昨日は台湾男歌星の王傑(わん・ちぇ)を取り上げましたので、今回は女歌星をご紹介します。
1980年代と言えば、日本ではテレサ・テン(鄧麗君)が人気沸騰した頃だが、本国台湾では鳳飛飛(ふぉん・ふぇいふぇい)のほうが国民的支持を得ていた。まあ、甘い声質が苦手な私奴とて、翳りを強く感じさせる鳳飛飛さんのほうが断然好みですけどね。
そんなわけで、数ある鳳飛飛さんの音楽帯から、デジタル(MP3)化を始めた。ところが、気に入っていたカセットテープ(左画像)が、途中で止まってしまう。デッキから取り出してみると、テープが拗れてワカメ状になっている。何とか修復しようとバラしてみたまではよいが、弄れば弄るほどワカメが酷くなる一方。終いには原状復帰が困難なほど、ズタズタに壊しちゃった。人一倍手先が不器用ですからね。あ~あ、弄るんじゃなかった。
しかしですねえ、魚心あれば水心。例によって不足分は、極秘ルートで入手済であります。では、このアルバムから一曲だけ聴いていただきましょう。
☆ 思念之心(1984年) - 鳳飛飛
「奈何、奈何」と連唱昂揚するところが堪りませんね。これに引っかけるわけではないが、「奈何」という曲名の歌がある。いろんな歌手が歌っているので、聴き比べてみるのも一興でしょう。
☆ 奈何(1980年) - 鄧麗君
☆ 奈何(1980年) - 鳳飛飛
同じポリドール同じ録音年なのに、編曲も違うがまるで別曲みたい。歌詞が愛憎半ばする心の葛藤を描くものだけに、好対照の歌唱法が興味深い。二人よりは若い世代の蔡幸娟さんもご参考までに。
☆ 奈何 - 蔡幸娟
映像は最近のものでしょうが、蔡さんデビュー年(1980年)の曲ですからね、懐メロ風の歌い方です。
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