭和40年代初頭といった雰囲気でしょ?
俏如彩蝶飛飛飛
by 沈雁(ちぇん・いぇん)
この人もアイドル系だが、豪快奔放な歌唱が凄い。日本的アイドルのイメージからは、かなり遠いものがありますね。それに、“沈雁”の芸名由来は、中国(支那)発祥の成句《沈魚落雁》から採ったのだとか。他人からそう呼ばれるならともかく、“絶世の美女”を自ら名乗る大胆さ。女性心理はわからないが、“大和撫子”だったら、恥ずかしくてとても名乗れぬ芸名ですな。これも国民性の違いか。
請你別忘記
by 龍飄飄(ろん・ぴょうぴょう)
龍飄飄さんは、伝統的な台湾歌謡曲畑に属する。したがって、記事タイトルの“台湾ポップス”系ではないが、このカセットテープを持っているので採り上げた。買ったときから、日本曲の北京語カバー盤であることぐらい見当が付いたが、原曲が何であるかがわからず終いだった。
*ご参考* 『請你別忘記』の原曲
なみだ恋(1973年)
by 八代亜紀
なぁ~んだ、《夜の新宿裏通り・・・》だったか。地元「新宿」が舞台なのに、“灯台下暗し”でしたね、お恥ずかしい。それにしても、編曲によってまったく別曲みたいになるもんですな。
以上、おしまひ。
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