韓国は国交を断絶したいのか!?
国民感情で国際法無視した慰安婦訴訟
、法治国家とは思えない傲慢で危険な判決
2021.1.29配信/夕刊フジWEB版
韓国の元慰安婦らが日本政府を相手取り損害賠償を求めた訴訟は23日、日本政府に賠償を命じるという常軌を逸した判決のまま確定した。韓国政府は同日、「被害者と相談し、円満な解決に向けて最後まで努力する」と声明を出したが、どの口が言っているのか。あきれ返るばかりだ。
そもそも、他国の裁判権に国家は服さないという国際法上の「主権免除の原則」を完全に無視している。さらに、日韓の財産や請求権問題は、1965年の日韓請求権協定で「完全かつ最終的に解決」しており、慰安婦問題は2015年の日韓合意で「最終的かつ不可逆的に解決」している。
国際法や国家間の合意を反故(ほご)にし、国際秩序を踏みにじる韓国・文在寅(ムン・ジェイン)政権の異常さには、恐ろしさすら感じる。
先の米大統領選では「不正選挙だ」という議論が過熱した。そこには、ドナルド・トランプ前大統領を支持する人の感情も含まれていたが、米国憲法の下で、その言い分は退けられた。
しかし、韓国では、「反日」という国民感情が国際法を無視してまかり通る。法治国家による判決とは到底思えず、非常に傲慢で危険だ。冷静にみても「日本にケンカを売っている」としか思えない。まさか、本気で「日韓国交断絶」をしたいのだろうか?
朝鮮半島情勢が緊迫するなか、本来であれば米国は、日米同盟と米韓同盟という2国間だけでなく、日米韓の3カ国で安全保障上の協力すべきと考えているはずだ。前出の日韓合意は、米国のそうした思いと、安倍晋三政権(当時)の慰安婦問題に終止符を打ちたいという思いが合致したものと解釈している。だが、ことごとく韓国が約束を破り続けた。仲裁した米国は正直、困り果てているに違いない。
冒頭の判決確定を受け、原告側は日本政府の資産の差し押さえも検討しているようだが、実行してしまえば、日本政府は制裁も十分に検討すべきだ。韓国が日本による仕返しに腰が引けているとすれば、そこだけは理性が働いていて褒めるべきかもしれない。
イジメをする“ガキ大将”というのは、相手の反応を見て喜ぶものだ。現段階では資産が韓国側に渡ったわけでもないため、日本側は無視しておくのが一番だ。墓穴を永遠に掘り続けている韓国は、自国が正しいと思う行動を取ればいい。
韓国の暴走に拍車をかけたと思えるのが、康京和(カン・ギョンファ)外相の交代人事だ。表向きは、米国の政権交代に合わせた人事だが、韓国内では「北朝鮮を激怒させたのが理由では?」という報道もある。事実なら、国家主権を奪われたかのような話であり、開いた口が塞がらない。
いずれにしても、韓国は国際社会から孤立するばかりであり、日本から手を差し伸べることは何もない。
■ケント・ギルバート
米カリフォルニア州弁護士、タレント。1952年、米アイダホ州生まれ。71年に初来日。著書に『儒教に支配された中国人・韓国人の悲劇』(講談社+α新書)、『トランプ大統領が嗤う日本人の傾向と対策』(産経新聞出版)、『日本覚醒』(宝島社)など。
これまでも幾度か我国と特亜三国(中韓北)とでは、精神構造が真逆であると書いてきた。具体的には、下記の通り。
溺れる狗を叩く(弱い者いじめ)=勝ち馬に乗る・・・中華思想(小中華思想)
弱きを救け強きを挫く=判官贔屓(弱い者の味方)・・・我国古来の精神
個人的には、悦服統治か屈服統治かの歴史的経緯がそうさせたと考えている。しかし、世界史を紐解くと、特亜三国ほど極端でないにせよ、概ね血生臭い戦争に明け暮れていたのが人類の歴史であり、比較的安定した歴史を紡いできた我国が別格なのである。これを社会学的に観ると、我国や欧州には未だゲマインシャフト(共同体)の残滓があるのに対し、世界(とりわけ米国・中国)は、完全にゲゼルシャフト(利益体)化してしまった。
我国や欧州にゲマインシャフト的色彩が残っているのは、中世以前の共同体社会を経験しているからに他ならない。中国は〝四千年の歴史″と言うが、国号自体が20世紀に初出の新興国に過ぎない。しかも現共産中国は、戦後(1948年)生まれの私奴と同い年だ。その上、前政権(中国国民党)以前の過去を全否定することにレゾンデートル(存在意義)をおく国であって、歴史的連続性は全く何もない。中世以前がないのは米国も同じ。先住民(ネイティヴアメリカン=俗に言う〝インディアン″)を虐殺し、アフリカからの奴隷輸入で成り立った悍ましい国家である。
ところで、グローバリズム(汎地球主義)は世界の一体化を目指す思想である。とは、あくまで体裁のいい外面で、内実は世界支配の野望が隠されている。旗振り役がディープステートと呼ばれるユダヤ金融資本なら、演者が米国内の急進左派(民主党内極左を含む)と中国共産党である。問題なのは、彼らの手法が強引かつ独善的・排他的である点だ。分かり易く書くなら、典型的なウシハク(主履く)に立脚していると言わねばなるまい。
・ウシハク(主履く)
人間を含む全資源・財物を主(あるじ)の私有財産とする考え方。
・シラス(治らす)
人間を含む全資源・財物をみんなの共有(公共)財産とする考え方。
巷間、あたかもグローバリズム対ナショナリズムの戦いであるかのように喧伝されているが、そうではあるまい。マイノリティ(少数派)とマジョリティ(多数派)の思想戦争と観るのが正解だろう。もともと共産主義は、〝シラス″を目指して捻り出された思想なのに、あべこべになってる点に留意したい。つまり、手法が間違っているか、真の目的(ウシハク化=独裁や独占)を隠しているか、あるいはその両方か、が透けて見える。騙されてはならぬ。
結論から言えば、ウシハクな世の中を志向する人はおるまい。シラスを目指すのが当たり前。即ち、世界の圧倒的大多数が反グローバリズムであり、独占・独裁を企図する邪悪な勢力(グローバリスト)は少数派どころか、ごく一握りに過ぎない。そもそも独占・独裁の言葉自体が多数を容認しないから明明白白だ。数の上で、少数が多数に勝てるわけがない。だから、あらゆる虚偽、詐術で善良な多数派を騙すしかないのだ。
我ら多数派(=反グローバリスト)は、もっと勝利に自信を持つべきだ。
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