第五學年用第二〇課「入營を送る」
一、ますらたけをと生(お)ひ立(た)ちて、
國(くに)のまもりに召(め)されたる
君(きみ)が身(み)の上(うへ)、うらやまし。
望(のぞ)めどかなはぬ人(ひと)もあるに、
召(め)さるる君(きみ)こそ譽(ほまれ)なれ。
さらば行(ゆ)け、國(くに)の爲(ため)。
二、征矢(そや)を額(ひたひ)に立(た)たすとも、
背(せ)には負(お)はじと誓(ちか)ひたる
遠(とほ)き祖先(そせん)の心(こころ)もて、
みかどの御楯(みたて)とつかへまつり、
榮(はえ)あるつとめを盡(つ)くせかし。
さらば行(ゆ)け、國(くに)の爲(ため)。
凛とした戦前日本を窺わせる唱歌です。兵役を義務としてでなく、「名誉」と捉える思考は、弛みきった現代人には想像だに出来ないかも知れません。兵士になりたくとも適わない人々に対する思いやりがあってこそ、はじめてこうした考え方が可能となるのでしょうね。選ばれた人々しかなれなかったわけです。なぜ、軍人が尊敬されたのか。時代に納得です。
ありがとうございました。
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