ゴールデンウィークも最終盤を迎え、日本列島はUターンラッシュで大混雑だとか。しかし、九年前に現役を退いて以降は毎日が休日だから、もはや【対岸の火事】としか映らない。加えて生来がぐうたらゆゑに、日付はおろか曜日の感覚すらなくなりつつある。
カレンダーに目をやると、明六日(火)も赤く(休日に)なっている。単に「振替休日」とあるだけで理由が判然としない。それはともかく、5月4日が「みどりの日」になって3~5日は三連休。土日を挟めば連休が更に増えるよう工夫した立法府の親心かもしれない。
思えば未だバリバリの現役だった平成元年(1989)、人混みを避けるように連休明けから有給休暇を取り、よからぬ夢を抱いて初訪タイを果たしたのだった。上司の顰蹙を買ったのはいうまでもない。それにしても、あの時のチェンマイもバンコクも暑くて死にそうだった。ただ、近年は抵抗力(?)がついたのか、タイの最暑期とされる4月でさえ、それほどには感じなくなってきている。
さて国内ドラマに飽きたところで、またぞろオーディオに凝り始めた。マニアとかオタクと呼べるほどには至っていないものの、少しでも良い音で愉しみたいのが人情。尤も、携帯型オーディオ機器にそれを求めること自体がそもそもの間違いなのだが、最近の技術革新ぶりは、カセットウォークマンが世に出た頃の比ではない。
今回着目したのがイヤーチップ。目下、シュアー社SE535LTDとゼンハイザー社IE80という傾向の異なる二つのイヤホンを使っている。因みにSE535LTDは、SunCable社AncientLegacyへのリケーブルにより、嫌な高域キンキンが消えてほぼ満足できる音色に変化した。しかし、気に入ってたはずのIE80に不満が生じてしまった。つまり、装着感がいまいちだし、曲によって高域の金属的な響きが気になり始めた。
ネット情報を総合すると、どうやらイヤーチップが耳に合ってないようだ。IE80付属のチップ類はすべて不合格。なので一時期、Comply社のフォームチップを使っていたが、1月12日付記事でも書いた如く、交換時に過ってイヤホン自体を壊してしまった苦い経験がある。
それが怖くて二代目IE80は、音には目をつぶって付属のダブルフランジを装着せざるを得ない仕儀とあいなっていた。ところが、【喉元過ぎれば熱さを忘れる】で、前記不満が生じるようになった次第。
物色していたところ、目に留まったのがMonster社のSuperTips。ただ、調べるうちにわかったのは、耳の大きい西洋人向け仕様のようで、我々が普通に考えるサイズより大きめだとか。そんな折、eイヤホン通販サイトに特集記事があるのを発見。
この記事にしたがって昨4日午後、Sサイズ&XSサイズのスターターセットを注文したところ、今朝方には届く迅速さが素晴らしい。なにせ注文して手元に届くまで丸一日かかってない。しかも、はるばる大阪日本橋からですよ。
さっそく中身を確認。
写真左 → 製品の中身。左がSサイズ、右がXSサイズ。赤く見えるのが小径ステム用補助チップ。下段の灰色円形物はチップホルダー。
写真中央 → Walkman NW-F887に繋いだ状態。Gel型Sサイズ装着。
写真右 → Shureの弾丸型Lサイズに比べるとかなり小さいのが判る。
サイズに因らず耳孔浅くしか入らないため、今にも抜け落ちそうで些か頼りないが、気になっていた高域の金属的な響きは見事に消えた。これまでイ・ムジチのヴィヴァルディ『四季』を聴くと、フェリックス・アーヨのバイオリンが金属でも擦るかのように聞こえて、何とも具合悪かったのですよ。これで音質の悩みは解消。ただし、「寝ホン」するには装着感がねぇ・・・。
*ご参考*
ヴィヴァルディ『四季』 by イ・ムジチ合奏団(昭和34年録音)
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