「女性首相」誕生阻むのは誰か
高市氏が総裁選立候補会見で“当意即妙”
一部記者の意地悪な質問にも堂々と
「アンチ高市」の大メディアOBにあきれ返る
9/11(土) 16:56配信/夕刊フジWEB版
【有本香の以読制毒】
8日午後、自民党の高市早苗前総務相が記者会見を開き、総裁選に立候補することを正式表明した。会見は全編がネット中継された。
冒頭の40分超、「国家・国民、主権、名誉を守り抜く」という力強い決意表明に続き、細部まで練られた政策を分かりやすい言葉で披露。その後の約1時間、一部記者の意地悪な質問にも堂々と、かつ自然体で答えた。
ネット上には、「こういう政治家を待っていた」「感動した」などの書き込み多数。「第100代にして初の女性首相、ついに誕生か」と予感させる素晴らしい会見だったと大いに評価したい。
ネットの声とは対照的に、会見場の一部記者らの高市氏に対する「敵意」は尋常でなかった。筆頭は、TBS「報道特集」のキャスターを務める膳場貴子アナウンサーだ。高市氏の過去の発言を持ち出し、次のように迫ってみせた。
「『さもしい顔をしてもらえるものはもらおうとか、弱者のフリをして、少しでも得をしようと、そんな国民ばかりいたら日本が滅びる』。こういう風に発言してらっしゃいます。困窮する国民をどういう目でみてらっしゃるのか、(中略)この発言について弱者への視点が欠けている不安、批判の声があるが、どう受け止めているか聞かせてください」
これに対し高市氏は、当意即妙な返答をした。
まず、膳場アナの挙げた発言は、2012年、民主党政権下で問題となった「生活保護の不正受給」への対応を検討する中で出たものだと説明した。そのうえで、「福祉は公正、公平であるべき」と力強く持論を述べた。加えて、「私に対して、非常に色がついていると見られるというご指摘ですが、これが私です。私は私の信念を持って、政策を発信してまいりましたし、実行もしてきた」と毅然(きぜん)と言った後、一転、表情をやわらげ、「わりと素直な方で、同僚議員のアドバイスにも柔軟に対応してきた方です」と、膳場アナをイナしてみせた。
これもネット視聴者には大好評。「役者が違う」などのコメントが飛んだ。
それにしても先月、高市氏が総裁選出馬の意志を明らかにしてからの大メディアの扱い方は異常である。
夕刊フジが8月21日発行号で、「高市支持81%」と自社サイト(zakzak)の緊急アンケートの結果を報じても他社はスルー。8月中は、ほぼ高市無視を決め込み、9月に入って、菅義偉首相が総裁選不出馬を表明し、安倍晋三前首相が「高市支持」を打ち出してもまだ、泡まつ候補扱いにした。
一方、これまで「女性の政治家を増やせ」と強硬に主張してきた与野党の女性政治家や、自称「リベラル」な識者らも、高市氏の出馬を無視。その矛盾を問われ、社民党の福島瑞穂党首は「総理大臣は、女性なら誰でもいいというわけではありません」と言い出す始末だった。
政治家に限らずどんな職業も、女、男といった属性でなく「適性」で就くべきというのは当然の道理だが、福島氏もようやくそれを理解できたようで幸いだ。今後は二度と、「クオータ制」などと言い出さないに違いない。
今週に入り、さすがに一部民放が「初の女性総理誕生か」と銘打ち、高市氏を好意的に扱い始める。その裏には、先週、総裁選を伝えた番組で、石破茂元幹事長の動向を伝えた途端、視聴率が下落したという事情もあると側聞した。
イデオロギーに凝り固まった一部メディアを除けば、テレビは視聴率、新聞は部数に左右される。今後、「女性首相待望論」で数字が稼げるとなれば、一気に「高市旋風」が吹くことも考えられ、そうなれば総選挙を目前に控えた自民党議員らも一気に「高市支持」になびくだろう。
