只今タイ国・チェンマイに来ております。
深夜便とて、前日午後9時半頃自宅を出て羽田空港へ向う。普段ならもっと遅く発ってもよいのだが、折からの降雪予報の影響で京急線など交通機関の一部にダイヤ乱れがあるとの情報をキャッチ、早めに出掛ける。つまり何時も使う京急空港線を避け、迂回することに決めたわけ。おかげで京急空港線開設(1992年)以降使わなくなった東京モノレールに、数十年ぶりかで乗ることが出来た。しかし、午後10時過ぎという時間帯、かつ通勤通学客の流れとは逆方向という状況にも因るだろうが、乗客はまばら。せいぜい国際線深夜便を使う旅行客が一輛に数人乗り合わせた程度。往時の面影はなく、すっかり寂れてしまった。まぁ、コンクリート軌道上を走る特殊構造に起因して、お世辞にも乗り心地がよいとは言えない。そんなわけで、おそらく成田空港とを結ぶ京急線のエアポート急行に乗客を奪われているのだろう。
空港には午後10時半頃着いた。羽田空港国際線ターミナルビルが完成(2006年)した直後にも利用したことがあるが、当時はガラガラ空いていた。ところが、東京モノレール線の衰退(?)を他所に、深夜にも拘わらずこちらは結構な賑わいを見せていた。
搭乗機は羽田発0;20TG661便バンコク行き。余談ながらその昔、フランク永井が唄う『羽田発7時50分』(昭和33年)という流行歌があった。歌詞から午前でなく午後便だと判る。しかし、何処行か知らねど【最終便】だと?今や世界有数の24時間空港なのに、のんびりした時代だったのですね。
知らなかったけど、同名映画(日活;昭和33年)もあるらしい。果たして歌が先か、映画の主題歌なのかは判然としないが、未だ飛行機(プロペラ機)に乗ったことがなかった旧き佳きあの頃が懐かしい。そう言えば、空港でなく「飛行場」と呼んでたなあ。またタイ国の首都は、今風呼称のバンコクでなく「バンコック」と英文読み発音がなされていたはず。
閑話休題。TG661便は懐かしのジャンボ機B747-499(機体記号;HS-TGB)だった。大量輸送の時代が終り、退役が進む機種だが、同社ジャンボ機中2001年導入の比較的新しい機材。それでも経年劣化は否めない。内装は改修されているものの、液晶モニター画面など旧式のまま。結局、トイレを含めて何も利用せず、深夜便でひたすら寝るだけ。しかし、座席が旧式で流行りのフルフラット仕様でないため、寝る体勢ではなくウトウトしただけで殆ど眠れなかった。おまけに、深夜3時半(タイ時)頃叩き起こされての朝食サービス。洋食・タイ料理の二択からタイの朝粥をチョイス。
ほぼ定刻の午前5時半頃、バンコク・スワンナプーム空港に到着。外は未だ真っ暗闇。国内線出発まで約二時間半あるので、まず国際線内喫煙所に飛び込む。勝手知ったる空港なれば、開港当初はあった国内線喫煙所が廃止されて久しいからだ。いつも空いてる国内線乗替口(ここで入国審査と保安検査を受ける)なので、余裕で紫煙を燻らせ、出発1時間前にやおら乗替口に着いてびっくり仰天、何と長蛇の列。
焦るから列の進み具合が遅く感じる。しかも、日本みたいに整然と並んでないから、何処が列の最後尾か判らない。割り込んでくるヤツもいる。結局、通過できたのが出発10分前という際どさだった。私奴のせいかどうか判らないが、7:50発(奇しくも曲名と同時刻;但しこちらは午前便)TG102便チェンマイ行は、30分ほど出発が遅れた。
搭乗機TG102の機材は、B777-200(機体記号;HS-TJB)で、ジャンボ機より更に古い1996年製造である。したがって、装備が如何にも古い。1時間足らずの飛行時間なら、装備もヘチマもないのだが、やっぱり女房と飛行機は新しい方がいい。国内線なのに、給食付。オムレツかチキンの二択で、希望を言わないのにオムレツが饗された。朝から二食じゃ食い過ぎである。
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