チェンマイ観光の中でも、有名なのがナイトバザールである。ちょうど、上野のアメヤ横丁のようなところ、と思えばいい。別名「泥棒市場」とも言われるが、いくら何でも、盗品が売られているわけでもあるまい。ここでの楽しみは、価格交渉にある。値段はあってないようなもの。日本人(特に関東)は、つい言い値で買ってしまうから、最高においしいお客なのかもしれない。ここでは、デパートでさえ、値切るのが常識になっている。
これまでの経験では、売り手は通常価格の二倍を吹っかけてくる。ここで半額に値切ったところで、すでに売り手の勝利は動かない。客が主張する価格以下になることは、まずあり得ないからだ。客の希望額で売ったとしても、それは通常価格であって、売り手に損はない。客側にしても、日本で買うより安いから、さも値切ってよい買い物をしたように錯覚し、得意な気分になる。まことに奇妙な構造になっている。
値引き交渉の秘訣は、何だと思いますか。自分の希望額の二倍以上だったら、「要らない」と言って、帰るそぶりをすることである。売り手は狼狽して、間違いなく追いかけてくる。「いくらなら買うか」と聞かれるので、希望額の半額を提示すればよい。そうすると、相手は必ず、中間の額を言うはずだ。やりとりする内に、当初の自分の希望額よりは、少し安い値段で商談成立する。もし、相手が追いかけてこなかったり、こちらの言い値に反応しないようなら、それがあまりにも理不尽な値切りであることがわかる。とにかく、チェンマイに来たら、一度は寄ってみることを、お薦めいたします。これが売り物か、と思う奇妙なものもありますよ。
本日、ミャンマー国境のドイアンカンという山に行ってきました。明日報告します。
写真は、ナイトバザール。暗くてごめんなさい。
2006年3月15日(水)の記事
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