今日はとっても寒かったです。北風を受けて正午の気温は6℃でした。それでも、強風をおして県北旅行してきました。国東半島方面へは、小六夏季学級で安岐(あき)の奈多海岸キャンプに行って以来、ほぼ半世紀ぶりです。いやあ、よく歩きました。延べ五里くらい。20km競歩してきたみたいに、ふくらはぎがパンパンです。昔はよく歩いたものですが、最近は何かと乗物を使うので、足腰が弱ってます。歳のせいかもしんない。
午前中は、豊後高田市へ。ここに「昭和の町」があるというので、行ってみました。新しくテーマパークとして作ったわけではなく、昭和三十年代の町並み(商店)がそのまま残っているんですね。中心部にも拘らず、若者が都会に出てさびれた街を逆利用する発想が素晴らしい。駄菓子屋、文具店、自転車店、呉服店、映画館、喫茶店など懐かしいですね。「三丁目の夕日」という漫画本がありましたが、まさにその風情でした。しかし、すぐ近くに巨大なパラボラアンテナが聳えるNTTビルがあるのは興ざめです。なお、現在の人口は約三万六千人。都会に流出した人材の「カムバック運動」実施中とのことでした。
午後から国宝「宇佐神宮」を詣でました。朱色で統一された鳥居、燈篭、欄干などがいかにも八幡様です。ここは八幡宮の総元締め。上宮、下宮を含む八つの神社が集まっています。例の和気清麻呂公を御祭神とする護皇神社もありましたよ。本殿の御祭神は御三方、第一御殿が応神天皇、第二御殿が比売大神、第三御殿が神功皇后だそうです。
あいにく宝物殿は休館日でしたが、絵画館(拝観料百円)で勉強させていただきました。神宮の生い立ちが絵画付で解説されてあります。当然、弓削道鏡の皇位簒奪未遂事件も克明に記されています。吉備の人清麻呂は姉廣蟲姫の教育を受けたんですね。途中に和気という地名もありました。それに三百頭の猪の話も説明があります。今年は亥年、何か吉兆めきます。
そうそう、宇佐は「神仏習合発祥の地」「お神輿発祥の地」なんだそうです。言われてみれば、近くに五百羅漢だとか九十九羅漢群がありますし、磨崖佛や仏閣も多いですね。お神輿のほうは、東大寺の大仏建立の際、宇佐の御祭神を神輿にお乗せして奈良へお祝いに行ったのが始まり、ということです。
神と佛がおわします「豊の國」からの報告でした。
2007年3月6日(火)の記事
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