今朝も朝礼は行われた。午前7時45分から30分間である。おそらく日課と思われる。体操もあった。本日は別の先生から訓示があったので、輪番制なのだろう。校長というのは、私の思い違いだったようで、訂正します。
整列してもじっとしない児童たちだが、さすがに国旗掲揚・国歌斉唱のときだけは直立不動である。このあと全校児童がなにやら大声で唱和をしていた。タイ語は挨拶程度しか理解できないので、意味不明なのがもどかしい。「タイ版教育勅語」?あるいはこの小学校の「努力目標」だろうか。
午前7時には、ほぼ全児童が登校しており、始業まで賑やかに遊んでいた。白シャツに紺の半ズボン(スカート)が制服のようだ。タイは仏教国だが、イスラム白頭巾姿の女児も目立つ。女児中心になんと懐かしいゴムとびに興じていたし、男児は主におっかけっこで走り回っている。なんだか子供時代の自分が、そこに居るような気分になってしまった。
思い出してみると、自分の小学校高学年期は、月曜だけの朝礼だったが、このタイの小学校とまったく同じだった。昭和30年代前半のことである。国旗に対する姿勢、国歌斉唱の注意事項、「気をつけ」「休め」「前へならえ」の動作や行進の訓練もこの時期に教わり、習得できた。また、教室では、「ぼく(わたし)は今日も一日、よい子になります。強い子になります。正しい子になります。」と唱和して誓わされ、終業時には「よい子でした。強い子でした。正しい子でした。」と反省させられていたのだった。『よい子。強い子。正しい子』が母校の目標であった。
推測でしかないが、ご皇室とタイ王室の良好な関係からみても、タイの教育理念には、戦前の『よき日本』をモデルにした部分が、少なからずあるような気がする。
2006年6月13日(火)の記事
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