中国との交流イベント欠席 台湾の最大野党
9/14(月) 19:54配信/JIJI.COM(時事通信社)
【台北時事】台湾の最大野党・国民党は14日、中国福建省で19日から開催予定の中台の民間交流イベント「海峡フォーラム」への代表団派遣中止を発表した。
中国国営の中央テレビが10日、国民党代表団に関し「和解を乞いに来る」と報道。中央テレビが謝罪に応じないとして欠席を決めた。
国民党は14日、記者会見し「両岸(中台)関係は複雑かつ敏感で、不適切な論評や行為により、善意と相互信頼の積み重ねが深いダメージを受ける」と中国側に警告。親中路線の国民党としては、異例の強硬姿勢を示した。
フォーラムは、馬英九政権時代の2009年から毎年開催されてきた。国民党は8日、王金平・元立法院長(国会議長)が率いる代表団の派遣を発表していた。与党・民進党は「統一工作の一環だ」として、党員の出席を禁止している。
コメント総数;25
1.台湾国民党迄怒らせた中国はもう完全孤立になっても不思議は無いのだが、日本にもいるが目の前の金に目が眩んだ政治家と企業が取り込まれているんだよな。利用されているだけなのに情けない事だ。
2.すがに国民の支持を得られないことを考慮したのかも知れないし、入国=拘禁というリスクもある。大物を人質に取って言うことをきかせる古典的な策。なにしろ、蒋介石自身が西安事変で中共にとっ捕まってしまったからね。そして抗日より中共討伐を優先していた蒋介石に抗日戦線を強制した。中共は日中戦争のことで日本を非難するが、日中戦争をけしかけた張本人であり、かつ戦争中は裏で日本軍と手を握り、国民党を日本軍正面に回し、みずからは逃げまわって戦力を温存していた。中共も国民党も歴史に忘れてはいけないと思う。無論、日本もだが。
3.ここで中国と交流すると党が壊滅的になるからでしょ。
中国は民主主義でないためそういう空気が読めず自分らの味方を次々壊滅に追い込んでいってますね。
海峡フォーラム 国民党「政党としては参加せず」
=訪中巡り物議/台湾
9/14(月) 18:38配信/フォーカス台湾(中央通訊社)日本語版
(台北中央社)最大野党・国民党は14日、中国福建省のアモイで開かれる「海峡フォーラム」について、「政党の形式では参加しない」と発表した。党重鎮の王金平元立法院長(国会議長)を団長とする党代表団の派遣を予定していたが、中国の国営放送、中国中央テレビ(CCTV)が「大陸に和解を申し入れに来る」と報じたことで、党内部から反発の声が上がっていた。同党は不参加の理由を「両岸(台湾と中国)全体の雰囲気が双方の交流、対話にとって利益にならないため」だと説明した。
同党が14日夕、記者会見を開き発表した。
海峡フォーラムは両岸の民間交流促進を目的に開かれるもので、19日にアモイで開会する。同党が8日に王氏らの派遣を発表した後、CCTVは王氏の訪中の目的を「和解の申し入れ」だと報道。同党は10日、主催の国務院台湾事務弁公室(国台弁)に抗議を表明し、江啓臣党主席(党首)も11日、「受け入れられない」として中国側に謝罪を求めていた。総統府は13日、訪中について慎重に考えるよう同党に呼び掛けた。
(王承中、劉冠廷/編集:名切千絵)
コメント総数;11
イ.国民党は「我こそ中国」を貫いて中共から迫害されているウイグル、香港の解放を目指すべき 民進党は民主国家台湾として香港の民主主義を守りウイグルの解放を目指すべき。イデオロギーが違えど同じ方を向くことはできるはずだ。
ロ.台湾、蒋介石 国民党と中国、毛沢東 共産党の因縁未だ健在。昔から水と油だからね。第3国から見たらそんな感じかな。深い歴史ある中だから。1国2制度がある国とない国、これを言うと「中国はそんな国は存在しない」とおっしゃるのです。そうですよね。
ハ.「和解のため」って 李紅アナウンサーが報道するから、てっきり、「今まで 台湾さんに対して意地悪ばかりしてきました。もう今後、こんなことは絶対、しません。すみませんでした。台湾さんが国連に加盟できるように中国政府としても 後押しします。」と中国共産党が台湾に対して 謝罪するものと思っていました。 違うのですね。
同じニュースだが、多少ニュアンスが異なる。時事通信社(日本)は【参加中止】と報じているが、中央通訊社(台湾)は【〝政党″としては参加しない】と含みある書き方だ。後者が正しいとすれば、個人参加まで否定してないことになる。
それにしてもCCTVの尊大な歪曲報道は酷い。もともと中共のプロパガンダTV局だから、中国共産党が言わせているのだろう。本来なら味方とも頼むべき駐台(?)国民党まで怒らせてしまっては、元も子もないではないか。それとも、辺り構わず恫喝しまくる〝戦狼外交″の窮みなのか。とにかく中共は、国際感覚が欠如した超弩級の〝世間知らず″だ。ウラでカネとオンナに物を言わせて弱みを握れば、オモテで脅しても思うがままに操れると勘違いしている。
習近平自身が不遇時代からそうして昇り詰めて来たからかもしれないが、この世はカネとオンナに靡く人間ばかりではない。中共幹部には〝太子党″と呼ばれる元幹部の子弟が多い。習近平もその一人だが、日本流に言えば所詮〝お坊ちゃま育ち″に過ぎない。とどのつまりが、最下層(貧困層)の深層心理を理解出来てないばかりか、共産党一党独裁下しか知らない分、民主国家の〝主権者″たる一般国民の底知れぬ【パワー】を過小評価しがちだ。
『将を射んと欲すれば先ず馬を射よ』とは、唐代杜甫(712-770)の著作物に出て来る一節だが、中共の外交方針というか情報戦法が真にこれ。「千人計画」とか称して世界中から技術者を集め、孔子学院や領事館をスパイ活動の牙城としながら、要人周辺をカネとオンナで篭絡させて外堀から埋めてゆく。もっと悪く言えば、必要な人材を「育てる」のでなく、無形技術を含めて手っ取り早く他国から「盗む」ことを専らとしているわけだ。
しかし、中共を敵とした場合に採るべき戦法は、その反対である。つまり、『敵を射んと欲すればまず将を射よ』が正解。現にトランプ米国政権は、中国人民を味方と位置付けて、中共幹部どもを狙い撃ちに圧力を強めているではないか。
何故そうなのか? 伝統的に支那(中国の前身)は〝(強きを救け弱きを挫く)事大主義″が根強い土地柄なのだ(小中華の朝鮮半島も同様)。我国をはじめ、民主国家と目される先進国は、概ね【弱きを救け強きを挫く】のが「正義」とされている。この文化的な違いを逆手にとって、中共幹部を討ち負かすならば、中国人民は一斉に強い米国に靡き、弱い中共幹部を米国に成り代わって叩いてくれる、という寸法。。同じ理由で日韓戦も、〝勝てば官軍″よろしく、理窟抜きに勝利こそが正義なのだ。故李登輝元総統の『日本人よ、強くなれ』のフレーズも、こうした文化的背景と無関係ではあるまい。
「民主国家」と「独裁国家」を政治スタンスで極論すれば、【下を見る(国民のため)】か【上を見る(支配者のため)】かの違いに尽きる。'80年代に中国旅行した際、国営商店に貼られた〝為人民服務(人民に奉仕しよう)″のスローガンに空しさを覚えたのを今でも憶えている。
文化の違いって、面白いですね。
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