しかし、まだ大メディアで「アンチ高市」の声は高い。特に大メディアOBの「元政治記者」がそろって、「安倍さんは『高市推し』と見せかけて『本命は岸田』」「安倍が動かなければ推薦人も全然集められなかった」などのでたらめをテレビで言い放つ事態にはあきれ返る。
出馬会見で「NHK改革」を明言した高市氏の首相就任は、長年、世論をほしいままに動かし、政治を弄んできたメディア人にとって悪夢であろう。だが、決めるのは全国100万余の自民党員・党友と、国会議員だ。私たち国民の声が、その良きサポーターとなれば幸いである。
■有本香(ありもと・かおり) ジャーナリスト
1962年、奈良市生まれ。東京外国語大学卒業。旅行雑誌の編集長や企業広報を経て独立。国際関係や、日本の政治をテーマに取材・執筆活動を行う。著書・共著に『中国の「日本買収」計画』(ワック)、『「小池劇場」の真実』(幻冬舎文庫)、『「日本国紀」の副読本 学校が教えない日本史』『「日本国紀」の天皇論』(ともに産経新聞出版)など多数。
コメント総数;477
一、日本人の議員が、日本人の為に頑張ってくれる人だと高市さんには本当に期待しています。日本の議員でも日本人の為にではなく他国の為に頑張ってる方々が沢山いますし、二重国籍の方がいる政党で純日本人がほぼいない政党もあるとの噂があるみたいなので。高市さんが総理になれないと自民も日本も危ない
二、TBS「報道特集」のキャスターを務める膳場貴子さんの質問は世論を誘導するかのような偏った聴き方をしますね。番組自体が偏向放送なのでその演出にあったように聞いているのでしょうか?報道番組とは事実のみを伝えてその事実によってどう判断するのかは国民である視聴者だって気づいて頂きたい。
三、河野さんは出馬記者会見で、今まで関心が薄かったのにブルーリボンをつけ、女系容認や反原発という信念を撤回したので、保守派だけでなく、リベラルの反発を買ったのではないか? これで河野さんが選ばれたら「ご都合主義の自民党」と思われ、衆議院選は勝てないだろう。どんどん高市さんに風が吹いてる気がする
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河野氏は「リベラル・左翼」…危うい 「靖国代替施設賛成」の過去
「皇位継承」尊重姿勢は総裁選への方便
麗澤大学の八木教授が緊急寄稿
9/11(土) 16:56配信/夕刊フジWEB版
自民党総裁選(17日告示、29日投開票)で、国民的人気の高い河野太郎行革担当相の政治姿勢が注目されている。「女系天皇」を容認する発言をしていたうえ、靖国神社に代わる国立追悼施設建設に賛成した過去もあるからだ。最近、軌道修正したような発言もみられるが、信用できるのか。麗澤大学の八木秀次教授が緊急寄稿した。
猫も杓子(しゃくし)も「保守」を称する。昨今の政界の現象だ。おのおのが「保守」を勝手に定義し、自らをその枠内に入れ、「保守」を自称する。立憲民主党の枝野幸男代表までが「保守本流」と自称する(=『枝野ビジョン』文春新書)。
河野太郎氏も「保守主義者」と名乗り、「本来の保守政治」に戻すとして近著『日本を前に進める』(PHP新書)を発表した。しかし、河野氏は具体的な問題を見る限り、「保守」とは言えない。「リベラル・左翼」に近い。
皇位継承について、2016年10月のブログで、「男系、女系に関わらず皇室の維持を図るべき」と指摘し、昨年8月のインターネット番組でも「(皇位継承資格のある)男子がいなくなったときは、愛子さまから順番に女性の皇室のお子さまを天皇にしていく」と語っている。
保守は国家の連続性を重視する。日本国家の「縦糸」に当たる皇統は父方に天皇の血を引く「男系」で貫かれている。「女系」継承を容認すれば、縦糸は切れる。天皇としての正統性も失われる。日本国家は変質する。河野氏にはそのことが理解できない。
