自分に都合の良い情報だけを収集したがるのは、福沢諭吉が厳に戒めるところだが、そうは言っても不愉快な記事など読みたくもないのが、もう一つの人情である。ということで、エスプリ(esprit;仏蘭西語)の利いた「韓国ネタ」をご紹介しておこう。
国境を越えて虎ノ門ニュースをバッシングする韓国の“不届き者”
朴前大統領のクビをとった主役が口火
8/19(月) 16:56配信/夕刊フジ【有本香の以読制毒】より
先週10日から連日、筆者(註;ジャーナリスト有本香氏)の出演しているネット番組「真相深入り!虎ノ門ニュース」が、韓国のメディアに激しくバッシングされている。口火を切ったのは中央日報系のケーブルテレビJTBCだ。
JTBCという社名に聞き覚えがあるなと調べてみると、2016年、朴槿恵前大統領と、側近の崔順実氏とのスキャンダルの「証拠」を暴いたとされていたメディアであった。
その後の「ろうそくデモ」「大統領弾劾」へと、韓国民を煽りに煽って、朴氏のクビをとった主役と言ってもいい存在である。
JTBCがリードした朴槿恵・崔順実スキャンダルは当時、日本のテレビ各局までもジャックしていた。その話題で、筆者も幾度かワイドショーに出たことがある。
しかし、朴氏が失脚した後になって、JTBCのセンセーショナルな報道が、実は「誤報だったのではないか」という疑惑も言われたが、後の祭りである。
そのJTBCが、今度はなぜか日本のネット番組を的にしてきたのだ。
「虎ノ門ニュース」は、化粧品や健康食品のメーカーであるDHCの子会社「DHCテレビジョン」が制作放送している。「保守派」論客たちが連日、国内外のニュースについて、他のメディアにない視点で歯にきぬ着せぬ解説をするのが売りだ。
そこへ時折、安倍晋三首相はじめとする大物ゲストも出演し、くだけたトークを展開することで人気を得てきた。
そんな番組の出演者の発言が「嫌韓的」「歴史を歪曲している」と、JTBCは言うのだが、その非難に具体性はない。
こんなヌルい非難だけなら、DHCテレビと出演者らは完全無視で済ましたはずだが、同時にある人物がDHC不買運動を始めたことでトラブル含みとなった。
DHC不買運動を始めた人物とは、韓国の誠信女子大学の徐敬徳教授。世界のいたるところで、「旭日旗」に似た意匠を見つけては片っ端からクレームを付け、撤去を要求する運動を展開している活動家だ。
彼が中心と聞けば背景は「お察し」だが、その徐氏が始めた「#さよならDHC」なる運動に大手メディアが乗っかって拡散に務めたのだから始末が悪かった。
DHC韓国の事務所に報道陣が押しかけ、「殺す」などの脅迫電話がかかり、現地スタッフは警察に付き添われて帰宅した。販売店はDHC製品の撤去を表明し、CMモデルは「降りる」といい出したと伝えられている。たまりかねたDHC韓国は、謝罪の文言が入ったコメントを本社の了承なく出した。
この一連の件に関し、DHCテレビも14日、公式見解を出した。そのポイントは次の2点だ。
第1は、「番組内の日韓関係に関する言説は、事実にもとづいたものや正当な批評であり、すべて自由な言論の範囲内と考えております」
第2は、「今後もあらゆる圧力に屈することなく、自由な言論空間をつくり守っていく」である。
DHC韓国の社員たちが、身の危険まで感じたことは、筆者も気の毒だと思っている。他方、そんななかでも「自由な言論空間をつくり守っていく」と、毅然たる姿勢を鮮明にしたDHCグループには、出演者の一人として、深い感謝と敬意を表したい。
最近、愛知県で開催中の国際芸術祭「あいちトリエンナーレ」の件で「表現の自由は何より大事だ!」と特大キャンペーンを張った朝日新聞が、近いうち必ずや、DHCを大絶賛する記事を書いてくれるに違いない。
エスプリ(機知)に富んだ最後の一節が、上質の笑いを誘う秀逸な記事ではないか。苟もジャーナリストを標榜するなら、記事の真実性は言うに及ばず、読者を和ませるセンスもなくっちゃね。日本の左翼系ジャーナリズムは、現政権に対するアンチテーゼ(Antithese;反対理論)ばかりを記事にするせいか、内容がさも暗黒時代であるかのように暗く、気が滅入ってしまう。こういう明朗さに欠ける点も、読者を減らしている一因ではなかろうか。
引用元の《夕刊フジ》は、1969年発刊の我国初の駅売りタブロイド紙である。後発の《日刊ゲンダイ》と合わせて若い頃に随分お世話になった。万事に賢しらな一般紙と異なり、庶民的で週刊誌の日刊版みたいな砕けた記事内容が性に合い、結構重宝したものである。今や電子版もあるから、わざわざ駅まで行かずともこうして自宅で寛ぎながら読むことも可能になった。しかもタダ(無料)ですからね。現在の駅売り価格を調べたらなんと140円とある。一般紙並みですな。当時10円前後だったと記憶するが・・・。新入社員の頃(1970年)は、家計簿つけてたから、それを観ればはっきりするけど、何処に仕舞ったか自体を忘れてしまい、捜すのも面倒である。ごめんなさい。
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