フィリピン、中国船が巡視船に「軍用級」レーザー照射と非難
2/14(火) 14:01配信/BBCニュース(英国)日本語電子版
フィリピンの沿岸警備隊は13日、中国海警局の船が南シナ海の係争水域で、フィリピン沿岸警備隊の巡視船に「軍用級」のレーザー光線を照射したと非難した。
フィリピンの巡視船は6日、フィリピンがアユンギン礁(英語名:セカンド・トーマス礁)の領有権を主張するため設置した海軍拠点へ向かい、補給任務を行っていた。フィリピン軍は1999年、アユンギン礁近くに古い揚陸艦をわざと座礁させ、軍部隊を駐留させて実効支配している。
フィリピン沿岸警備隊によると今回の任務で、中国船からのレーザー光線によって一時的に乗務員の視界が遮られたため、後退せざるを得なかったという。
中国海警局の船はレーザー光線を2回照射したほか、フィリピン巡視船の右舷140メートル付近まで「危険な動き」で接近したという。
フィリピン沿岸警備隊は、「軍関係者へ食料や備品を届けようとしたフィリピン政府船の動きを意図的に阻止」したことは、同国が西フィリピン海と呼ぶ海域における「フィリピン主権の明確な侵害」だと非難した。
これに対して中国外務省の汪文斌副報道局長は13日の定例会見で、中国海警局の船は法に基づき「プロフェッショナルかつ抑制的に行動し、主権と秩序を守った」と説明。フィリピンに対して「争いの拡大や情勢の複雑化につながるような行動を避けるよう望む」と述べた。
■南シナ海で続く争い
地元紙フィリピン・デイリー・インクワイアラーは、昨年6月には中国海軍艦が、フィリピン沿岸警備隊のタグボートに青い光と点滅信号を照射したと報じた。
その6カ月前にはオーストラリアが、北部を飛行中の戦闘機に中国海軍の艦船からレーザー光線が照射されたと非難している。
オランダ・ハーグの常設仲裁裁判所は2016年、中国が南シナ海の水域あるいは資源を独占的に支配してきた歴史的な証拠はないとして、中国の主張を認めない判断を下している。
この裁判はフィリピンが起こしたもので、そのうちのひとつがアユンギン礁にまつわるものだった。
ただし、この判断には強制力がないため、中国は引き続きこの海域に人工島を設置し、領有権を主張している。南シナ海では中国とフィリピンのほか、ヴェトナム、マレーシア、ブルネイ、台湾などが、領有をめぐって争っている。
フィリピンのロドリゴ・ドゥテルテ前大統領は仲裁判決の履行を強く求めようとはせず、代わりに中国との政治的・経済的関係の修復に努めた。ドゥテルテ政権は長年の同盟国アメリカとは距離を置く、外交政策を追求していたため、中国との接近を重視していた。
しかしマルコス・ジュニア新大統領は、前政権による外交の大転換を元に戻し、アメリカとの関係を修復しようとしている。2月初めには、米軍のフィリピンでの基地使用権拡大に合意した。
(英語記事 Philippines accuses China of shining laser at boat)
コメント総数;151件
一、フィリピンに対しては、日本に対するより一層高圧的な態度で臨んでいるように感じる。
相手国の海軍力に応じて足元を見ているのだろう。
力の信奉者、中共らしい振る舞いだ。
フィリピンはスービックから米海軍を追い出したのが間違いだった。
現在この港は、再度米海軍の使用を認める動きがあるようだ。
米軍が正義だとは思わないが、少なくとも中共よりは信用できる。
フィリピンの動きも、そういう判断から来ているものだろう。
この海域も日本のシーレーン上重要な一角を占めている。
フィリピンが中共包囲網に加わることを期待する。
二、こんな国が今後も存在し続ける限り
平時にすら簡単に兵器が使用される
それは日本に向けられてもそうだが
日本の隣国は平時に兵器を気軽に使用することで外交を進める国ばかり
我慢すればなくなる訳ではなく
存続する限り何百年と常に兵器は使い続けられる
気に入らなければ足元に銃弾を撃ち込んでから会話する輩
そんな奴らに怯えながら生活しなければならない
こんな行いは非人道的であるが止めようとはしない
そしてエスカレートを防ぐ為に注ぎ込む資金は日常生活を常に圧迫している
こんな生活をいつまで継続するのか
無限に金を注ぎ込み問題を先延ばしにすべきなのか
今すぐ止めさせるべきではないのか
世界が連携し対峙すべきではないのか
今こそ
三、係争が無かった地域に係争を引き起こした上で、自国の行いは「プロフェッショナルかつ抑制的に行動し、主権と秩序を守った」と言い、他国に対しては「争いの拡大や情勢の複雑化につながるような行動を避けるよう望む」