菅義偉内閣は、安定的な皇位継承策を検討する有識者会議を設置し、女性皇族が結婚後も皇室に留まる策とともに、戦後、占領軍によって皇籍離脱を余儀なくされた旧宮家の男系男子孫の皇籍復帰策を打ち出している。
河野氏が政権を担えば、再び「女系継承容認」一択に戻る。皇統断絶への道だ。こうした懸念が広がっていたことを踏まえてか、河野氏は8日、皇位継承策を検討する政府有識者会議の議論を尊重する考えを示した。「持論を事実上撤回した」と報じられるが、総裁選に向けての方便だろう。
河野氏は靖国神社にも冷淡だ。
04年11月のブログで、首相の靖国参拝を中国政府が抗議する理由を1972年の日中共同声明での合意に反するからだと、中国に成り代わったかのように説明している。
09年9月の自民党総裁選での討論会では、当時の鳩山由紀夫首相が意欲を示していた靖国神社に代わる国立追悼施設の建設に賛成している。
国立追悼施設の建設は小泉純一郎内閣で検討されたが、第一次安倍晋三内閣で白紙に戻された。「平和祈念」と称して日本の戦前の行為を謝罪する無宗教の国立施設だ。
国家の主権が侵されれば、やむを得ず軍隊が敵国と戦う。不幸にして命を落とす兵士も出てくる。国家の連続性を守る崇高な行為だ。それを後の政府が感謝し顕彰し追悼する。顕彰・追悼の方法は国の文化・伝統に基づく。共産主義国以外は伝統的な宗教に依っている。
日本の場合、顕彰・追悼の中心施設は靖国神社だ。中国が靖国参拝に反対するのは国のために戦う意欲を持つ日本人を消滅させるためだ。河野氏はそのことを理解していない。河野氏は危うい。
コメント総数;247
イ、お父様があんな談話を発表するような方ですから、考え方はそう変わらないでしょう。
更にマスコミの河野、石破推し。民主党政権以降マスコミが肩入れすると国民が警戒するようになっていますから。マスコミが推すということは中韓にとって都合がいいという事でしょう。
ロ、河野氏が保守なんてありえない。
保守ってのは、保守点検というように、これまでの方法で修理が必要なところを補修しながら持続させていこうとするものだ。根本的なところを変えるのは保守とは言わない。
ハ、入閣してから右寄りな発言が多くなりましたが、元々はリベラルな方でしたよ。それまでの発言をコロッと変えたときは、一体どうしたんだ?と思いました。タカ派的な発言はウケが良く、気をよくしたのか、だんだんタカ派的な発言が目に付くようになりましたが、基本的にはリベラルな方だと思います。
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高市早苗氏
強烈批判してきた中国メディアに「ありがとうございます」
不敵笑みで応戦
9/12(日) 12:12配信/デイリースポーツWEB版
自民党総裁選への立候補を表明している高市早苗前総務相(60)が12日、フジテレビ「日曜報道 THE PRIME」に出演した。
番組では、高市氏の提唱する政策を中国が警戒しているとして、中国共産党系メディアは「日本新首相“本命”のひとり 高市早苗 靖国神社『参拝』継続を示唆」と報じていると紹介。「読むのもはばかられるような言葉」も使って、厳しい論調であることを伝えた。
高市氏は、「私はこれを外交問題でなくすための活動を続けたいですね」と述べた。
記事に対して「まだ私は総裁選の1候補。中国の新聞には『本命』と。日本のマスコミでは泡沫扱いかもしれませんが、中国では本命と書いていただいて」と不敵な笑みをうかべ、「ありがとうございました、中国の新聞社の方」と語った。
