第四學年用第八課「動物園」
一、動物園(どうぶつゑん)ののどかな午後(ごご)は、
孔雀(くじやく)がすつかり得意(とくい)になつて、
うち中(ぢゆう)一(いつ)ぱいひろげて見(み)せる、
金(きん)ぴか模樣(もやう)の晴着(はれぎ)の衣裳(いしやう)。
二、ライオンも、虎(とら)も、眠(ねむ)つてゐるが、
駱駝(らくだ)は、のんきなとぼけた顔(かほ)で、
煎餅(せんべい)たべては、けろりとしてる、
故郷(こきやう)の沙漠(さばく)も忘(わす)れたやうに。
三、木(き)のぼり上手(じやうず)、ぶらんこ上手(じやうず)、
お猿(さる)はいつでも愛敬者(あいきやうもの)よ。
鵞鳥(がてう)のかなでるオーケストラに、
よちよちダンスを、あひるが踊(をど)る。
この唱歌も知りませんでした。ただ、子供が好きな動物(園)を、戦前はどのような目で見ていたのか、を知るにはよい例と思い、採り上げました。
かなり、ユーモラスに捉えてありますね。尤も、作詞は大人でしょうから、当時の子供が、このように動物を見ていたとは必ずしも言えませんが。
いずれにしても、この種の曲には時代は関係ないようです。
ありがとうございました。
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