第四學年用第二五課「近江八景」
一、琵琶(びは)の形(かたち)に似(に)たりとて
其(そ)の名(な)をおへる湖(みづうみ)の、
鏡(かがみ)の如(ごと)き水(みづ)の面(おも)、
あかぬながめは八(や)つの景(けい)。
二、まづ渡(わた)り見(み)ん、瀨田(せた)の橋(はし)、
かがやく入日(いりひ)美(うつく)しや。
粟津(あはづ)の松(まつ)の色(いろ)はえて、
かすまぬ空(そら)ののどけさよ。
三、石山寺(いしやまでら)の秋(あき)の月(つき)、
雲(くも)をさまりてかげ清(きよ)し。
春(はる)より先(さき)に咲(さ)く花(はな)は、
比良(ひら)の高(たか)ねの暮(くれ)の里(さと)。
四、滋賀唐崎(しがからさき)の一(ひと)つ松(まつ)、
夜(よる)の雨(あめ)にぞ名(な)を得(え)たる。
堅田(かただ)の浦(うら)の浮御堂(うきみだう)、
落來(おちく)るかりもふぜいあり。
五、三(み)つ四(よ)つ五(いつ)つうち連(つ)れて、
矢橋(やばせ)をさして歸(かへ)り行(ゆ)く
白帆(しらほ)を送(おく)る夕風(ゆふかぜ)に、
聲(こゑ)程近(ほどちか)し、三井(みゐ)のかね。
こんな名歌がなぜ歌われなくなったのでしょう。日本の景勝地を歌ったなかでも最高傑作だと思います。琵琶湖を歌ったものに「琵琶湖周航歌」等がありますが、この曲のほうが群を抜いて好きです。
半年ほど前(6月)、映画「南京の真実」大津上映会へ行ったのですが、観光する余裕もなく残念でした。滋賀へは、学生時代に大津見学と社会に出てから労組研修で雄琴に寄った二度だけしかなかっただけに、機会があればこの唱歌を聴きながら、ゆっくり周遊してみたいと思います。
ありがとうございました。
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