午後から食糧の買い出しに出掛けたところ、郵便受けに厚労省からマスクが届いていた。自分は独り暮らしだから一組二枚で充分だが、家族構成などを考えて配布されているのだろうか。
********************
前稿で採り上げた琵琶は、我国にも伝わってるし、西洋では類似楽器のリュートがあるから支那独自の伝統楽器とは言えまい。これに比べ、今回話題にする胡弓は、我国にも西洋にもないから支那オリジナルの民族楽器と言えなくもない。但し、タイの民族音楽には胡弓が使われるから、周辺国にはそれなりに伝播している可能性はある。
☆ 『紅梅随想曲』-呉厚元作曲1980年
by 姜建華(二胡)、徐新指揮/北京中央音楽学校交響楽隊
-1983年録音:香港唱片盤(CD制作;DENON=日本コロムビア)
やはり二胡が入ると、支那特有の音楽という雰囲気になりますね。どうでもいいけど、中国のオーケストラは、とかく腕っぷしを競い合うように大音響を奏でて聴く側を威圧する。ゆゑに情緒もヘチマもなく、ただ偏に喧しく響くこと夥しい。
呉厚元作曲『紅梅随想曲』
by 鄧建棟(二胡)、瞿春泉指揮/台北市立國樂團(2015年5月市内中正廳ライヴ)
オーケストラ伴奏より民族楽器主体のほうが、渋い音色になってむしろ聴きやすい。それにしてもチャルメラの響きが目立ちますなぁ。
なお、華字圏では、民族楽器の大家に”大師”の称号で呼ぶ習わしがある。「琵琶大師」「二胡大師」と言った風に。弘法大師みたいなお坊さんじゃあるまいに。差し詰め下記演奏などは「二胡大師」の免許皆伝演奏ということか、
☆ 劉天華作曲(1930年)『光明行』-宋飛模範演奏
もともとは独奏曲だが、一般的には映像のようにオーケストラ伴奏が付くことが多い。曲調が勇壮かつ行進曲風なこともあり、中国共産党革命シンボル曲として利用された。1980年代に大陸を訪れた際、江蘇人民広播電台(ラジオ局)の番組間間奏曲として頻繁に流されていた。因みに北京の中央人民広播電台のそれは、『三大紀律八項注意』であった。
*ご参考*
中国工農紅軍軍規『三大紀律八項注意』-1928年毛沢東制定(1947年人民解放軍へ)
三大紀律:
1.一切行動聴指揮(一切、指揮に従って行動せよ);
2.不拿群衆一針一線(民衆の物は針1本、糸1筋も盗るな);
3.一切繳獲要帰公(獲得した物も金も公のものにする)。
八項注意:
1.説話和気(話し方は丁寧に);
2.買売公平(売買はごまかしなく);
3.借東西要還(借りたものは返せ);
4.損壊東西要賠償(壊したものは弁償しろ);
5.不打人罵人(人を罵るな);
6.不損壊荘稼(民衆の家や畑を荒らすな);
7.不調戯婦女(婦女をからかうな);
8.不虐待俘虜(捕虜を虐待するな)。
軍人でなくとも我々普通の日本人なら、「いちいち言われなくとも、しっかり心得ている」と言い返したくなるほど、当たり前の項目ばかりだ。裏返せば、彼国(中国共産党軍。中国国民党軍双方)の綱紀が、如何に乱れきって酷かったかの語るに落ちた証拠、とも言えよう。いわゆる「従軍慰安婦」「南京大虐殺」などの嘘八百プロパガンダは、全て彼らの常態から妄想された虚構(デマ)に過ぎない。
程坦1935年作曲『三大紀律八項注意』
コメント