無限のヒマを持て余し、午後から空港近くのエアポートプラザ(別名;セントラルプラザ)まで出かけてみた。雲行きが怪しかったので、日本から持参した折りたたみ傘を携行したが、杞憂であった。小半時間ほど歩いたから、距離にすると3㎞ぐらいはあろうか。一般にこの距離なら、現地の人は車を利用する。自家用車のない人でも、ソンテウやトゥクトゥクに乗る。自分も勝手知った東京に居れば、自転車を使うか電車やバスに乗るから、決して歩く距離ではない。
子供時分の昔なら、一里(4㎞)程度を歩くのは何でもなかったのになぁ。年齢とともに足腰が弱ってきたのも事実だろうが、何より世の中が便利になって怠け癖が付いてしまった。自分がそうだから言うわけじゃないが、文明の発達とともに、人間は堕落しつつありはしまいか。未だクーラーが普及してなかった時代、夏は暑苦しくて死にそうだったか。いま必死に記憶を辿っているが、どうにも思い出せない。それよりか、蚊に喰われるのを嫌がっていたことだけは妙に憶えている。
話が逸れてごめんなさい。チェンマイ市南西部に位置するエアポートプラザは、北西部のカド・サン・ケーウと双璧をなす“娯楽の殿堂”である。百貨店ではロビンソンデパート、超級市場ではトップスーパーマーケットがあるし、大小のレストランやテナントが夥しく入っている。双方の品揃えの特徴として、彼方が上流層指向とすれば、此方は庶民層指向なのだとか。一瞥しただけでは、よく分かりませんけどね。
此処の4階にB2Sとかいう書店兼CD店があって、いつもやってるレトロバーゲンセールを目当てに寄ってみた。ワゴンに山積みされて雑然としていたので、東京のCD店に倣って整理しながら漁っていたら、若い男店員が『有り難う御座います。これ使ってください』と買い物籠をくれた。《レトロ》と謳ってあるだけに、二三十年前の復刻盤がほとんど。なぜか全てนิธิทัศน์(にてぃたっど;“慈善事業”という意味らしい)レーベルなんですよね。懐メロファンとして、垂涎のアルバム群が正価150฿の四割引(90฿)で買えるところが嬉しい。ついつい買いすぎそうになるのを抑え、結局厳選した8枚に絞って購入。音楽評は別稿に移すとして、アルバム名だけでもご紹介しておきましょう。
1.VCD Nititud - Pleng Hit Muer Wun Warn - Vol.1
คาราโอเกะ VCD เพลงฮิตเมื่อวันวาน 2 (นิธิทัศน์)
2.VCD Nititud - Pleng Hit Muer Wun Warn - Vol.2
คาราโอเกะ VCD เพลงฮิตเมื่อวันวาน 2 (นิธิทัศน์)
3.VCD Nititud - 25th year of music making - vol.5
คาราโอเกะ VCD : นิธิทัศน์ 25 ปี ชิ้นเอก ชุด 5
4.VCD Nititud - 25th year of music making - vol.6
คาราโอเกะ VCD นิธิทัศน์ 25 ปี ชิ้นเอก ชุด 6
5.VCD Pornpimon Tummasarn - Talub Thong Jark Koy
คาราโอเกะ VCD ก้อย พรพิมล ธรรมสาร ตลับทองจากก้อย
6.VCD Nititud - 永久不滅の復刻盤 第1巻(1988~1990年)
คาราโอเกะ VCD ดีที่สุดแห่งปี อภิมหาอมตะนิรันดร์กาล ชุด.1 (2531-33)
7.CD Nititud - 1988~1990年ベスト 永久不滅の復刻盤 1
CD ดีที่สุดแห่งปี 2531-2533 อภิมหาอมตะนิรันดร์กาล ๑
8.CD Nititud - 1988~1990年ベスト 永久不滅の復刻盤 2
CD ดีที่สุดแห่งปี 2531-2533 อภิมหาอมตะนิรันดร์กาล ๒
同じ4階は食堂街になっていて、どういうわけか圧倒的に日本食レストランが多い。乱立気味で共倒れするのでは、と心配になるくらい。しかし、昼時をとっくに過ぎた午後三時頃なれど、何処も寿司詰め満員。たまたま休日とあって、近隣から老若男女がどっと繰り出したせいかも知れない。いつもの「8番館ラーメン」(本社・金沢市)で五目ラーメンと餃子を喫食。暑い国ということで、自分にはちょっと甘めで薄口に感じる。唐辛子と胡椒をしこたま振りかけたらちょうどよかった。
そんなところです。
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