第六學年用第二課「朧月夜」(高野辰之詞/岡野貞一曲)
一、菜(な)の花畠(はなばたけ)に、入日(いりひ)薄(うす)れ、
見(み)わたす山(やま)の端(は)、霞(かすみ)ふかし。
春風(はるかぜ)そよふく、空(そら)を見(み)れば、
夕月(ゆふづき)かかりて、にほひ淡(あは)し。
二、里(さと)わの火影(ほかげ)も、森(もり)の色(いろ)も、
田中(たなか)の小路(こみち)をたどる人(ひと)も、
蛙(かはづ)のなくねも、かねの音(おと)も、
さながら霞(かす)める朧月夜(おぼろづきよ)。
いまなお歌い継がれている唱歌ですね。高野辰之と岡野貞一のコンビは、数多くの名唱歌を生んでいるようです。
唱歌の時間割がどうなっていたのか知りませんが、最高學年二番目の歌ですから、4月に歌われていたのは確実でしょうね。春にしては、どちらかといえば寂しさが漂う曲調に感じます。自分は伴久美子盤を愛聴しているのですが、二番の第三行辺りになると、なぜか泣きたくなってきます。
昔は、菜の花畠、蓮華の花、土筆、蝶々、おたまじゃくしなど、すぐに春とわかる光景がありましたね。
こんにち、久しくお目にかかりません。
ありがとうございました。
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