靖国参拝を巡る議論について「これを外交問題にしている、しかも日本の国の中から、経済界の中から、一部マスコミの中から、これをことさらに外交問題にしようという声が上がっていることのほうが問題」と指摘した。
「私もどこの国に行っても、まずその国で国のために命を捧げられた兵士の墓におまいりしてます。アーリントン墓地も行ってます。お互いの国のために命を捧げた方に敬意を表し合うことを当たり前にしたい」と語った。
コメント総数;1719
①中島恵(ジャーナリスト)
中国メディアで検索してみると高市氏に関する記事は多数ヒットし、これまでの経歴や言動、顔写真まで詳細に紹介されており、中国人の関心の高さがうかがえます。総裁選について「本命」という言葉を使って紹介しているメディアもありますが、「立候補者の一人」「女性候補」という表現のほうが多いようです。「安倍氏の影武者」「安倍氏の傀儡か」といった見出しの記事や、自衛隊法に関する発言についての記事も多く見られます。
②高市さんの受け答えって凄く良いですよね。揚げ足取りや挑発的な質問には、やや冗談混じりに真面目に答えたり、受け流したりしているのに好感が持てます。さらに、相手を批判するのではなく自分の政策を訴えていくスタイルも好感が持てます。
③神社への参拝は、明らかに信教の自由だと思います。他国に批判されるから、自粛する必要はないです。そして批判する国は、他国の内政に干渉しています。
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これまで正式に立候補を表明している三候補のうち、自分は高市氏支持である。だから、どうしても氏が登場する報道ばかりに眼が止まる。現役を退き(2005年)、所謂オールドメディアと呼ばれるテレビや新聞を見なくなって久しい。
その頃に出会ったのがチャンネル桜である。正式名『日本文化チャンネル桜』が示すとおり、伝統文化に根ざした教養コンテンツが中心であり、今日のような政治に特化した番組作りではなかった。掲示板(BBS)も設置してあり、さながら「ネット右翼」の巣窟になっていた。おそらく、左傾化した既存マスコミに対する不満や鬱屈がそうさせたのかもしれない。斯く言う自分もその一人であった。
どうしてこうなったのか? 政財官学マスコミ界の所謂〝指導層″と呼ばれる人々の言動(もちろん総てではない)が、自分が想い描く世の中と大きく乖離しているように感じたからだ。そう思うようになったのは、教育勅語世代の戦前派(アバンゲール)が現役を退き始めた昭和から平成にかけての御代変わりの頃だ。
【アバンゲール】フランス語;avant-guerre
戦前派。特に、第二次大戦前の思想・習慣・生活態度などを持ち続けている人々。
【アプレゲール】フランス語;après-guerre
戦後派。特に第二次大戦後、従来の思想・道徳に拘束されずに行動する若い人々。
「アプレ」(アプレゲールの略語)は昭和30年代半ば頃まで、〝世間の拗ね者″の意味で長老たちの口の端にかかったものである。「近頃の若い者は・・」という常套句は、何時の時代にも聞かれる苦言だが、現在はそれを発する立場になってしまった。年長になればなるほど、若年層がどことなく頼りなく映るものだ。
話を戻そう。「虚虚実実」という四字熟語がある。敵の弱点を衝くための策略・戦術を指す古典的兵法語だが、嘘(うそ)と真(まこと)が交錯する事象にも用ゐられることがある。つまり、嘘を見破る観察眼が必要ということ。「無かったことを在った」または「在ったことを無かった」と言い募るのが嘘とされる所以であり、端から論理が破綻しているわけだ。したがい、どんどん喋らせて語るに落とす戦術が有効である。
