《 第38話 》 「名探偵出現す」
【 あらすじ 】 偽月光仮面は、電話はどくろ仮面の罠だと言い、柳木親子を避難させようとするが、銃を構えた黒眼鏡の男が立ちはだかる。男に言われ偽月光仮面がマスクを取ると、その正体はタイガーだった。そして黒眼鏡の男も正体を明かす。それは祝十郎であった!
月光仮面に変装したタイガーが柳木博士邸に現れる。玄関前。
タイガー 「やあ、ご苦労さま。」
安井(警官) 「いつの間にこの中へ?」
タイガー 「はっは。驚くことはない。私に出来ないことは、悪いことだけですよ。」
安井 「いやあ、まったくですな。」
あや子 「おまちどおさま。」
博士 「お願いしますよ。」
タイガー 「じゃ、どうぞ。おっ。」
黒眼鏡 左手に拳銃を構えて 「待ち給え。」
タイガー 「うぬ~、お前はいったい何者だ。」
黒眼鏡 「人の名を訊ねる時は、まず自分の名を名乗ってからにしてもらおう。」
タイガー 「よ~し、私は正義の味方、月光仮面だ。」
黒眼鏡 「月光仮面? ほ~う、ではいま噂に高い、月よりの使者とか言う・・・。」
タイガー 「そうだっ。お前は察するに、どくろ仮面の一味だな。」
黒眼鏡 「はっはは。そうかもしれぬ。或いは、そうでないかも。」
タイガー 「ぬ、なにっ。」
黒眼鏡 「動くなっ。柳木先生、この男が本当に月光仮面かどうか、貴男は確かめられたのですか?」
博士 「いや。しかし、私は月光仮面が何者なのか、顔すらも知らんのです。」
黒眼鏡 「お嬢さんは?」
あや子 「あたくしも・・・。でも、この方は・・。」
タイガー 「ううぬ、この男を逮捕しろ。こいつはどくろ仮面の一味に間違いない。」
安井 「はっ。」 とはいったものの、皆目見当もつかず躊躇。
タイガー 「早くしろっ。」
黒眼鏡 「ははは。何故そんなにあわてるのだ。本当に月光仮面なら、そのマスクを取って見せ給え。それ、取らなければ撃つ。」
しぶしぶマスクを取るタイガー。
博士 「あっ、タイガー。」
黒眼鏡 「ふふふふふ。君がタイガーということは、僕も知っていたよ。先生、危ないといけないから家に入っててください。あや子さんも。」
博士 「貴男はいったい・・・。」
あや子 「もしかして月光仮面?」
黒眼鏡 「ははは、とんでもない。あや子さん、僕ですよ。祝十郎です。」と黒眼鏡を外す。
あや子 にっこり 「まあ、十郎さん。」
博士 「おおっ、祝君。」
銃声がして、どくろ一味との銃撃戦になる。
月光仮面に変装したタイガーの台詞「私に出来ないことは、悪いことだけですよ。」が笑わせてくれます。
第1話が欠落しており、半分以上物語が進んだ今話で、ようやく祝探偵のご登場であります。カッコいいですね。
どうでもいいですけど、柳木博士邸の傍、多摩川養護学校という看板が見えます。
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