《 第70話 》 「不安のひととき」
【 あらすじ 】 どくろ仮面一味は爆弾を手に入れるため地図の示す場所にやって来る。そこに飛んでくる「正義は死なず!」という月光仮面からの手紙。月光仮面を恐れるどくろ一味は地図の洞窟へと急ぐ。そこへ松田警部率いる警官隊が到着し、月光仮面が立ちはだかる!
DVDにこのタイトルはなく、次の第71話「勝利の歌声」と併せて第70話、第一部の完結回になっている。
《 第71話 》 「勝利の歌声」
【 あらすじ 】 どくろ一味を退治した月光仮面から手紙が届く。「いつの日か、弱き者、貧しき人たちのためにお目にかかる日まで…」と。勝利を讃えた歌声に合わせた感動のフィナーレ。
某神社に願をかけるカボ子、繁、木の実。
木の実 「神様、祝の小父さんを御守りください。」
繁 「お願いします。」
カボ子 「二人とも、心配しなくてもいいのよ。五郎八さんも行ってるんだし、きっと大丈夫よ。今にどくろ仮面をやっつけて帰ってくるわよ。ね、さ、行こう。」
繁 「うん。」
木の実 「ええ。」
神社に願かけるのは、今でもあることでしょうが、かなり形式的なものとなりつつあるように思います。柏手を打たない仏式の作法みたいでした。あくまで「演技」とはいうものの、子供たちの真剣な表情が印象的な場面です。
ジョー発爆弾の機密を探して、どくろ一味が断崖の地へ。
月光仮面の矢文;正義に敗北はない!!
赤星 びっくりして 「あっ、月光仮面。やつはやっぱり生きていた。」
ドラゴン 「月光仮面は、祝十郎ではないのか。」
赤星 「んむ。俺もはじめはそう思っていた。しかし、祝がいるのに彼が現れるのだ。おそらく別のやつだ。ちくしょうっ。」 矢文をビリビリ破く。
ドラゴン 「あっ、月光仮面の歌だ。」
赤星 「う~ぬ、またしても邪魔を。どうするか見ろっ。ぐずぐずしていると、邪魔をされるぞ、急げ。」
手下ども 「はっ。」
三日月印のある在処(洞窟)にたどり着いたとき。
月光 「はっはっはっはっは。」
赤星 「あっ。月光。」
月光 「あっはっはっはっは。遅かったぞ、赤星博士。HOジョー発爆弾の機密は、この月光仮面がお先に頂戴したぞ。」
ドラゴン 「あっ、ポリスだ。」
悪党と警官隊の銃撃戦。赤星は月光仮面に追われ断崖へ。
赤星 「あっ、しまった。」
月光 「赤星、これ以上逃げても、もう無駄だぞ。」
赤星 脂汗びっしょり 「くそお~っ。」 落ちそうになり 「あああ。」
月光 「赤星、正義の前に降伏しろ。貴様の悪運は尽きたのだ。」
赤星 「お、お前はいったい誰だっ。正体を見せろっ。」
月光 「見たいか。この顔が見たければ見せてやろう。よく見ろ。」視聴者には背を向けたまま、黒眼鏡と白マスクを取る。
赤星 「うわあっ、貴様は・・。あああ~っ。」 断崖絶壁から墜落。
大好きなどくろ仮面の笑い声が、事ここに至ってはもう聞けません。それほど余裕をなくして追い込まれていたんですね。
月光仮面は謎のまま。月光仮面は誰でしょう。でも、赤星(どくろ仮面)が知っていた顔であることは、確かでしょう。
公園に祝・五郎八・カボ子・繁・木の実・山本・節子・博士・あや子・松田が集合。主題歌「月光仮面は誰でしょう」がBGM。
月光仮面からの手紙(祝が朗読)
前略 この事件もようやく治まり、何よりに存じます。
さて、小生お預かり申しおりますHOジョー発爆弾三個と、先日入手せし機密書類の一切は、本当に人類の平和のために必要になるその日まで、まことに勝手ながら小生がお預かり致します。
なお、あや子さんのロケット、確かにご返却申し上げます。
いつの日か、弱き者、貧しき人々のために、お目にかかれますよう、みなさまによろしく。
月光仮面
どうでもいいけど、「公園」とは芝公園です。撮影時、建設中だった東京タワーの基礎(大展望台より下の部分)だけしか出来ていない様子が、チラッと写っています(第2話)。周りの建物なんて、まばらですよ。
これもどうでもいいことですが、“第一部「月光仮面現わるの巻」終”のエンドタイトルのあと、“第二部「アラダイ王国の秘宝」ご期待ください”と出ます。しかし、実際は“アラダイ”でなく“バラダイ”が正しい。第一部の中でも、どくろ仮面の第三アジトはキャバレー「夜の翼」(第43話)のはずが、いつの間にかキャバレー「銀座館」(第54話)になってしまいました。
暢気な時代だったんですね。
ありがとうございました。
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