タイバーツ対日本円の為替相場が乱高下している。
讀賣新聞國際版によると、今回の洪水災害が影響しているとか。
災害そのものは収束に向かっているが、金融への影響は事後にショックが来るらしい。
タイへ入国した先月15日は¥10,000=3,920฿だったのが、
今日(12月2日)には¥10,000=3,884฿の底値。
滞在中、一時は4,000฿近くまで円高が進んでいたのに・・・。
*ご参考*
バンコク銀行外国為替相場
しかし、帰国を前に手持ちのバーツが底をついてきた。
背に腹は替えられないので、泣く泣く両替屋さんへ・・・。
いつもこの両替屋さんで換金するので、言わば吾輩はお得意様。
そんな誼みからでもあるまいに、¥10,000=3,940฿の好レートで両替してくれた。
どういう仕組みになっているのか知らないが、此処は市中銀行より好条件で両替してくれる。
本業は別にあるみたいだけれど、両替業務のほうが忙しそう。
まあ、私奴も金融業の端くれだったから、多少の知識はある。
外国通貨取引の場合、売値と買値が違う。
例えばタイにおいて、顧客側からみてタイ・バーツを買うよりも、売るほうがレートは低い。
つまり、1万円でタイ・バーツを買い、そのタイ・バーツをすぐ日本円に換金した場合、1万円未満しか戻ってこない。
この差額が銀行の取り分。
賭博ではないが、胴元(?)は決して損しないように出来ている。
これとは無関係に、為替相場には投機筋と呼ばれる人々が群がる。
底値で買い、高値で売ってその差益を得ようとする。
胴元(?)ではないから、利益を生む保障はない。
これを国家として、通貨安を狙って自国通貨を売るのが、いわゆる政府介入。
今年の円高に際して、各々8兆円規模で注ぎ込まれたらしい。
確かに、一時的に円安とはなるが、あくまで“相場”だから博奕と同じで、将来は予測できない。
故に、そんな余剰金があるならほかに回せ、との声もある。
額に汗して働く、というイメージからかけ離れて、マネーゲーム化してしまった昨今の金融界には、アナクロ人間の私など、どうもついて行けません。
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