第六學年用第七課「日本海海戰」
一、『敵艦(てきかん)見(み)えたり、近(ちか)づきたり、
皇國(みくに)の興廢(こうはい)、ただ此(こ)の一擧(いつきよ)、
各員(かくゐん)奮勵努力(ふんれいどりよく)せよ。』と、
旗艦(きかん)のほばしら信號(しんがう)揚(あが)る。
みそらは晴(は)るれど風立(かぜた)ちて、
對馬(つしま)の沖(おき)に浪高(なみたか)し。
二、主力艦隊(しゆりよくかんたい)、前(まへ)を抑(おさ)へ、
巡洋艦隊(じゆんようかんたい)、後(うしろ)に迫(せま)り、
袋(ふくろ)の鼠(ねずみ)と圍(かこ)み撃(う)てば、
見(み)る見(み)る敵艦(てきかん)亂(みだ)れ散(ち)るを、
水雷艇隊(すゐらいていたい)・驅逐隊(くちくたい)、
逃(にが)しはせじと追(お)ひて撃(う)つ。
三、東天(とうてん)赤(あか)らみ、夜霧(よぎり)はれて、
旭日(きよくじつ)かがやく日本海上(につぽんかいじやう)。
今(いま)はや遁(のが)るるすべもなくて、
撃(う)たれて沈(しづ)むも、降(くだ)るもあり、
敵國艦隊(てきこくかんたい)全滅(ぜんめつ)す。
帝國萬歳(ていこくばんざい)、萬萬歳(ばんばんざい)。
大和田建樹詞/瀬戸口藤吉曲の海軍軍歌とは、同名異曲です。昔の唱歌には、戦争や出征兵士を題材にしたものも数多く、「軍人」や「戦い」が日常生活の中に入り込んでいたのでしょうね。それに比し、自衛隊を異端視する現代社会が、異常に見えるのは当然のことかも知れません。
ありがとうございました。
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