朝10時にオアシスタワーをチェックアウト、大分駅より大分交通のリムジンバスで空港に向かう。どうでもいいけど、シニア割引(65歳以上)乗車券というのがあって、¥1,550-(通常片道運賃)を支払うだけで二枚綴りの切符が買える。つまり、片道料金で往復切符が手に入るというわけ。国を背負う若者を戦争で大量に失った反動からか、子供の頃は「金の卵」と持て囃され、隠居の身になってもこの優遇措置。我々“団塊の世代”は世間様から毎々大切にされてきたと言える。しかし、その所業は恩に報いるどころか常に世の中を混乱させた張本人に過ぎなかった、とは皮肉なことである。
12:30大分発NH796便(B738;機体記号JA65AN)にて東京羽田着14:55。16時過ぎに無事帰宅しました。
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知りたくもないでしょうが、大分に関する蘊蓄を。
☆ 大分方言
臨海工業地帯建設計画に基づき有力企業を多数誘致した結果、他県人口が流入したためか、現代児童生徒や若者の会話は標準語とさして変わらない。けれども、自分が転校してきた頃(昭和32年4月)は、殆どが代々続く地元民ばかりであった。生地福岡と大分は隣県である。ところが、通じないほどではないにせよ、言葉が違うことに驚き戸惑った。大分県といっても広うござんす。昔は豊前と豊後に分かれていたわけで、大分市は豊後、県北中津市は豊前に属した。豊前方言なら母方実家の飯塚市(筑豊方言)にかなり近いが、豊後方言は全く未知の言葉でしかなかった。山で囲まれた九州内陸部より、昔から海路が開けた四国との人的交流が盛んだったらしく、むしろ四国方言との近似性が強いし、古い言い回しがそのまま残っていたりもする。
・いびしい=汚い。穢らわしい。
・怖(お)じい=怖い・恐ろしいの古い言い回し。
・よだきい=難儀である。身体が怠い。
・型いい=カッコいい。
・おろいい=カッコ悪い。みすぼらしい。
・鬢(びん)=揉み上げ(両耳脇頭髪の生え際部分)の古い言い回し。
・こずく=ど突く・殴るの古い言い回し。
・よ(文末に付く女専用使役形)=例;貸しよ(貸して)、来よ(来て)。
(男なら)=貸しちくりぃ、来ちくりぃ。
・人によりゾがドに訛る=例;雑巾(どうきん)、行くぞ(行くど)。
・ぞうくる(人により「どうくる」とも)=ふざけてる。奇妙である。
☆ 大分名産品
「一村一品運動」(昭和54年)の発祥県であるが、昔から農林水産物は豊富であった。だからこそ「豊の国」と呼ばれていたのだろう。私奴が暮らした昭和32~37年時分は流通機構が未発達だったため、地元食材しかなかったのですよ。それでも、今や全国的なブランド品となった関サバ・関アジ、豊後牛、豊後地鶏、シイタケ、カボスetc.。晩飯に困れば、大洲浜(現;大洲運動公園)に行けば、蛸が漁れ大量の貝が掘れた。何せタダ(無料)で手に入るのだから堪えられない。家計は乏しかったかも知れないが、結構贅沢な食材を口にしていたんですね。
☆ 大分の難読地名
・菡萏(かんたん)=別府湾の旧称。大分市の地名はもともと平仮名表記。
・日出(ひじ)
・鉄輪(かんなわ)
・安心院(あじむ)
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