つまりフィリピンを見下し、中国に従えと言っている。
ホントに勝手な国。
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フィリピンが中国に抗議
船舶の「攻撃的な活動」巡り
2/14(火) 16:08配信/ロイター通信社(英国・ユダヤ系)日本語電子版
[マニラ 14日 ロイター] - フィリピン外務省は14日、船舶による「攻撃的な活動」をやめるよう中国に求める外交文書を提出した。
フィリピン沿岸警備隊は13日、南シナ海で中国海警局の船が妨害行為をしたと非難していた。6日に南沙(英語名スプラトリー)諸島のアユンギン礁にある海軍拠点への補給活動を行う船に対し、「軍事級のレーザー」を照射して妨害したという。
同省のダザ報道官は、マルコス大統領と中国の習近平国家主席が1月上旬の会談で南シナ海を巡る問題の外交的な解決で合意したばかりであることに言及。「中国によるこのような攻撃的な行動は憂慮される問題で失望している」と述べた。
同省はまた、中国海警局の行動はフィリピンの主権と安全保障に対する脅威で、フィリピンには排他的経済水域内で合法的な活動を行う権利があると表明した。
在マニラ・中国大使館からは現時点でコメントを得られていないが、中国外務省は13日、フィリピン政府の非難に関する質問に、海警局は法にのっとって行動していると説明した。
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イ、中国による日本・台湾・フィリピンといった周辺国に対する度重なる示威行動は、各国の反応を見極めるためのもので間違いないだろう。舐められてはダメだ。毅然とした対応こそ抑止に繋がる。そのためにも国防力強化は絶対不可欠だ。話し合い外交で全て解決するなんて言うのは妄想に過ぎない。外交=力である。勿論現状では日本単独で中国に立ち向かえる筈などない。そのためのククワッドであり、フィリピンにも是非加わってもらうことで包囲網をより強固にすることが必要である。
ロ、マルコス大統領も甘いな、習近平と会談したからと言っても奴らは国益の為なら手の平返し等平然と行う羅権主義国家だ。
ハ、こういう、他国を威嚇したり、ジャーナリストを弾圧したりして、他国の批判なんか無視しても構わないと思い込んでしまった結果が、今のロシアでしょ。なるべく多くの国で、中国との付き合い方を少しづつでも変えていかないと、取り返しがつかなくなるよ。
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ASEAN諸国の韓国への好感度
日本下回るも中国しのぐ
2/14(火) 17:08配信/聯合ニュース(韓国)日本語電子版
【ソウル聯合ニュース】韓国国際交流財団のASEAN文化院が14日に発表した報告書によると、ASEAN(東南アジア諸国連合)諸国の人々の韓国に対する好感度は100点満点中81.3点で、日本の85.1点をやや下回ったものの、中国の61.1点を大きく上回った。一方、韓国人のASEAN諸国に対する好感度は平均61.7点と低かった。
報告書は昨年11月8~25日に19~69歳の韓国国民1000人とシンガポール、ベトナム、タイ、マレーシア、インドネシア、フィリピンの6カ国の国民2400人(各国300~500人)を対象に行ったオンライン調査の結果をまとめたものだ。
ASEANの人々が韓国について魅力的だと考える分野としては、37.0%が「韓国料理」を挙げた。以下、「映画・ドラマ」が36.3%、「観光名所」が33.1%、「美容・化粧品」が27.1%の順だった。
韓国と周辺国がASEAN諸国の経済においてどれほど重要かについては、韓国は7点満点中5.8点で、日本の6.1点、米国の6.0点に次いで3位だった。国際関係における重要度も、韓国は日本、米国に次ぐ3位だった。
韓国人が考えるASEAN諸国との間の課題は、「観光交流」が42.6%、「企業投資誘致」が39.8%、「移住労働者問題」が37.5%、「エネルギー分野の協力」が32.2%、「環境・気候変動への対応」が32.1%の順だった。
ASEANの人々が考える課題は「技術開発協力」が59・5%、「観光交流」が51.8%、「企業投資誘致」が43.5%、「文化交流」が41.3%、「教育・人的交流」が32.5%などだった。
