習主席、台湾侵攻の野心過熱
6中総会閉幕「歴史決議」採択し「異例の3期目」へ
「互いに隷属しないことを堅持」蔡総統は警戒
2021.11.12配信/夕刊フジWEB版
中国共産党の重要会議である第19期中央委員会第6回総会(6中総会)は11日、党創建100年の歴史を総括する「歴史決議」を採択して閉幕した。歴史決議の採択は40年ぶりで、習近平党総書記(国家主席)が、毛沢東、鄧小平と並ぶ権威付けを行った。習氏が来年の党大会で「異例の3期目」入りを果たすのはほぼ確実。「台湾侵攻」の野心過熱が懸念される。
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国営新華社通信によると、採択したのは「党の100年奮闘の重大な成果と歴史経験に関する決議」。決議全文は発表されていない。
コミュニケは、習氏の総書記就任以降を「新時代」と位置付けて功績を列挙。「習近平同志を核心とする党中央」が党と国家の運営で「歴史的成果を上げ、歴史的変革を起こした」と称賛した。習氏は「新時代の中国の特色ある社会主義思想」の主要な創造者とした。
経済や科学技術で実力を付け、「総合国力が新たな段階へと飛躍した」と指摘、国防力も向上したと強調した。「混乱から安定への転換を実現した」と香港の統治強化を実績に数えた。
そのうえで、台湾の独立や外部勢力の干渉に断固反対し、中台関係の主導権を握ったと誇った。
台湾で対中政策を主管する大陸委員会は11日、6中総会の閉幕を受けて「台湾は中国当局の恫喝に反対する」と表明、台湾の民主主義や自由を断固として守ると強調した。
台湾の蔡英文総統は先月10日の演説で、「(台湾と中国は)互いに隷属しないことを堅持する」と強調し、武力統一を排除しない中国に屈しない決意を表明している。
コメント総数;14
一、日本よりも小国で国力も弱い台湾の女性総統が強大な大国で隣国にいる中国に対して常に毅然とした態度を貫いているのに、相も変わらず日本の総理は如何なの?
二、日本政府もビビってないで見習え!
本気で国土と日本民族を守る気が有るならば宣戦布告をされても戦えない役立たず憲法を排除改訂し断固として日本の主権を世界に向けて発信するべきだ!!
・戦いを恐れ、戦わない者は必ず支配を受ける!
・支配者が譲歩することは一切ない!
三、中共による「台湾の独立や外部干渉に断固反対」の招いた結果が、日米欧そろい踏みの台湾ブームだ。ミスター夜郎自大とはお前のことだよ、習近平。相変わらずサッカーの中共代表は弱いが、お前にできる強化ってこの程度なの?
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蔡英文総統の「(台湾と中国は)互いに隷属しないことを堅持する」とのメッセージは、極めて重要である。「(台湾と中国は)互いに隷属しない」を裏返せば「(台湾と中国は)互いに独立している=別々の国家」になるからだ。微妙な問題に対する発言に際して、一言一句に細心の注意が払われていることが分かる。
【隷属】-れいぞく-
他人や他国に依存してそれに従うこと。
【独立不羈】-どくりつふき-
他人や他国の力に頼らず、影響されず、束縛されずに自らの意思で行動すること。
評論家石平氏によると、台湾人が発する北京語は上品で美しいが、中共のそれは下品で汚く聞こえるのだとか。カタコトの北京語しか解さない自分にとって、美醜など皆目分からず、台湾北京官話に台湾語訛りを感じるに過ぎない。まあ、そんなことは本論には全く関係ない。
「独立(自立)」とは、多分に精神的なものだと思う。西洋の諺に『天は自ら助くる者を助く』がある。
【天は自ら助くる者を助く】-God helps those who help themselves.-
天は、他人の助けを借りずに自分自身で努力する者に力を貸してくれる。
西洋では、何もしない(努力しない)者は天からも見放される、ということだが、我国にも『働かざる者喰うべからず』の格言があるように、仕事しない(考えない)者を救おうとする人間は居ないのだ。高市早苗自民党政調会長は嘗て、生活保護不正受給者問題に関し「(国家の経済的支援を期待して)働こうとしない国民が居ることのほうが問題」と発言し、マスコミに切り貼りされて物議をかもしたことがある。もちろん、真意は『働かざる者喰うべからず』の原則論を不正受給者を対象に述べたまでで、物理的に働けない受給者に対しての謂いではない。
さて、中台間に横たわる「一つの中国」論は、中華人民共和国(中国共産党政府)対中華民国(中国国民党政府)による中国人同士の内輪揉めに過ぎず、無関係な台湾人には迷惑至極なプロパガンダ戦でしかない。
終戦時(1945年8月)、台湾は1895年以来大日本帝国の統治下にあった。
・1945年10月
日本軍武装解除の名目で中国国民党南京政府軍が台湾侵攻、そのまま不法占領。
・1947年2月
『二二八事件』 占領軍(中国国民党)が台湾人を大虐殺した事件。
国際法上、台湾は未だ日本領。即ち、台湾人は総て日本国籍のままだった。
・1951年9月
『サングランシスコ講和(連合国対日戦争終結)条約』調印。翌年4月発効。
本条約により、継承国無明記(独立も選択肢)のまま日本は台湾領有権を放棄。
・1996年
中国国民党独裁体制の改革。李登輝により直接選挙制導入等の民主化実施。
李登輝は初の台湾人総統=中国人支配からの脱却。
・2000年~2008年
民主進歩党の陳水扁が直接総統選で当選。初の政権交代。
・2016年~現在
蔡英文(民進党)政権
「台湾人の、台湾人による台湾人のための政治」を目指す?!
上記の如く、中国国民党(=中国人)が火事場泥棒的に「台湾」を盗んだ、というのが歴史的事実である。ましてや、終戦時に存在しなかった中華人民共和国(中国共産党)が台湾の領有権を主張できる立場でないことは明明白白。それとも、習近平が『二二八事件』の責任を取って国家主席・党総書記を辞任するとでもいうのか。出来はしまい、端から〝当事者″でないのだから。同様に「一つの中国論」にしても、一度も統治実績のない部外者(=中共)の分際で「台湾問題」に首を突っ込む資格などそもそも有り得ない。ここで言う「当事者」とは、台湾人以外に存在しない。せいぜいオブザーバーとしての参加有資格国は、前宗主国の我が日本+大東亜戦争時の連合国(含;中華民国政府=蔡英文民進党政権)だけ。中国(中共)などお呼びでないと肝に銘ずべし。
〝敵の土俵″で戦おうとするから策謀に嵌ってしまう。敵の最も嫌がる「人権問題」で攻勢に転じるべきだ。内外の人権派を自認する政治家・弁護士・活動家らが『二二八事件』を何故責めないのか理解に苦しむ。台湾人側から中国人の悪逆非道ぶりを世界に拡散する好機だと思うけどなあ。岸田政権は果たして「日本人の、日本人による日本人のための政治」を目指しているのだろうか。
あらゆる問題は、当事者の身になって考えることが重要だろう。「一つの中国論」では台湾人の身になって考えてみることだ。「北朝鮮による日本人拉致事件」も同じ。被害者およびその家族の身になって考える必要があるわけで、北朝鮮を代弁するかのような主張に誰が耳を傾けましょうや。争い事(その延長が戦争)は、双方の主張が食い違うから生じる。ならば、相手の主張を論破するまでだ。
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