《 第61話 》 「危うし月光仮面」 【 あらすじ 】 オルゴールを聞いてやって来た月光仮面に、どくろ仮面が眠り爆弾を投げつける。倒れた月光仮面を捕らえようと、どくろ一味が近づくが、起き上がった月光仮面は一味を蹴散らし海へ飛び込む。どくろ一味は月光仮面を探すが…。 月光仮面を誘き寄せたどくろ仮面一味との死闘。 どくろ 「待て。殺す前に、やつが盗み出したジョー発爆弾の隠し場所を白状させるのだ。」 ドラゴン 「ん。それは大事なことだ。」 どくろ 「ぬっはっはっはっは。こうなると、さすがの月光仮面も手が出ぬと見えるわ。ふへへへ。」 とみ 「もっと早く、ドラゴンが来てくれたらよかったんだわ。」 ドラゴン 「ほっはっは。この分だと目的の機密も、本部の命令通り、約束の期日までには盗み出せる。」 どくろ 「ふっへっへっへっへ。おい、こいつを縛り上げろ。」 手下ども 「はっ。」 が、月光仮面は立ち上がり、海へ飛び込んで難を逃れる。 どくろ 「しまったっ。おい、捜せ。貴奴を捜すんだ。」 ドラゴン 「なるほど。月光仮面は、恐ろしい相手だ。だが、彼はおそらく生きてはいまい。」 どくろ 「いや、わからん。やつは不死身なのだ。俺は、月光仮面の死体が見つかるまでは、安心が出来ん。」 とみ 「そうだわ。ボスの言うとおりよ、ドラゴン。」 手下A 「全然行方不明です。」 手下B 「ボス、やつの死体はあがりませんぜ。」 どくろ 「ん~む。やっぱり生きているのだな。」 ドラゴン 「それにしても、生きているとすれば、泳ぐために姿を現すはずだが。」 とみ 「ひょっとすると月光仮面は、海の中でも歩けるんじゃないかしら。息もきっと出来るんだわ。」 “月光仮面の歌”が聞こえてくる。 ドラゴン 「あっ、生きている。彼(月光仮面)は神か悪魔だ。」 とみ 「あたし、恐ろしくなってきたわ。」 どくろ 「何がだ。月光がか?」 とみ 「(否定の)うううん。正義というものがよ。いくらあたしたちが世の中をごまかそうとしても、邪な考えは、やっぱり正しい者の前には押し通せない。そんな気がするの。」 どくろ 「馬鹿なことを言っちゃいかん。たかが月光仮面一人に、俺は負けんぞ。」 ドラゴン 「そうだ。彼が神なら、我々は悪魔らしく徹底して戦う以外、道はない。」 どくろ 「もし降参すれば、嫌でも皆死刑にされるのだ。それでもいいのか。」 とみ 「それじゃ困るけど・・。」 どくろ 「だったら弱音を吐くな。」 おとみさんにも「良心」が表に出はじめ、いよいよ陥落しそうですね。 |
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