昨日(7日)、買い物に出かけたついでに日本円をタイバーツに両替した。ケチだから、市中銀行よりレートが良い両替商で。いつも利用するせいか、店員さんも日本語で応対してくれる。両替時、バンコク銀行の為替レートが¥10,000ー=3,117฿に対し、=3,150฿だったから我れに多少有利でしょ。壱萬圓に付き僅か33฿と侮る勿れ。拾萬圓を両替しようものなら、忽ち330฿もの差損益が生じる。
ところで前回(昨年12月)、チェンマイへ来たときは、≒4,000฿だった。おのれの責に依らないところで、壱萬圓に付き850฿も目減りしたことになる。これは、33฿どころの騒ぎではない。慎ましやかな我が生活を脅かす重大問題と言わずして何と言おう。外国為替が円安に向かうのは、日本円の《価値》が相対的に下がることと同義。大袈裟には、日本国の信用力が低下した証拠に他ならない。
なのに、安倍総理はいったい何を考えているのか。《アベノミクス》なるものは、国民にとって甚だ迷惑千万な政策でしかない。円安を誘導する御用学者どもは、アメリカニズムに侵されてオツムがイカレたのではないか。そもそも、円安になって喜ぶ日本人が何処に居よう。
考えてもみよかし。1米ドル=360円の固定相場だった昔の米国舶来品は、関税を別にすれば、360円(1ドル当たり)出さなければ買えなかった。それが現在のレートだと、100円前後で買えることになる。円高絶頂期の昨年なら、僅か65円さえ出せば済んだ話。日本で暮らす限り、100円の日本製品は100円のままだから、外国為替レートに振り回されることはない。
タイで生活してみると、妙なことに気づく。煙草の価格設定がそれ。例えばメビウス(旧マイルドセブン)。日本では一箱市価410円だが、タイの市価は93฿(≒¥295-)。免税だと1カートン2,500円の日本に対し、タイは550฿(≒¥1,745-)。市中価格には税金が加算されるから、日本の煙草税がタイより遙かに高いと思えば、いちおうの得心が行く。しかし、税金がないはずの免税品でも、原産国日本より輸入国タイのほうが廉いのは、どう考えても理解し難い。
面白いと言ってはナニだが、今回、3,000฿余りの遣い残しタイバーツを持ってきた。昨年12月両替分で、当時換算邦貨約7,500円也。ところが、円安の現在レートでは約9,510円に相当する。日本円の価値が下がり、相対的にタイバーツの価値が上がったわけだが、まさに数字のマジックである。まあ、タイへ来て遣う分には、3,000฿はあくまで3,000฿であって、等価以上でも以下でもありませんからね。
最新レート - バンコク銀行
|
コメント