明治安田生命に立ち入り開始
「節税保険」の実態調査-金融庁
3/4(土) 7:11配信/JIJI.COM(時事通信社)電子版
金融庁は3日、生命保険大手の明治安田生命保険に対する立ち入り検査を開始した。
過度な節税が問題視されている中小企業経営者向け「節税保険」の販売実態を調べる方針。節税保険を巡っては、昨年7月にマニュライフ生命保険、今年2月にエヌエヌ生命保険と、外資系2社が保険業法に基づく業務改善命令を受けている。
節税保険は、経営者の死亡などに備える「経営者保険」の一種。支払う保険料を会社の経費に算入できるため、法人税を圧縮できるメリットがある。また、中途解約した場合でも保険料の大半を解約返戻金として受け取れ、中小企業を中心に根強い人気がある。
ただ、節税効果を過度にアピールする営業手法や、保険の趣旨に沿っていないことが問題視され、国税庁が課税ルールを見直してきた。明治安田生命では昨年、営業職員による金銭詐取問題が発覚しており、金融庁は職員の管理体制などについても調査する見通しだ。
コメント総数;328件
一、役員退職金を死亡保険で積み立てるこの手の経営者保険だって、無許可で販売しているわけではない。きちんと認可を取って販売していた。
利益に対して法人税がかかるから、経費で保険を掛けて利益を減らす。
そして退職金の原資としてコツコツ積み立てる。死亡したら死亡保険金になるから会社存続の原資にもなる。
でも皆がそれをやり過ぎたから、節税商品に規制が入った。
税率を安くするため発泡酒を開発したけれど、規制が入って税率が上がったのと同じ。税収が減りそうになるとルールを変える・・・。
個人的にはいい加減な年金制度に立ち入り調査をしてほしいと思う。
二、何故民間には厳しいのか分からない、皆さん節税に努力する事は良い事だと思うが、何故自民党のばら撒きや税金の無駄な使用は、調査して処罰しないのですか?
今政治家の役割は、国民の生活や財産を守ることだと思うが、今の自民党は国民を破産に追い込んでいる。電力の高額な値上げも自民党が打ち出したインボイスの影響が大きいと思いますが、
自民党議員皆さん、高額な給料返納して国民の苦しみわかって見たら!
三、節税と脱税は紙一重だろ、法律に乗っ取って節税するのは努力のひとつ、これを問題視するのなら、補助金を使って、近い将来は実は損なEVの販売するのはもっと、詐欺だろう。
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35年間お世話になった会社だが、年金をもらっている関係でうっかり悪口も言えない。2004年に明治生命と安田生命が合併して出来た新会社には約一年半しか厄介になってないので、詳しいことはよく分からない。けれども、同じ生命保険会社なのに、社風が斯くまで異なるのかと戸惑ったものだ。
よく言えば明治は進取の精神に富み安田は伝統墨守ということだ。月掛保険を我国で初めて導入したのが明治なら、安田は創業以来,、生命保険思想の根幹である「相互扶助」を堅く守り続けて来た。存続会社が明治だから事務手順そのものが明治式に統一されたため、安田出の自分は何も知らない新参者同然の立場に置かれてしまった。
まあ、そんな個人的な苦労話など誰も関心が無かろうから詳述しない。お題に通じる社風の違いについて、もう少し書き進めてみる。飽くまで社風だから、どちらが優れているという問題ではない。しかし、経営の根幹に関わる企業理念となると軽く受け流すことはできない。喩えが適当かどうか分からないが、明治が生保も所詮はビジネス(商売)と割り切る西洋式なら、安田は生保を弱者救済事業と捉える純和風な感じ。したがい、物の観方考え方を極論すれば、ゼロサム的と三方一両損的な隔たりがある。。
【ゼロサム】
一方が利益を得たら、もう一方は同じだけ損をし、全体としてゼロになること。
【三方一両損】
落語。講釈種で、大岡政談の一つ。大工の吉五郎が落とした三両の金を、左官の金太郎が拾って届けたが、吉五郎が受け取らないので、大岡越前守が一両足して、両人に二両ずつ褒美を与え、三者が一両損と裁く。
退職後のことだから、本件の真実は分からないが、【コメント 一】に同感である。現役時代にも似たことがあった。一時払養老保険を顧客が利殖と捉えて爆発的に売れた時期がある。当時の監督官庁大蔵省(現;財務省)は慌てて販売自粛の通達を出す始末。可笑しいとは思いませんか? 官庁自身が認可した商品が売れると、手のひら返して売り過ぎるな、というのだから。確かに弱者救済という生命保険本来の趣旨にはそぐわないものの、顧客のニースに適うから人気沸騰したのであり、生保会社が不正に顧客を唆したわけでもない。
断わっておくが、当時(1990年代)は、銀行、証券、生保、損保など金融機関には垣根があって、兼業出来ない仕組みになっていたのである。それを外圧もあって自由化の美名のもとに撤廃したため、現在は垣根がなくなっている。つまり、ますます寡占(独占)化が進むというわけだ。裏を返せば、庶民の選択肢が減少することに繋がる。シラス国らしからぬ由々しき事態と言わざるを得ない。
【シラス】-知らす・治らす・統らす-
万物を自然界の共有財産とする考え方
→互助互譲互恵型分ち合いの共存共栄社会
【ウシハク】-主履く・主佩く-
万物を主(あるじ=支配者)の所有物(私有財産)とする考え方
→弱肉強食型奪い合いの格差社会
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