明6月初旬から訪タイを目論んでいるのだが、どうも政情が騒がしくなってきた。
民主主義先進国(?)の日本と違い、国軍のクーデターで政権が替わるのが恒例行事となっているタイだから、今更驚きもしない。ただ、政治絡みの問題は常に流動的で、全権を掌握したからといって軍部の思惑どおり全てのコトが運ぶとは限らない。依って油断は禁物である。
四年ほど前のものだが、タイの政治的対立の歴史をわりかし中立な視点で纏めた論文がある。関心のある方はどうぞ。
外務省から「渡航中止勧告」でも発令されない限り、今のところ旅行を取り止めるつもりはない。滞在中はどうせいつもヒマなので、紀伊國屋書店のウェブストアで幾冊かの書物を注文した。そのうちの一冊が、先日《救う会大分》拉致集会での講演者、倉山満氏の『反日プロパガンダの近現代史』。実はこの本、【電子書籍】になっていて、“Kinoppy”とかいう専用ソフトを使えば、注文即読むことが可能。便利になったものですねぇ。重たい本を持って行かなくて済む。ただし、インターネットに接続しないと読めないのが唯一の難点。
ところで、個人的には「民族性」とか「国民性」に莫大な関心があって、ネットで閲覧するにあたっては、どうしてもそれらの関連記事に耳目が行ってしまう。
これは単に一中国人が考える《日中両国の「民族性の違い」》にすぎず、頷けるようでもあり疑問を感じる面もある。19の項目にある「日本人」を「おのれ(自分)」に置き換えるとどうだろう。
1.中国人は自宅の中しか綺麗にしないのに対し、日本人は家、会社、街頭どこでも清潔を重んじる。
なるほど。しかし、独り暮らしで他人に見られる心配のない住家は、もはやゴミ箱状態。それでも、公衆の面前では清潔ぶってるし、現役時代、会社の自席だけは雑巾かけてきちんと整理整頓していたなぁ。
2.中国人は血縁を重視し、妻の浮気を夫が恐れる。日本人は家名を重んじ、養子や婿養子による血縁の変化は気にしない。
独り身で答えようがないからパス。
3.中国人は人を罵るのが好きで、中国語には汚い表現がたくさんある(韓国も同じ)。日本人は敬語を使い慣れていて、最大の罵り言葉はせいぜいバカ、アホくらいである。
個人差もあろうが、確かにこうした傾向は言えてると思う。
4.中国人は婚礼と葬儀は明確に区別するが、日本人は両者が相通じるものと考え、結婚式でも白と黒の衣裳を着る。
そうかなぁ。古来、日中とも喪服は「白」だったし、単に冠婚葬祭の礼装が「和服」「漢服」から「洋服」に代わっただけのような気がする。
5.中国人は墓を盛大にすることで故人に敬意を払うが、日本は偉い人でも寺の小さな墓に埋葬するのみである。
これは、派手好みの中国人と質素を是とする日本人との生活観の違いを墓の大きさに喩えたのだろう。そのとおり、と言っておこう。
《以下、次稿へ続く》
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