中国共産党「台湾への武力行使放棄せず」
台湾人の約9割が「強い反感」
10/28(金) 19:16配信/フォーカス台湾(中央通訊社)日本語電子版
(台北中央社)台湾で対中政策を所管する大陸委員会は27日、今月19~23日に実施した世論調査の結果を発表し、「台湾への武力行使の放棄を約束しない」とする中国共産党の立場に対し、およそ9割の台湾人が強い反感を抱いていることが分かった。
「中国共産党が台湾への武力行使の放棄を約束しないことに強く反対する」と答えたのは85.6%。「中国共産党の武力による台湾への威嚇に反対する」と答えたのは91.6%に達した。
また83.9%が台湾問題を解決する中国の「総体的方略」に「賛成しない」と回答。82.3%が「一つの中国原則」や「92年コンセンサス」などの立場を堅持することを支持しないとした。「一国二制度による平和的な統一」が両岸(台湾と中国)統一実現の最善の方法だとする考えに反対する人も79.3%に上った。
一方、台湾の両岸政策については、89.7%が政府が引き続き自主防衛を図ることを支持すると回答。84.3%が蔡英文(さいえいぶん)総統が双十国慶節(中華民国の建国記念日、10月10日)に発言した、台湾人民の主権や民主主義、自由に対する堅持の尊重こそ、両岸の良好なコミュニケーション再開の基礎であるとの考えを支持した。
大陸委は調査結果について、中国が強要する政治の枠組みや両岸問題の解決方法、武力による脅迫に台湾の民意が強い反感を抱いていることを示していると指摘。台湾海峡の平和と安定の維持は台湾と中国の共同の責任であるとし、中国に対して両岸の現実と台湾の民意を正視し、台湾侵攻の古い考え方をやめ、理性かつ平等、尊重の考え方で対立を実務的に処理すべきだと呼び掛けた。
調査は政治大学選挙研究センターに依頼し、台湾に住む20歳以上の市民を対象に電話で実施。1096人から回答を得た。
(呂佳蓉/編集:齊藤啓介)
■ご参考■元記事(中文)
中共不放棄武力犯台 民調:近9成台人強烈反感
2022/10/27 17:15(10/27 22:01 更新)
(中央社記者呂佳蓉台北27日電)中共20大結束後,陸委會今天發布例行性民調,結果顯示,對於20大報告的涉台主張,有9成左右民眾強烈反對其宣稱不承諾放棄使用武力;另有9成支持政府持續做好自我防衛。
陸委會發言人邱垂正今天在例行記者會上公布民調結果。
民調結果顯示,對中共20大報告提出的涉台主張,9成左右民眾強烈反對其宣稱不承諾放棄使用武力(85.6%)、更不認同中共以武力威脅台灣的作法(91.6%)。
有83.9%的民意不贊成中方所謂「解決台灣問題的總體方略」、堅持「一個中國原則」的「九二共識」等立場(82.3%);反對稱「和平統一、一國兩制」是實現兩岸統一的最佳方式(79.3%)。
陸委會強調,調查顯示台灣民意堅決反對中共強加的政治框架及設定兩岸終局,更對武力恫嚇極度反感。
陸委會強調,主流民意支持政府兩岸政策立場。近9成支持政府持續做好自我防衛,捍衛國家主權及台灣民主;8成以上支持總統蔡英文國慶演說呼籲兵戎相見不是兩岸選項、唯有尊重台灣人民對主權和民主自由的堅持,才是重啟良性互動根本;也認同在理性平等及相互尊重下,願尋求雙方可以接受,維持台海和平穩定的方法(88.9%);支持「四大韌性」(80.7%)、「四個堅持」(74.4%)等守護台灣的立場。
陸委會指出,8成以上民眾贊成政府考量兩岸情勢發展及兼顧經濟與防疫,調整兩岸交流和人員往來;7成以上支持調整境管措施同時,加強對中國大陸人士來台安全管理。
另在長期觀察議題,認為中共對我政府與人民不友善分別為78.2%、61.3%;絕大多數民眾主張「廣義維持現狀」(86.3%),且認為台灣的未來及兩岸關係發展要由台灣2300萬人決定(85%),維持長期穩定態勢。
陸委會強調,中華民國是主權國家,兩岸互不隸屬是客觀事實;「四個堅持」是台灣社會最大共識與底線,政府堅定捍衛國家主權、安全及民主自由的生活方式,沒有任何妥協的空間。
陸委會指出,維持台海和平穩定,是雙方共同責任,再次呼籲對岸正視兩岸現實及台灣民意,摒棄侵犯對抗的舊思維,以理性平等及相互尊重態度,務實處理分歧。
此次民調是陸委會委託國立政治大學選舉研究中心,在10月19日至23日以電話訪問台灣20歲以上成年民眾,有效樣本1096份,信賴度為95%,抽樣誤差在正負2.96%。(編輯:張淑伶)
コメント総数;7件
