うれしいことがあった。些細な出来事だけど・・・。
昼食を摂りにスタンドの駅そば店に入ったときのこと。テーブルが少し汚れていたので、黙って台拭きを手にし、自分の周りだけきれいにした。ただそれだけである。
するとどうだろう。食後に「ごちそうさま」といって店を離れる客は、例外なくテーブルを拭いて立ち去っていくではないか。うれしくなってしまった。 誰かが命令し、指示したわけでもないし、規則に定められていたわけでもない。それでも、人々は黙って実行する。誉めてもらいたいわけでもないだろう。「他人様を動かす」原動力は、権威や権力ではなく、自らの行動を示すことだ、と思い知った。
海外旅行をすると、よく米国系ファーストフード店に寄ることがある。メニューはともかく、室内装備は万国共通になっている。もちろん、セルフサービスが原則であることは言うまでもない。ところが、そのルールに則って黙々と実践しているのは、我が日本國がトップだと思う。むしろ、食後のゴミをそのまま放置する国の方が多い。どこの国とは言わないが、「なぜ自分で片付けないのか」を訊いてみた。
氏曰く「そのための従業員がいるのだから、仕事を取り上げてはかわいそう」だそうな。なるほど、お国によって事情が違うということね。
日本独自の美風だけは護りたいものである。
2006年7月22日(土)の記事
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