第四學年用第二六課「何事も精神」
一、軒(のき)よりおつる雨(あま)だれの、
たえず、休(やす)まず打(う)つ時(とき)は、
石(いし)にも穴(あな)をうがつなり、
我等(われら)人(ひと)と生(う)まれ來(き)て、
一(いつ)たん心(こころ)定(さだ)めては、
事(こと)に動(うご)かず、さそはれず、
はげみ進(すす)むに、何事(なにごと)の
など成(な)らざらん、鐵石(てつせき)の
堅(かた)きもつひにとほすべし。
二、小(ちひ)さき蟻(あり)も、いそしめば、
塔(たふ)をもきづき、燕(つばめ)さへ、
千里(せんり)の波(なみ)を渡(わた)るなり。
ましてや人(ひと)と生(う)まれ來(き)て、
一(いつ)たんめあて定(さだ)めては、
わき目(め)もふらず、怠(おこた)らず、
ふるひ進(すす)むに、何事(なにごと)か
など成(な)らざらん、盤石(ばんじやく)の
重(おも)きもつひにうつすべし。
復刻版教科書では、ニ長調、四分の二拍子、四分音符=92、と出ています。
これも修身的な要素が敬遠されて、戦後の教科書から消し去られたのでしょうね。まことにもったいないことであります。
ありがとうございました。
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