EU〝中国企業へ制裁〟検討
ロシアに武器使用部品を提供
島田洋一氏「自由主義圏が取引控える牽制効果に期待」
5/9(火) 17:00配信/夕刊フジ電子版
欧州連合(EU)が、ウクライナ侵略を続けるロシアに、武器の部品として使用される可能性のある機器を売り渡したとして、中国企業に対する制裁を検討していることが分かった。習近平国家主席率いる中国については、ロシアへの兵器供与疑惑が取り沙汰されている。EUの行政執行機関、欧州委員会が制裁案で名指した企業には、すでに米国の制裁対象となっている企業も含まれている。中国は強く反発している。
注目すべきニュースは、英紙フィナンシャル・タイムズが7日報じた。記事によると、制裁が検討されているのは、半導体や電子部品などを扱う中国企業7社。このうち、中国本土の2社と香港の2社は、米国の制裁対象としてリストアップされている。
EUはこれまで、中国がロシアに武器を提供している直接証拠がないとの理由から、中国を制裁対象としていなかった。
制裁案は、欧州委員会からEU各国に提案されており、各国は10日、大使級による協議を始める。制裁が発動されるには、27の加盟国すべての合意が必要で、決まれば、EUでの資産が凍結される。
国際政治に詳しい福井県立大学の島田洋一名誉教授は「米議会が財務省や商務省に中国企業の情報を開示し、EUと共有するよう要求していたことが、今回の動きの発端にある。ロシアに軍事関係製品や部品を輸出している中国企業は他にも多数あり、制裁の効果は限定的かもしれないが、自由主義圏の企業が制裁対象の中国企業との取引を控えるよう牽制(けんせい)するアナウンス効果が期待できる」と解説する。
英紙の報道に対し、中国外務省の汪文斌副報道局長は8日の記者会見で、「報道が事実なら、EUの動きは中国との相互信頼と協力を損なう。われわれはEUに対し、間違った道を歩まないよう呼びかける」と述べた。
島田氏は「中国の報復が予測されるため、自由主義圏の核であるG7(先進7カ国)を中心に結束して中国を締め付ける体制をつくることが重要だ。19日から広島で開催されるG7首脳会議のテーマの一つとすべきだ。議長国である日本のリーダーシップが問われる」と話した。
コメント総数;14件
一、>>>G7を中心に結束して中国を締め付ける体制をつくることが重要だ。日本のリーダーシップ...
いつものように、大威張りで話して...さすがに、気持ち良さそうだ。
しかし、数年前からもこのような話しが盛り上がっているが、一体、いつ日本のリーダーシップが発揮し、この重要な「体制つくり」は完成できるだろう。
二、欧州はポーズだけの可能性が高い
中国とズブズブの独仏が真面目にする訳が無い
露と対峙してる東ヨーロッパとの温度差を見たら判る
三、よく分らんな、この記事では。
EUはどんな証拠を提示して、それを見た中国はどんな反発をするのだろう?
******************************
ヤクザ紛いの〝戦狼外交″により、中国共産党の悍ましい匪賊体質が世界中に知れ渡ったのは不幸中の幸いである。ネコ被ったままで居られたら、誰も気付かず、大変な事態になっていたかもしれない。
【匪賊】-ひぞく-
徒党を組んで掠奪・虐殺・強姦などを生業とする無頼の盗賊集団。
日本政府の外交オンチは今に始まったことではないが、中国共産党を真面な政党と見做して「話せばわかる」的な接遇態度がそもそもの間違い。なぜなら、中共を当世風に喩えるなら反社会的勢力なのだ。
【反社会的勢力】-略称『反社』-
暴力・脅迫や詐欺などの違法行為を組織的におこなう集団。
暴力団・準暴力団(いわゆる「愚連隊」)、その他の犯罪組織や協力者たちを広く呼ぶ。
現役時分、20世紀末頃からだったか、国際格付機関のランクに一喜一憂し、業績とは別にコンプライアンス(法令遵守)とか社会貢献度が喧しく言われる社会風潮にあった。社会貢献の一環として、東京都庁周辺道路清掃(ゴミ拾い)に動員されたりもした。余談だが、ゴミの大半はタバコの吸い殻と空き缶・ペットボトルの類。一般に想像する紙屑などは皆無に等しい。当時から歩行禁煙だったが、横断歩道周辺は吸い殻だらけ。白昼堂々と喫煙する猛者などみかけないから、夜間人通りが絶えてこっそり吸ったのだろう。如何に法令遵守を叫ぼうと、個人レベルはこの程度なのだ。
而して、匪賊中国共産党を戴く中国人民の国民性をや、なのである。反社会的勢力が支配する世の中を「裏社会」とか「闇社会」と呼ぶが、現代中国が真にそれなのである。福沢諭吉が『学問のすゝめ』に於いて曰く、
愚民の上に苛き政府あり。こは政府の苛きにあらず、愚民のみずから招く災わいなり。愚民の上に苛き政府あれば、良民の上には良き政府あるの理なり。ゆえに今わが日本国においてもこの人民ありてこの政治あるなり。仮りに人民の徳義今日よりも衰えてなお無学文盲に沈むことあらば、政府の法も今一段厳重になるべく、もしまた、人民みな学問に志して、物事の理を知り、文明の風に赴おもむくことあらば、政府の法もなおまた寛仁大度の場合に及ぶべし。法の苛からきと寛ゆるやかなるとは、ただ人民の徳不徳によりておのずから加減あるのみ。人誰か苛政を好みて良政を悪にくむ者あらん、誰か本国の富強を祈らざる者あらん、誰か外国の侮りを甘んずる者あらん、これすなわち人たる者の常の情なり。今の世に生まれ報国の心あらん者は、必ずしも身を苦しめ思いを焦がすほどの心配あるにあらず。ただその大切なる目当ては、この人情に基づきてまず一身の行ないを正し、厚く学に志し、博ひろく事を知り、銘々の身分に相応すべきほどの智徳を備えて、政府はその政まつりごとを施すに易やすく、諸民はその支配を受けて苦しみなきよう、互いにその所を得てともに全国の太平を護らんとするの一事のみ。今余輩の勧むる学問ももっぱらこの一事をもって趣旨とせり。
この部分は、西洋の諺から採られたもので、福沢のオリジナルではないが、なかなかに含蓄のある考え方だ。自分は聖徳太子に倣って、圧倒的大多数は愚民でも良(賢)民でもない凡民だと考えている。
コメント