ネット上では、衆院総選挙戦の話題で持ち切りだ。もともと政治向きの話題に興味なく、ここ十年程、投票所に足を運んだことがない。だが、選挙期間中に中露北の不穏な軍事動向が伝わってきたため、先ほど期日前投票を済ませてきた。もちろん、我国の尊厳と国民の生命財産を護ろうとする候補者や政党に一票投じるためである。
YouTubeの自己チャンネルで、或る現職参院議員が新型コロナ感染防止マスク着用政策につき、我が国民と西洋を中心とする諸外国民との国民性の違いを述べていた。彼の話として「自分が感染しないために着用するのに対し、我が国民は他人に感染させないように着用している」のだとか。個人差もあるし一概に正論とは言えまいが、国民性としては強ち間違ってない観方だと思う。
つまり、マスク着用を巡っては、自分のためか他人のためかという究極の判断を迫られる、ということだ。着用を要請(国によって強制・義務化)する政府側は、両方の狙いがあるに違いないが、判断を下すのは各国民個々人である。緊急事態宣言が解除され、急速に感染者数が減衰した今日の東京都新宿区にも拘わらず、街中でマスク非着用者を終ぞ見かけることはなかった。
マスク着用目的だけで、自分のためか他人のためかを判断し難いが、知的な判断力を要する案件ではないため、政治的主義主張で意見が分かれるというより、日常の生活態度がそのまま反映しがちなのではないか。
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自民が“大幅減” 小選挙区で苦戦、37議席失う
立民は躍進、候補者一本化効果で20議席増
選挙プランナー・松田氏分析
10/29(金) 16:56配信/夕刊フジWEB版
衆院選の投開票日(31日)が目前に迫ってきた。令和初の政権選択選挙では、新型コロナウイルス対策や経済政策、外交・安全保障政策などを争点に、自民党と公明党の与党と、立憲民主党と共産党を中心とする左派野党、第3極の日本維新の会などが壮絶なバトルを展開している。各党の獲得議席はどうなりそうか。選挙プランナーの松田馨氏が終盤情勢を分析したところ、自民党は野党共闘が直撃して議席を大きく減らす一方、左派野党は共闘効果で議席を伸ばし、大阪などで旋風が吹く維新は3倍増もあり得る-となった。
岸田文雄首相(自民党総裁)は28日、新潟市での街頭演説で、リモートやデジタル技術の活用による成長戦略を語った。
成長戦略で生産性を向上し、働く人に賃金のかたちで果実を分配して国民の所得水準を伸ばし、次の成長を実現する「成長と分配の好循環」は首相の持論である。
一方、立憲民主党の枝野幸男代表は同日、さいたま市での街頭演説で「政治が機能していれば救えた命もあった」と自公政権のコロナ対応を非難。安倍、菅政権の経済政策「アベノミクス」について「約9年間、景気は良くならず、実質賃金は減りっぱなしだ。分配こそが成長を取り戻す第一歩だ」と力説した。
今回の衆院選では、全国の小選挙区289議席、比例代表176議席の計465議席を争う。
松田氏は、世論調査や各選挙区のデータなどを踏まえ、29日時点での獲得議席を予測した=別表。
自民党は、解散時の「276議席」から「239議席」と37議席も減らした。単独過半数(233議席)は維持したが、松田氏が2週間前に予測した「244議席」よりも悪化した。
松田氏は「岸田政権になり、菅義偉前政権の末期ほどの厳しさは脱した。比例は堅調だが、小選挙区の戦況が芳しくない。野党候補乱立で当選してきた若手やベテランが厳しい。特に首都圏や北海道、大阪で苦戦している。有権者はこれまでの安倍、菅政権におけるさまざまなスキャンダルに不満を募らせており、『自民党に少しはお灸をすえ、与野党伯仲で政治に緊張感を持たせるべきだ』という意識が広がっているのではないか。無党派層の投票率が上がれば、さらに議席を減らす可能性もある」と分析した。
山口那津男代表の公明党は選挙戦で、「0歳から高校3年生まで一律10万円の給付」などを訴える。「9小選挙区の全勝」が目標だが、北海道10区や東京12区では大接戦。比例は堅調で2議席増の「31議席」とした。
この結果、自公与党は「270議席」となった。安定した国会運営が可能となる「絶対安定多数(261議席)」を上回るため、岸田政権は安定した運営が望めそうだが、「37議席減」の責任問題は注目だ。
一方、立憲民主党や共産党、社民党などは、政権批判票を集約しようと213選挙区で候補者を一本化して戦っている。
松田氏は「野党への風は吹いていないが、1選挙区2万程度の基礎票を持つ共産党が候補者を取り下げた影響は大きい」として、枝野代表の立憲民主党は「110議席」から20議席増の「130議席」と予測した。
■維新22増共産4増
志位和夫委員長率いる共産党は、コロナ禍を踏まえ、「なにより、いのち。ぶれずに、つらぬく」と訴えて、4議席増の「16議席」とした。
