京都橘高校、円山ホテルでパフォーマンス
楽器に「日台友情」/台湾
2022/10/06 14:36配信/フォーカス台湾(中央通訊社)日本語電子版
(台北中央社)台湾を訪問している京都橘高校吹奏楽部は6日、宿泊先の円山大飯店(グランドホテル台北)でパフォーマンスを披露した。わずか5分間だったものの、力強い演奏と明るい笑顔で観客を魅了。演奏を聴いた人からは「すごくエネルギッシュ」との声が上がった。
朝9時、ホテルのエントランスホールに姿を現した一行。打楽器のリズムと共に管楽器のメンバーも続々と登場し、会場に集まった人々に笑顔で手を振った。大きな金管楽器には「日台友情」の文字が入ったプレートがかけられた。
10日の双十国慶節(中華民国の建国記念日)祝賀式典に出演するため、5日に台湾入り。到着後、円山大飯店で台湾料理を堪能し、食事の後には台北の夜景も眺めた。深夜には一部生徒と教員が式典の会場となる総統府前の広場を下見。悪天候の中、立ち位置の確認を行った。
7日には台北市の国家音楽ホール(国家音楽庁)で開かれる音楽会でも演奏する。
(王宝児/編集:楊千慧)
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京都橘高、華麗な演技で式典盛り上げ
双十節「台日友情50周年」記念/台湾
2022/10/10 17:13配信/フォーカス台湾(中央通訊社)日本語電子版
(台北中央社)京都橘高校吹奏楽部は10日、中華民国の建国記念日「双十国慶節」の祝賀式典に出演した。迫力ある演奏と華麗な演技を披露し、式典を盛り上げた。
一行は「Down by the Riverside」でリズミカルに行進しながら入場し、集まった観衆に笑顔で手を振った。広場の中央に到着すると、ぴたりと動きを合わせて「Fanfare for Tachibana」を高らかに響かせ、「剣士の入場」「愛の讃歌」「The Sing」などを相次いで披露。演奏しながらさまざまな隊形を繰り出し、「10月10日」を意味する2つの「十」の形も作り出した。パフォーマンスを見届けた蔡英文(さいえいぶん)総統は立ち上がり、生徒たちに手を振った。
今年は日本の対台湾窓口機関、日本台湾交流協会が設立された1972年から50年の節目に当たる「台日友情50周年」。同校はこれに合わせて祝賀式典に招かれた。5日の台湾入り後、宿泊先のホテルやリハーサル中など至る所で大きな歓迎を受けた。
▽日華懇19議員も行進
同校のパフォーマンスに続き、台湾を訪問している日本の超党派の議員連盟「日華議員懇談会」(日華懇)のメンバー19人が、日本との議員交流を進める台湾の議連「台日交流聯誼会」と共に入場。一行は日本と中華民国の国旗を大きく振りながら行進した。
式典前日の9日、国家両庁院広場でリハーサルが行われ、京都橘高校は共に式典に出演する台北市立第一女子高校や暁明女子高校(台中市)のマーチングバンドと交流。それぞれパフォーマンスを披露し合い、プレゼントを交換するなどして親交を深めた。広場には3校の演技を一目見ようと、多くの人が詰め掛けた。
京都橘の生徒たちは10日、式典でのパフォーマンスを終えた後、帰国した。
(王宝児、游凱翔/編集:荘麗玲)
京都橘高校の実演は26分40秒辺りから(総統府提供)
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【中国共産党を分裂させる方法】民主運動・人権保護運動を支援、中国人を助ける
by 台湾ボイス
★キャスター;林建良
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日本国内メディアは殆ど報じていないが、台湾では大変なフィーバーぶりだったらしい。京都橘高校は、京都手芸女学校として明治35年に創立された私学校だとか。時代の流れに従って、平成15年より男女共学化されたという。台湾側の要請に基づいて実現したようだが、見事にヒットしたと言える。
これですよこれ、中国共産党には逆立ちしても出来ない、日台ならではのソフトパワーは。中共最大の弱点は眼に見える(形而下)事象しか信じず、視認できない神仏(≒宗教)や幽霊・お化けなど形而上の事象を全く信じられないことである。
【形而下】
① 形を備えたもの。物質的なもの。
② 哲学で、感性を介した経験によって認識できるもの。
時間・空間を基礎的形式とする現象的世界に形をとって存在するもの
【形而上】
① 形をもっていないもの。
② 哲学で、時間・空間を制約とする感性を介した経験によっては認識できないもの。
超自然的、理念的なもの。
何が言いたいかというと、人間は、理性・悟性・知性の他に、感覚や感情を有する。これを感性といって前三者とは区別される。これは知識だから、知性に属するのだろうが、四区分自体、偉い学者が宣ったのかもしれないが、それこそ形のない『形而上』のことだがら誰も検証確認ができない。また、〝1+1=2″は数学上の取り決めであって、森羅万象がこの数式に当て嵌まるわけではない。
実は理数系学科が苦手で、高校生時分に赤点を頂戴したこともある。大学では得意科目は既に定員だったためやむなく幾何学を選択したが、試験問題の意味すら理解できず、仕方ないので、設問を逸脱して「1+0=1」は理解できるが「1×0=0」となるのは理窟に合わない、などとヤケクソを書いて提出したら、温情で「可(60~69点で合格)」を頂いた。昭和42年頃の話。旧き佳き時代であった。
話が妙な方向にズレてしまうが、田中英道東北大名誉教授(美術史・歴史学者)によると、「芸術文化」は共同体(ゲマインシャフト)的環境によって醸成されるもので、無機質な利益体(ゲゼルシャフト)下では生まれないと語っている。真偽のほどはともかく、ゲマインシャフトとゲゼルシャフトの間に明確な境界線などないが、ゲゼルシャフトに分類される国家や会社に在っても、我ら日本人はゲマインシャフト的な観方をしがちである。
集団主義的な国民性がそうさせるのかは不明だが、例えば都市対抗野球。自社が出場ともなれば、その応援のために日頃対立関係にある労使双方が全社一丸となれるのである。こういうゲマインシャフト的メンタリティは、台湾人にも共通する。震災に際しての日台相互支援などは、自然発生的に行われるもので、下心皆無の純真な心情が相互を引き寄せ合うのである。京都橘高校の生徒が台湾で大歓迎された背景には、血縁関係のない他人としてではなく、実の子供や孫が親元に戻って来たような家族的心情が作用しているのだろう。中国共産党にはこういう芸当が出来ない。社会自体が厳格な上下関係で固められているため、同僚・仲間という観念が希薄で、単なるライバル(競争相手)と捉えがちである。
中国の弱点は、まさにここにある。この点を活かさない手はないと思う。
【ゲマインシャフト(共同体)】-Gemeinschaft-
ドイツの社会学者、テンニエスが設定した社会類型の一。
人間が地縁・血縁・精神的連帯などによって自然発生的に形成した集団。
家族や村落など。共同社会。
【ゲゼルシャフト(利益体)】-Gesellschaf-
ドイツの社会学者、テンニエスが設定した社会類型の一。
人間がある特定の目的や利害を達成するため作為的に形成した集団。
都市や国家、会社や組合など。利益社会。
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