行きつけの中華レストランへ遅い昼食を摂りに行ったら、オール女性客でまことに恐ろしかった。別にスケバン風おネエさんや強面のオバサンばかりだったわけではないけれど、女の集団に混じって男一人だけという状況はどうも苦手である。小四時分、同級女児連に痛めつけられたのがトラウマとなっているようだ。
尤も、そもそもの原因は当方にあって、謂わばその御礼参り(?)に遭ったというのが実情。その際、思い切り股間を蹴り上げられ、敢えなく悶絶してしまった次第。女には“痛さ”がわからないから、手加減してくれないのですよね。あな恐ろしや。明日(16日)からまた大分へ行くけど、彼女たちの近況や如何に。
-----------------------------------------------
さて、もはや大型スピーカーを鳴らして音楽を聴く時代ではなくなった。パソコンやDAP(携帯型デジタルオーディオプレーヤー)に取り込んだ「音楽ファイル」を、否応なくヘッドフォンかイヤホンで聴くしかない。しかも、デジタル機器は曖昧さを許容しないため、音響の黒白がはっきりしすぎるきらいがある。
一方、人間の聴覚はデジタルには出来ていない。そこに何とも形容し難い齟齬が生じる。だからでもないだろうが、時代に取り残された自分の耳が生理的に受容してくれない。ただし、音の出口(イヤホン)に達する段階では既にアナログに変換されているので、多分に言いがかり的物言いになってしまうのだけれど・・・。
つまり、デジタル音源であろうと、実際に聴いている音はアナログということ。まぁ、理数科系赤点だらけだった者の言うことだから、信憑性は推して知るべし、ですがね。それにしてもパソコンとDAPでは、音が違いすぎる。パソコンの音楽ファイルをDAPにコピーしているからだろうか。しかし、理論上、デジタルならコピー元もコピー先もクローン化しただけの全く同じファイルであって、劣化しないはずだけどなぁ。
実は、米国HeadAmp社Pico USB/DACを所有している。もとをただせば、iPod touch(第4世代)用のPHPA(ポータブル・ヘッドフォン・アンプ)として買ったものである。但し、その名の通りDAC(デジタル・アナログ・コンバータ)機能も付いている。ポタアン本体よりやや大きめのAC充電器がご愛敬。
現在はiPodからWalkman NW-F887にDAPを買い換えたので、ポタアンとしての活躍の場は減ったが、パソコンのUSBポートに接続するとサウンドカードの役割を果たす。物理的なことはよくわからないが、聞きかじったところによると、24bit96Khzにアップサンプリング出力するとかで、これが真に素晴らしい。
例えばこの曲(↓)。
☆ J.S.バッハ 《マニフィカト》BWV243
by フェルデナント・ライトナー指揮
アンスバッハ・バッハ週間管弦楽団(昭和24年)
試聴サイトなのでチラッとしか聴けなくてアレだしモノラル録音で音も硬いが、全《マニフィカト》録音盤のベストワンに推したい超名演。Picoを介してパソコン音源を聴くと、見違える(「聴き違える」ではない)ほど瑞々しく響くのだから不思議だ。
指揮者ライトナーは、昭和30年代後半に来日している。その際の評価は最悪。音楽評論家が挙ってケチョンケチョンに貶していた。しかし個人的には、この録音を残してくれただけでも、偉としたい。
コメント