松井一郎代表(大阪市長)の日本維新の会は、大阪府・市での改革実績を裏付けに、国政での「身を切る改革」を掲げている。近畿圏に加え、東京でも全25選挙区中17選挙区で公認候補を立て、比例票を掘り起こす作戦だ。松田氏の予測では大阪の小選挙区で圧勝し、解散時の10議席から「32議席」に躍進した。
玉木雄一郎代表の国民民主党は、「積極財政による日本経済の再生」を訴える。松田氏は「共産党と距離を置いた『改革中道』路線が一部では評価されているが、候補者数が少なく、もう一歩伸びないのではないか」として「7議席」。
2019年参院選で「台風の目」だった山本太郎代表のれいわ新選組は「比例で1議席」と分析した。
ただ、選挙は投票箱のふたが閉まるまで分からない。
松田氏は「自民党は、参院静岡補選(24日)の敗北などが影響し、激戦区で苦戦している。ただ、中国とロシアの艦隊が日本列島を一周する特異な行動もあり、『外交や安全保障は、自民党に任せなければ』と、有権者の意識も強まっている。残り数日、野党共闘を『野合』と批判するよりは、『経済に加え、外交・安全保障も任せてください』と愚直に訴えるべきだ。一方、左派野党は『共産党との共闘』への抵抗感を考慮して、どんな国をつくるかを説明すべきだ。最後は、支持層の投票率と、接戦区でいかに無党派層を取り込むかが勝敗を分ける」と語っている。
コメント総数;482
一、左翼(革新)でも右翼(保守)でも、本来の意味からすれば国・国民を良くしたい、助けたいという思いがあるはず。
外国人参政権に賛成の政党は、それで日本が良くなると思っているのだろうか…
二、当てにならんはこんなの。マスコミによっては全然違う見方をしている。選挙中にこんなのやめてくれないかな。一定数投票行動に影響与えてる気がするが。
三、自民が単独過半数ぎりぎりぐらいまで減らす事に問題は感じないが、その減った分の行き先が問題。立憲、共産に流れるようでは、今度の日本の先行きは暗い。ますますスキャンダルの追及しかしなくなるだろう。それで議席が取れるって事になっちゃうから。
自民党を批判する人の気持ち分かります。しかし、その批判の受け皿に立憲や共産が選ばれてしまうのは、日本の為に良く無い。今、日本に必要なのは自公政権と政策で競い合い、国民に利益をもたらす事が出来る野党です。非自民の受け皿に、維新や国民民主のような、政策論争の出来る野党の躍進を期待します。
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戦後最大の問題点は、GHQによる日本弱体化政策のせいもあって、国民総じて自信や誇りを喪失していることである。アヴァンゲール(戦前派/教育勅語世代)が各界の指導的立場にあった昭和期までは何とか持ち堪えられたが、圧倒的大多数がアプレゲール(戦後派/戦後生まれ)だけとなった今日、戦前の「強い日本」を知る人は殆ど存命していない。だから、再建しようにも、見当がつかないというのがホンネではないのか。年長者(先人)を足蹴にしてきたツケが回ってきたわけだ。
この間、西洋先進国の近代主義思想に毒され、何事もこれを猿真似すれば上手く行くとの錯覚に陥ったところに誤謬がある。近代主義そのものは、西洋という階級型社会(支配層=エリートと被支配層=一般国民の二重構造)的風土あればこその思想であり、共同体(ゲマインシャフト)意識の強い我国の社会には適合し難い性質の考え方なのだ。
政治的主義主張は別にして、我国の国民精神は「シラス」に支配されていると思う。その根幹を為すのが「利他」の心である。西洋近代主義思想のそれは、個人主義(≒利己≒功利)となろう。つまり、西洋近代主義思想を我国古来の考え方に照らせば、限りなく「ウシハク」に近いということ。
【利己主義】-egoism-
自分の利益や自分の立場だけを考え、他の人や社会一般のことは考慮に入れず、わがまま勝手にふるまう態度。身勝手。エゴイズム。
【利他主義】-altruism-
利己主義に対して、他人の幸福や利益を図ることをまず第一とする考え方。
我国の利他心は「世のため他人のため」の慣用句に収斂され、崇高な徳行と考えられてきた。日本人の「おもてなし」や「思い遣り」に世界中の人々が感動するのは、神や仏の御業としか思えない高次元の博愛精神を、宗教指導者でもない一般国民が普通に備えていることへの驚嘆があるからに他なるまい。人間関係力学的には、「利他」が人々を引き寄せ、「利己」は人々を遠ざける。これ真理なり。人心掌握術の奥義である。その意味で、尽く真逆の言動を繰り返す習近平率いる中国共産党や金正恩北朝鮮が、世界中の嫌われ者になるのは自明である。
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