生まれてこの方嘘を吐いたことがない、などと大嘘を吐く気はない。だから、嘘を吐いた時の尋常ならざる心理状態はよく分かっている。1960年代の昔、ウソ発見器なるものが話題になった。実際、警察捜査の参考に実用されているらしいが、法的な証拠としての能力は認められてないとか。要するに「事実」と違うことを証言するわけだから、精神的・肉体的に負荷がかかり、発汗や血圧・心拍数などが異常を来す現象を数値化(ポリグラフ)したものを、俗に「嘘発見器」と読んでいるに過ぎない。
人間は「学習」するから、当然ながら思想信条も変容する。若い頃と現在では自分自身も変わっている。若い時分、自分の思い通りにならない世間を、他人や世の中のせいにしていた。ところが、ひと昔ほど前、子供の頃の遊び場だった大分県護国神社に詣でた際、現代の子供たちも自分がしていたことと同じことをしていた。具体的には、見知らぬ当方に会っても脱帽して「こんにちは」と挨拶するし、手水場では、「(水を)使わせてもらいます」と呟いている。何が言いたいか? 世の中が変わったわけでなく、神社仏閣の前でもお辞儀さえしなくなった自分のほうが変わってしまっていたのである。
唯一つだけ、子供の頃から変わらぬ「信条」がある。それは前稿で書いた如く「世のため他人のため役立つことか」という判断基準である。もっと大袈裟に「国のため日本人のため」と言い換えてもいい。我ら国民のために、誰が汗を流してくれるのがではなく、自らがおのれの出来る範囲で【堪え難きを堪え、忍び難きを忍んで】ともに汗を流す決意や覚悟がない限り、首相が誰になろうと変わらないと思う。〝戦後レジームからの脱却″を願うのであれば、原点に立ち返って、深慮することだ。
『大東亜戦争終結ノ詔書』-所謂「玉音放送」-
朕深ク世界ノ大勢ト帝国ノ現状トニ鑑ミ非常ノ措置ヲ以テ時局ヲ収拾セムト欲シ茲ニ忠良ナル爾臣民ニ告ク 朕ハ帝国政府ヲシテ米英支蘇四国ニ対シ其ノ共同宣言ヲ受諾スル旨通告セシメタリ
抑々帝国臣民ノ康寧ヲ図リ万邦共栄ノ楽ヲ偕ニスルハ皇祖皇宗ノ遣範ニシテ朕ノ拳々措カサル所 曩ニ米英二国ニ宣戦セル所以モ亦実ニ帝国ノ自存ト東亜ノ安定トヲ庶幾スルニ出テ他国ノ主権ヲ排シ領土ヲ侵スカ如キハ固ヨリ朕カ志ニアラス
然ルニ交戦已ニ四歳ヲ閲シ朕カ陸海将兵ノ勇戦朕カ百僚有司ノ励精朕カ一億衆庶ノ奉公各々最善ヲ尽セルニ拘ラス戦局必スシモ好転セス世界ノ大勢亦我ニ利アラス 加之敵ハ新ニ残虐ナル爆弾ヲ使用シテ無辜ヲ殺傷シ惨害ノ及フ所真ニ測ルヘカラサルニ至ル
而モ尚交戦ヲ継続セムカ終ニ我カ民族ノ滅亡ヲ招来スルノミナラス延テ人類ノ文明ヲモ破却スヘシ斯ノ如クムハ朕何ヲ以テカ億兆ノ赤子ヲ保シ皇祖皇宗ノ神霊ニ謝セムヤ是レ朕カ帝国政府ヲシテ共同宣言ニ応セシムルニ至レル所以ナリ
朕ハ帝国ト共ニ終始東亜ノ解放ニ協力セル諸盟邦ニ対シ遺憾ノ意ヲ表セサルヲ得ス帝国臣民ニシテ戦陣ニ死シ職域ニ殉シ非命ニ斃レタル者及其ノ遺族ニ想ヲ致セハ五内為ニ裂ク且戦傷ヲ負ヒ災禍ヲ蒙リ家業ヲ失ヒタル者ノ厚生ニ至リテハ朕ノ深ク軫念スル所ナリ
惟フニ今後帝国ノ受クヘキ困難ハ固ヨリ尋常ニアラス爾臣民ノ衷情モ朕善ク之ヲ知ル 然レトモ朕ハ時運ノ趨ク所耐ヘ難キヲ耐ヘ忍ヒ難キヲ忍ヒ以テ万世ノ為ニ太平ヲ開カムト欲ス
朕ハ茲ニ国体ヲ護持シ得テ忠良ナル爾臣民ノ赤誠ニ信倚シ常ニ爾臣民ト共ニ在リ若シ夫レ情ノ激スル所濫ニ事端ヲ滋クシ或ハ同胞排擠互ニ時局ヲ乱リ為ニ大道ヲ誤リ信義ヲ世界ニ失フカ如キハ朕最モ之ヲ戒ム
宜シク挙国一家子孫相伝ヘ確ク神州ノ不滅ヲ信シ任重クシテ道遠キヲ念ヒ総力ヲ将来ノ建設ニ傾ケ道義ヲ篤クシ志操ヲ鞏クシ誓テ国体ノ精華ヲ発揚シ世界ノ進運ニ後レサラムコトヲ期スヘシ爾臣民其レ克く朕カ意ヲ体セヨ
(御名御璽)
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