蔡総統「決して退かない」
台湾の結束を呼びかけ
8/5(金) 6:16配信/FNNプライムオンライン(フジTV)WEB版
台湾の蔡英文総統は4日夜、ビデオメッセージを発表し、一歩も退かない姿勢を強調した。
蔡総統は、中国の軍事演習を「(中国の)危険なミサイル発射は台湾だけでなく、国際社会に対し無責任だ」と批判したうえで、「中国は、台湾の情報セキュリティーへの侵入など、集中的な情報戦を行ってくるに違いない」と述べ、中国の動きに警戒感を示した。
さらに、今後の対応について「理性を保ち挑発もしないが、決して退かない」と強調したほか、「ともに領土や主権、民主を守ろう」と台湾の結束を呼びかけた。
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・野崎剛(ジャーナリスト)
台湾の現地で見ていましたが、蔡英文総統は意識して静かに、丁寧に、中国に向けて抑制した行動を呼びかけている印象です。この問題は「どちらが先に挑発したか」という国際社会の批判の矛先をいかに台湾へ向けないかの情報戦でもあります。台湾はペロシ下院議長の訪問を受け入れただけで、挑発はしておらず、台湾問題の現状維持を望んでいる。それが蔡英文総統の隠されたメッセージです。中国からミサイルが頭上を越えて太平洋に打ち込まれるなどかってない圧力にさらされいますが、現状、台湾の国内は落ち着いており、航空便や海運への影響も限定的で、国民は冷静に日常生活を送っており、政府の対応も中国のヒートアップぶりと対照的に冷静です。ただ、台湾を取り囲むように行われる軍事演習は7日までのものが8日に延長され、本格的な実弾訓練も今日から始まります。どんな事態になるかなお予断は許されない状況が続きます。
・白鳥浩(法政大学大学院教授)
アメリカの民主党のペロシ議長が訪台することによって地域の緊張が高まっている。
中国にとっては共産党大会前の時期であり、アメリカにとっても中間選挙を控えている。両国とも引けない状況になる、こうした時期に両国の間の緊張を高める必要はなかったのではないだろうか。
日本のEEZにミサイルが落下するなど、地域の緊張は日本にも大きな影響を及ぼすものである。突発的な衝突が発生すると、当然日本にも影響は及んでくるだろう。
事態がヒートアップしない様に、アメリカと中国の両国の間を取り持つことができるのは日本の役割かもしれない。ここで岸田氏も冷静に対応することが必要だ。
一、この毅然とした蔡総統の発言からは台湾の国民を含めて覚悟を感じる。危機感の感じ方については、日本人より遥かに高いと思う。
中国の軍事演習のミサイルが日本のEEZに落下したが、これに対して岸防衛大臣も抗議をした。しかし、ただ非難だけでは中国に相手にされず終わり。
これに対して弱腰だと文句も言いたいが、ある意味で仕方ないな。中国に比べ日本は弱すぎる。
国民を守る政府の立場からしたら衝突するわけにもいかないし、遺憾砲しか言えなくなった日本にしたのは国民側にも責任がある事も自覚しないと。
そう思いながらも、岸田総理、何で出てこないの?こんな前代未聞の案件、岸防衛大臣だけに任せないで、総理も自らメディアの前に出て何かしら発言するべきだと思うんですけど。
二、どこかの総理とは違って毅然とした発言だ。
本来なら平和安全法制で定めた重要影響事態に認定するべき状況だ。
総理が重要影響事態に認定することも検討していると発言すれば十分中国を牽制することができる。蔡英文総統のように発言すべきとまでは言わないが上記のように中国を牽制するような発言はするべきだ。
米国もロナルド・レーガン率いる空母打撃群がフィリピン海に展開し、台湾海峡に派遣される可能性もある。第三次台湾海峡危機では空母戦闘群が派遣された。現在ではほぼ毎月1回米海軍駆逐艦が台湾海峡を通過している。しかし日本は一度たりとも護衛艦が台湾海峡を通過したことはない。もし米海軍の空母打撃群が台湾海峡に派遣されることになったら日本はどうするのだろうか?
