チャンネル桜「渡部昇一の大道無門」の最新対談は、八木秀次先生だった。核心となる話題は、戦後教育の立て直しにあったかと思う。お二人とも、「心の育成」の重要性をあげられ、『教育勅語』と「修身書」の復活を願っておられるようだった。
『教育勅語』と「修身書」は一対のものと考える。
『教育勅語』が、教室の正面や家庭の床の間に恭しく掲げ、日夜奉読するためのものであるのに対し、「修身書」は、ご勅語の実践教科書であろう。
感心したのは、八木先生が具体的な行動を起こされている点である。願望にとどまらず、「現代版修身書」を作ると仰った。もともと、「修身書」成立過程には、世界の偉人だけでなく、
全国から「修身」に叶う話を募集した経緯もあるようだから。
自分の子供時代を振り返ってみると、『教育勅語』や「修身書」はなかったものの、「偉人伝」を読んだり、家族・親戚や地域の長老たちの訓導により、学校に関係なく、その精神はしっかり受け継いでいる。
昨今は、核家族化や他人への不干渉が進み、現代の子供たちに伝えにくくなっていることは確かであろう。それでも「偉人伝」は、今なおどこの図書館にも置いてある。身の周りでも、心温まる話はいくらでもある。
癒着した文科省・日教組の巣食う学校に自浄を期待する方が無理だ。自分の努力次第で出来ることが、他にもたくさんある。
まずは、『教育勅語』と「修身書」を理解する我らが、自らの出来る範囲で、努力してやって見せようではないか。
2006年8月4日(金)の記事
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