一、間近に控えた統一地方選では、与党・民進党の見通しは決して明るいとは言えない。しかし、中国がこのような態度に出れば出るほど、「一つの中国」「92コンセンサス」を支持する野党・国民党の立場は悪くなり、台湾アイデンティティを前面に出す与党・民進党が有利になる。2020年1月の国政選挙で、その1年前には再選の見込みはないと言われていた蔡英文が、史上最高得票で再選したのがいい例である。あの時も、習近平が台湾に対して極めて高圧的な声明を出し、また香港の自由を暴力で奪ったことが原因で、流れが劇的に変わった。実際、統一地方選とは異なり、国政選挙ではいつも最後には対中政策が最大の争点となる。蔡英文と民進党の最大の支持者が習近平だという皮肉な言いぐさがあるが、本当にそう思う。
二、中国は“台湾のことは台湾人が決める”という台湾人の意向を完全に無視していますね
“台湾人のことは中国人が決める”という主張なので、そうなると圧倒的多数の賛成で台湾を中国に併合ということになります
中国人に“台湾のことは台湾人が決めるべきだ”と言うと、中国人は“だったら沖縄はどうなんだ!”と言います、反論のつもりで
そういうときは“沖縄のことは沖縄人が決める”と言えばいい
先ず重要なことは“台湾のことは台湾人が決める”という世界的なコンセンサスの形成ではないだろうか
EUはそういう主張をしているやの報道がありましたね
日本国は政府も国会もそんなこと言えないだろうから、国民が言いましょう
三、台湾人からすると、台湾を武力侵攻すると公言している国はただ一つ、それは中国だ。
つまり台湾にとって、中国が唯一かつ永遠の敵国。
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前稿で中国共産党習近平の独裁政治は「ジコチュウ」「利己主義」の成れの果て、という意味のことを書いた。常に中共からの軍事的恫喝に晒されている一般の台湾国民は、どのように受け止めているのだろうか。転載した上記ジャーナルで、朧気ながら輪郭が見えてくる。なお、後半は前半日本語版の中文元記事である。日本人に読ませるためか、部外者には関心の薄いと思われる個人名などを省略してある以外、要点だけを鷲掴みした名訳である。
設問が【恐怖・不安を感じるか】ではなく、【武力放棄しない中共政策に賛成か反対か】なので、反対派が大多数を占めるのは当然だろう。有り体に言えば、中台問題の台湾側交渉窓口機関「大陸委員会」の調査なので、或いは〝始めに結論ありき″と言えなくもない。
統治方法には大別して二種類ある。悦服統治と屈服統治だ。予め断わっておくが、これは当方の造語なので辞書引いても載っていない。歴史的に多くが後者だが、我が日本だけは別格で、概ね悦服統治の形態を採って来た。
【悦服】
① 心から悦んで服従すること。
② [北京語(所謂「中国語」)では〕快適な服装のこと。
【屈服】
① 相手の強さ・勢いに負けて仕方なく従うこと。力尽きて服従すること。[北京語も同義]
② 相手を敬い平伏すること。
習近平の狙いは、武力恫喝を用ゐて台湾を恐怖・不安に陥れ、最終的には屈服させることにある。だが、人間関係力学の観点からは、最下等の悪手である。悪知恵ならいざ知らず、人品骨柄卑しき人物に〝悦服させる″智慧など湧き出るはずもない。杉浦重剛著(所功解説)『教育勅語-昭和天皇の教科書-』という書物がある。この中に悦服の何たるかが書かれた件が出て来る。転載しておこう。
と書いたところ、肝心の当該本が見つからない。。確か、過去ログに書いた記憶があるが、それも見当たらない。まあ、見つかったら、「追記」することにして御容赦!
註)書物の現物は未だ見つからないが、読後感の過去ログを発見!
元来、ぐうたらな性格なので捜すのも面倒だ。記憶を辿って大意を書いておこう。
権威権力を以て人民を威圧し屈服させて統治せんと欲すれば、人民は不承不承従うのみ、別に権威権力ある者が現わるれば忽ち取って代わる。統治の要諦はさに非ず、人民に徳を植え付くることなり。徳に依りて人民は悦服せん。
【徳】
精神の修養によってその身に得たすぐれた品性。
徳のない習近平のすることは世に隠れもない屈服統治であり、杉浦重剛師が昭和天皇に御進講申し上げた奥義、悦服統治など夢想だにしていないわけだ。おかげで台湾人民は益々中国から遠ざかるばかりである。
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