第六學年用第三課「遠 足」
一、鳴(な)くやひばりの聲(こゑ)うららかに、
かげろふもえて野(の)は晴(は)れわたる。
いざや、我(わ)が友(とも)うち連(つ)れ行(ゆ)かん。
今日(けふ)はうれしき遠足(ゑんそく)に日(ひ)よ。
二、右(みぎ)に見(み)ゆるは名高(なだか)き御寺(みてら)、
左(ひだり)に遠(とほ)くかすむは古城(こじやう)、
春(はる)は繪(ゑ)のごと我等(われら)をめぐる。
今日(けふ)はたのしき遠足(ゑんそく)の日(ひ)よ。
三、たどりつきたる峠(たうげ)の上(うへ)に、
菜(な)の花(はな)にほふ里(さと)見下(みおろ)して、
笑(わら)いさざめくひるげのむしろ。
今日(けふ)はうれしき遠足(ゑんそく)の日(ひ)よ。
四、風(かぜ)は音(おと)なくやなぎをわたり、
船(ふね)は靜(しづ)かに我等(われら)をのせて、
行(ゆ)くは何處(いづこ)ぞ、桃(もも)さく村(むら)へ。
今日(けふ)はたのしき遠足(ゑんそく)の日(ひ)よ。
授業で習ったはずはないのですが、なぜか聞き覚えのある曲です。國民學校藝能科音樂初等科二(第四學年用)「きたへる足」は、福岡の小学校で上級生に手を引かれ、油山へ遠足に出かけた時、先生の号令で一斉に上級生が歌っていたのは憶えています。この「遠足」も、そうした課外授業(?)で教わったのかも知れませんね。
* ご参考 *
「きたへる足」(片桐顕智詞/成田爲三曲)
一、大空晴れて深みどり
心はひとつ 日はうらら
足並そろへ ぐんぐん歩け
みんな元気で きたへる足だ
二、道一筋にしも光り
心はおどる 気ははずむ
足どりかるく ぐんぐん歩け
みんな元気で きたへる足だ
ありがとうございました。
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