思いもよらず、言語学的な「詐術」を発見した。次の動画がそれである。
台湾人「アメリカは台湾を認めてくれるけど、日本は…」
日中国交で台湾はマイナスだらけ?
by 台湾ボイス(キャスター;林建良)
キャスターの林建良氏は、戦後生まれながら生粋の在日台湾人である。従い、日本も米国も中国も〝外国″という立場での見解であろう。同じ台湾人である文筆家黄文雄氏とは年齢差こそあれ、(中華民国からの)独立派という点で共通する。嘗て黄文雄氏は日中国民性の違いを評して、日本人を「誠」、中国人を「詐」と断じている。その際、台湾人には触れていないが、少なくともこのお二方は「詐」より「誠」のほうに親近感を抱いているに相違あるまい。
1972年当時、新聞やテレビで〝日中国交回復″または〝日中国交正常化″の見出しが躍ていた。しかし、何だか騙されたような釈然としない言葉の綾を感じたのも事実である。なぜなら、「回復」「正常化」のウラを採ると、'72年以前の日中国交は一時的にせよ「断絶(断交)」或いは「異常」だったことになるからだ。
ところが、「中国」とは戦前・戦中・戦後を通じて中華民国(中国国民党政権)と国交を結んでいたのである。因みに中国共産党は1949年中華人民共和国成立まで、単なる反体制ゲリラ集団に甘んじていたのだ。なお、戦中には汪兆銘南京政府(中国国民党政権/蒋介石は重慶に逃亡し内部分裂)を大東亜共栄圏構想にも参加させていたほどだから、一度たりとも断交したことがないのが歴史的事実である。つまり、「回復」や「正常化」は、現実とは懸け離れたフィクション(作り話=噓八百)に過ぎないということだ。
【綾】-あや-
① 物の表面に現れたさまざまな形や模様。特に、線が斜めに交わった模様。
② 特に苦心した、文中の言い回し。含みのある表現や微妙なニュアンス。
③ 表面的には見えないが、辿ると見えてくる社会や世の中の入り組んだ仕組み。
④ (綾)いろいろな模様を織り出した絹織物。あやおり。あやおりもの。
この場合、もちろん②の意味である。故人への批判は己の信条に反するが、はっきり言って田中角栄内閣は、中国側周恩来首相にまんまと騙されたのである。初めて国交を結ぶ中華人民共和国に対して「国交回復」「国交正常化」なんておかしな言い方は日本語にはないではないか。
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安倍氏国葬への招へい・出席を巡り中国がけん制と警告
9/8(木) 18:43配信/テレ朝news電子版
9月27日に予定されている安倍元総理の国葬に台湾からの代表団を招へいすることに対して、中国外務省が「一つの中国の原則に基づき対応を」と日本を牽制(けんせい)しました。
中国外務省の報道官は「台湾独立勢力に政治利用できる場を与えてはならない」と述べたうえで、日本に対し「一つの中国」の原則に基づき、台湾からの代表団の招聘(しょうへい)を控えるよう牽制しました。
また、台湾に対しても「台湾当局はこの件を政治的に利用しようとしているが、その企みは成功しない」と警告しています。
台湾当局は、国葬に代表団を出席させる方針を固めていて、メンバーについては「日本政府と調整中」と述べるにとどめています。
コメント総数;70件
一、日本は日中国交正常化50周年より安倍元首相の国葬のほうが重要で、世界中からVIPを招き故人の外交安全保障上の業績を思い起こす機会を大事にしていることが台湾侵攻を企てる中国には分からないでしょうね。
二、日本も露骨に対中けん制カードとして台湾の蔡総統を招待すればいい。蔡総統は国家元首の身分として安部総理時代に日本で一度もお会いできていない。これを機にせめて見送りでもさせてくれよ、岸田総理。
三、素直に、台湾側が派遣したい高官を日本側が受け入れればいいだけだろう。
台湾側は日本が難色を示せば、それを示さない高官に差し替えるだろうが、日本も中共と友好なんて、現状、はっきり言って絵に餅にすぎない。
どうせ日中関係は悪いのだから、そういうときは日本はやりたいようにやるのが筋だろう。
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脅すことしか知らない幼稚な中国共産党戦狼外交の限界ですね。戦争は何も軍事力だけの戦(いくさ)ではない。国運を賭した総力戦である。「誠」対「詐」、文化力における優位性は、日本が中国に大差をつけている。
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