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軍事的緊張が高まる中国とフィリピンの二国間ニュースに無関係と思しき暢気な韓国ジャーナルを付け加えたのは、中露北というヤクザ国家に隣接するアジア諸国の現状認識を測る意図からである。断わっておくが、このような韓国の在り方を貶したり揶揄したいが爲に載せたわけではない。むしろ、敵対国の意図を無効化する手段に使えるのではないかと、考えたからだ。ここは、現代の国際情勢を御先祖様ならどう観るか、という意味で神代の昔に遡って縄文人の眼で観てみたい。
唐突だが子供時分、母方叔母が〝ゆには百貨店″に勤めていた。福岡市渡辺通一丁目にあったが、程なくして博多大丸中州店に吸収合併されてしまった。そんなことはどうでもいいのだが、当時から〝ゆには″の意味が解らず長年謎であった。そこで調べてみた。
【斎庭/斎場】-ゆにわ(歴史的仮名遣い=ゆには)-
神を祭るために斎(い)み清めた場所。さいじょう。
【斎場】-さいじょう(歴史的仮名遣い=さいぢやう)-
① 神仏を祭るために、特別に設けられた清浄な場所。いつきのにわ。
② 葬儀を行う場所・会場。火葬場を兼ねていること多い。
③ 大嘗祭(だいじょうさい)のとき、供物を調えるために設ける建物。
なるほど〝清浄な場所″という意味だったんだ。よく理解出来ました。穢れた場所を「祓い清める」わけですね。祝詞の文言みたい。
【祝詞】-のりと-
神道の祭典のとき,神に奏上する言葉。《古事記》では詔戸詞(のりとごと),《日本書紀》では諄辞と記す。現在行われる祝詞は,祭典の趣旨・目的などを述べ,神に奏上することによって神の受諾を願う,神道祭式の重要な要件の一つになっている。
【大倭日高見国】-おほやまとひだかみのくに-
(太陽が高くかがやく国の意) 日本国の美称。
[出典]延喜式(927)祝詞(出雲板訓);「四方の国の中と、大倭日高見之国を安国と定め奉りて・・・」
閑話休題。縄文晩期は凡そ紀元前10世紀ごろ。今から約3千2百年前に遡る。今をときめくG7諸国(日米英仏独伊加)にはそもそも当時の文献が無いから舞台にすら登場しない。知ってる人物としては、キリスト教聖書に出て来るダヴィデ、ソロモンぐらい。支那は周王朝の時代で儒教の始祖孔子様は未だ生まれていない。インドのお釈迦さまも未だである。この時代の文献から読み解けることは、オリエント(中東)にしろ支那・天竺にしろ、『古事記』で謂うところの争いが絶えないウシハク社会であったことが窺える。翻って日本はどうだったか? 『記紀』によると、神々しか登場しないシラス社会で文字通りの神代であった。
【シラス】-知らす・治らす・統らす-
万物を自然界全体の共有財産とする考え方。
→互助互譲互恵・共存共栄型分ち合い社会≒現代に於ける善隣友好外交
【ウシハク】-主履く-
万物を主(あるじ=支配者)の所有物(私有財産)とする考え方。
→階級闘争型奪い合い社会≒現代に於ける戦狼(恫喝)外交
〝能ある鷹は爪を隠す″との俚諺があるが、戦狼外交は爪を隠すどころか露わにするわけだから、狙う獲物が警戒し防衛本能が働くのも道理。中共は図体ばかりがデカいが、総身に智慧が周りかねると見える。米中対立に端を発する国際秩序の二極化を、民主制国家と専制独裁国家との鬩ぎ合いと観る向きも多いが、自分は別の観方を採りたい。即ち、縄文人の視点に立って、シラス文明とウシハク文明の衝突と観る。
欧州ではEEC(欧州経済共同体)からEU(欧州連合)へと発展したが、英国が離脱するなど必ずしも巧く行っていない。理由は簡単、根がウシハク思想から脱却できてないからである。これに対しアジアでは、安倍元総理の「自由で開かれたインド太平洋構想」にトランプ米前大統領が共鳴し、日米豪印のクワッドやAUKUS(米英豪)の枠組みによる対中包囲網が構築されている。恰も米国主導の戦略のように錯覚しがちだが、実は日本のシラス思想がキーワードなのだ。欧州の海軍艦船と我が自衛隊の合同演習のみならず、NATO関係者が日本を訪問するのも、シラスに共鳴してのことに他ならない。互助互譲互恵・共存共栄の理念は、人類共通の普遍的な価値観だからだ。
《追伸》
肝腎なことを書き落とした。シラスとウシハクの分岐点は、自分以外の個人(=他人)を仲間と観るか競争相手(ライバル)と観るかで峻別できる。西洋個人主義やマルクス主義の根本的な誤りは、他人を尽くライバル視して排撃することにある。つまり、根が利己(エゴ)なのだ。これに対してシラスの根幹は、神仏的な利他精神にあるということ。
*ご参考*シラスとウシハク/結美大學
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