《 第62話 》 「秘密命令」 【 あらすじ 】 月光仮面抹殺に失敗したどくろ仮面は、柳木親子を捕らえてHOジョー発爆弾の秘密を聞き出そうと計画する。それを祝が物陰で聞いていた。祝は山本記者に電話をかけ、柳木博士の家に行くよう伝える。山本は節子を連れて柳木邸へと向かう。 第61話の続き どくろ 「よ~し、こうなれば最後の手段だ。柳木親娘をアジトに呼び込んで機密を奪うしかない。」 とみ 「でも、もし白状しなかったら?」 どくろ 「その時は意地だ。柳木を欧州に送って、我々の面目を立てるしかない。」 ドラゴン 「それはグッドアイデアだ。ジョー発爆弾は柳木の発明した物だ。機密の設計図がなくても、彼を捕まえておけばすべてがOKになる。」 とみ 「そうだわ。どうしてそれに気づかなかったのかしら。」 どくろ 「考えてはいたのだ。しかし、柳木はひょっとすると殺されても白状せぬかもしれん。や、それが心配だったのだ。」 ドラゴン 「いや、心配ない。人間は、何よりも自分の命が大切。時間をかければ、絶対に白状する。」 どくろ 「よし、バテレンのババアに連絡しろ。我々の最後の逆襲だ。これに失敗したら、チャンスはないぞ。」 ドラゴン 「じゃ、アジトに帰ってプランを練ろう。」 「物語」とはいえ、悪党一味の中でも、欧州人と日本人との考え方の違いが、垣間見える場面ですね。 入院中のタイガーの葛藤。タイガーの内心映像。 タイガー 「どうしてあの人たちは、俺を責めないんだ。」 祝 「勇気を出し給え。自分の悪に気がついて、正しさを貫くということは、大変な勇気が必要なんだ。」 繁 「小父さんは、きっと善い人なんだよ。」 木の実 「そうだわ。木の実、折り鶴を持ってきてあげたのよ。」 タイガー 「正しさを貫くためには、勇気が必要。・・・。ユリ、俺はいったいどうすればいいんだ。」 ユリ 「あたしは、味方に殺されようとして、敵に助けられた。」 これでも気がつかないようでは、タイガーは(本来の意味での)日本人とはいえない。ユリの言葉は、そっくりそのままタイガーにも当てはまること。「理屈」じゃなくて「感情」なのです、タイガーさん。 |
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