まずは重要影響事態に認定することを検討するべきだ。総理以外にこの決断をできる人はいない。防衛相ではできないことなので総理自身の決断による。
三、台湾の民主主義と平和と独立を守り抜く決意を示された事、改めて尊敬し支持したい。中国の傍若無人な横暴な行動は台湾だけでなく日本にとっても直接的脅威だ。
台湾の防衛のために日本も協力すべきだし、台湾を守ることは他人事ではなく日本を守ることそのものだ。
人権や平和や民主主義を守るためにはしっかりとした法制度含む防衛力が必要だが現状の日本はかなり遅れている。早急に法整備や攻撃力含む防衛力の整備を進めなければ行けないと思う。
中国や北朝鮮、ロシアといった横暴な独裁国家から民主主義や人権、平和を守るためには共に価値観を共にする台湾やアメリカといった国々と手を携えていくべきで、台湾が困っているときには、日本も決して見捨てることなく軍事防衛面でも協力をしなければならない
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-東アジアサミット-
林外相発言中に中国・王毅外相が退室
台湾問題めぐる中国非難に反発か
8/5(金) 12:47配信/TBS NEWS(TBS TV)WEB版
カンボジアで開催中のASEAN=東南アジア諸国連合や日米、中国の外相らが参加する会議で、日本の林外務大臣が発言した際に中国の王毅外相が退席したことがわかりました。
ASEANや日米、中国などが参加するEAS=東アジアサミットの外相会議は、カンボジアの首都プノンペンで始まっていますが、この会議で日本の林外務大臣が発言中に中国の王毅外相が退席したことが、ASEAN関係者への取材でわかりました。王毅氏は林大臣の発言終了後には席に戻ったということです。
4日に予定されていた日中外相会談は、台湾問題をめぐり、日本がG7=主要7か国などとともに「中国を非難する声明を発表したため」として、直前に中国側がキャンセルしていて、今回も日本への不満を表明したものとみられます。
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イ、東アジアサミットに出席している林外相の発言時に、中国の王毅外相が退席したということは、他の国の外相は着席していたままだったことを意味するのではないでしょうか。つまり、中国が強大な軍事力を背景として、台湾周辺の海域で弾道ミサイルを発射するなど、決して容認されることも正当化されることもない事実を物語っているようです。
更には、日本が中国の威嚇に屈することなく、毅然とした姿勢で臨むとともに、核武装をも検討するなど強力な反撃体制を整備する必要があると思います。それは、「核保有国」である中国が、「非核保有国」である日本や台湾を威嚇している姿を見れば明らかではないでしょうか。
いずれにしても「核の抑止力は核」であり、軍事力のバランスこそが日本の平和を維持する最良の手段だと考えます。
日本がウクライナと同じ轍を踏まないためにも…そして、尖閣諸島や北海道が北方四島や竹島の二の舞を演じないためにも…
ロ、自分の覇権主義的行動を棚に上げて正当な非難に対し、様々な嫌がらせ行動を行うのは中国の常とう手段で、今回の王毅外相の退席はその一つ。
自由主義国の一員として、そして中国の覇権主義の被害を被る一因として中国非難を行うことは当然です。
いつまでもやられ放題、遺憾表明では、中国には何も効果はありません。やられたらやりかえす。これが基本でしょう。王毅外相の発言時には林外相は退席するのはもちろん、外相会談も向こうが要請してくるまで、しなくてもかまわないでしょう。非礼な行為には相応の対応をするべきです。
当然言葉だけではダメで、防衛費増額は当然、反撃能力を可能にし、核シェアリングについて検討することが必須です。
ハ、日本が、中国に対して、G7各国と共に非難したのが原因だとしているが、どんな声明を出していたのか、日本国内であまり報道されてない様に思える。中国情勢も緊迫化しており、ウクライナ戦争の様に軍事演習から、特別作戦と称して軍事侵攻した前例がある以上、最大限の警戒が必要である。隣国なので、日本に攻撃があれば即戦争に発展するのだから、日本政府は慎重に行動すべきだし、有事の対応は準備してあるのだろか?また、統一協会ばかりでなく、報道機関も細かい情報を国民に入れるべきだろう。
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掲題は、〝類は友を呼ぶ″の俚諺を捩り、エゴ剥き出しの中国(共産党)が傍若無人な振る舞いを以て、結果的に世界中を敵に回していることを皮肉ったものである。
【類は友を呼ぶ】
気の合う者や似た者同士は、自然と集まるものだ、ということ。
シナ・チョ~センは「力(ちから)による支配」を信奉する。そこでは〝溺れる狗は叩く(弱い者いじめ)″という陰惨な文化しか生じない。我国は「大いなる和らぎの国」である。ゆゑに、〝弱きを救け強きを挫く″の真逆な文化を有する。要するに弱者救済こそ我国の正義なのである。
以前、ニーチェの「超人」と聖徳太子の「凡人」を並べて、西洋と我国では人間観がまるで異なることを観てきた。つまり、西洋人が〝神のように完全無欠でありたい″との願望を伴った虚構(フィクション)に生きる理想主義者とすれば、我ら日本人は〝過ちを犯し失敗もする人間は不完全(未完成)な生き物″という諦観及び悟りからくる現実主義者である。
【理想主義】-idealism-
① 理想を立て、実現しようとする立場。
空想的、観念的な性格をもつが、現実を改革する重要な基盤ともなる。
② 現実をありのままに描写せず、何らかの理想に即して、美的、倫理的調和のうちに表現しようとする芸術上の傾向。
【現実主義】-realism-
理想を追うことなく、現実の事態に即して事を処理しようとする立場。
現実を最重視する態度。
理想主義と現実主義に見立てると言いたいことが少しズレてしまうかもしれないが、虚構はもともと現実ではないゆゑに、一歩間違うと偽善に奔り価値観が倒錯した偏見に嵌り易い。左翼思想がその典型である。
【左翼】
《フランス革命当時、議会で議長席から見て左方に急進派のジャコバン派がいたところから》社会主義・共産主義・無政府主義などの革新的な思想。また、そのような立場の人・団体。左派。
【右翼】
《フランス革命当時、議会で議長席から見て右方に穏和派のジロンド派が席を占めていたところから》保守的または国粋的な思想、立場の一派。また、その者。
中台関係の本筋から離れてしまった。人間関係力学的な観点に立つと、友好的な態度が人心を惹き付けるのに対し、好戦的な態度は人々を雲散霧消させる。←これ常識かつ定理。
中台何れが正しいかは一目瞭然だろう。中国(共産党)が台湾を恫喝・威嚇すればするほど国際輿論は台湾に傾くばかり。誰の目からも、加害者は中国であり台湾は被害者でしかない。この視点から観れば、林芳正日本外相と王毅中国外相のどちらに正当性があるかは言うまでもあるまい。ペロシ米国下院議長の訪台に誰も異論を挟む余地はない。台湾に対する中国の武力恫喝を非難するのは、平和を愛する人間として当然の責務である。
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