第五學年用第三課「八岐の大蛇」
一、めぐらす垣根(かきね)、門八(かどや)つ造(つく)り、
その門毎(かどごと)に棧敷(さじき)しつらへ、
棧敷(さじき)一(ひと)つに酒槽(さかぶね)一(ひと)つ、
その槽槽(ふねふね)に酒(さけ)をぞ滿(み)てたる。
二、八岐(やまた)の大蛇(をろち)近(ちか)づき來(きた)り、
その門毎(かどごと)に頭(かしら)さし入(い)れ、
頭(かしら)一(ひと)つに酒槽(さかぶね)一(ひと)つ、
酒飮(さけの)み飮(の)みて醉(ゑ)ひてぞ臥(ふ)したる。
三、尊(みこと)は立(た)ちて、今(いま)こそ時(とき)と、
その御佩(みはかし)の劒(つるぎ)引拔(ひきぬ)き、
一(ひと)つ一(ひと)つに、尾頭(をかしら)八(や)つを
切捨(きりす)てませば、流(なが)るる血(ち)の川(かは)。
四、年毎(としごと)、人(ひと)を、來(き)て取食(とりく)ひし、
しの醜大蛇(しこをろち)ここに滅(ほろ)びて、
尾(を)より出(い)でたる御劒(みつるぎ)一(ひと)つ、
我(わ)がすめらぎの寶(たから)とたふとし。
日本神話からとられた唱歌。もちろん、習ってませんし、学校では神話も教わっていませんが、この話は知っています。児童本などからでしょうか。東宝映画「日本誕生」(昭和34年)がありました。この映画は級友らと観に行った記憶があります。地域(「部落」と呼んでいた)毎に父兄代表が引率していたと思います。
DVDも持っていますが、子供の時には気がつかなかった特撮シーンがわかりますね。この八岐の大蛇を退治する日本武尊が三船敏郎でした。血湧き肉躍る場面ですね。因みに、因幡の白兎の物語は出て来ません。
八岐の大蛇の尻尾から見つかったのが「草薙の剣」(天叢雲剣)ですね。三種の神器の一つとされます。
この唱歌、覚えやすくて躍動感のあるいい歌だと思います。
ありがとうございました。
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