中国人は安倍首相をどう見ているのか
理想化された「安倍首相像」の背後
2020/08/30配信/石平の中国深層分析
安倍首相辞任 中国の安倍首相評価
動画に寄せられたコメント;
1.中国人は、皆利己的であり且つ党の影響をうけながらも、韓国人と違ってどこか人間とその社会を純粋に見て純粋に考えるラジカルな知性が垣間見える。 石平さんの上げた例や観光で日本を訪れた中国人の素直な日本評価もある。 この知性が拡大すると共産党は危ない。 国民のこの危険な知性の発生・拡大をどう抑え捻じ曲げるかが、習近平の最大の課題になる。
2.結局力が全ての中国の価値観から言えば、弱い事は罪であり、蔑まれ、虐げられても当然なのでしょう。日本は一々あちらの顔色を伺って靖国参拝などにしても遠慮してきたが、本当は信念を貫けば敵ながら天晴れとなったのでは? マネトラ、ハニトラなどなどに転んだ人間は、可愛がられるどころか一生軽蔑されるし、最終的には必要なくなった時あっさり切られる。媚中議員に生き延びる道などない。日本人からも後ろ指さされるしね。本当に日本の媚中、親中議員、官僚、財界人は一掃されて欲しい。彼らに日本の行く末を任せるなんてまっぴらです。
3.中国人はスポーツでもそうですが、真の実力者は認めてリスペクトしますよね。そこが半島と違うところ。つまり安倍さんをこき下ろすばかりの日本メディアは半島系ってこと。
4.人間の徳の中で謙虚さほど美しいものはない。中国人民がその徳を中国のリーダーたちには見つけられず。我が安倍首相の人徳に見つけたというのは素晴らしい。
と同時に、これだけ国際的に評価される素晴らしい政治家のやむを得ない辞任に対し
まともに礼を尽くすことさえできない日本の野党は、日本の恥! 更には、日本でも中国でもメディアがどれほど世論を左右するか・・・ つまり、日本にはサヨク思考のプロパガンダメディアが多すぎるってこと。
5.諸葛孔明なき後、国は亡びた。中国らしい皮肉と聞くべきでは?。
内外を問わず各メディアは、うんざりするほど「安倍総理辞任」のニュースで持ち切りだ。なかでも興味深いのは、総理の評価が二分している点だ。概ね右派系が肯定的なら、左派系は否定的というように。だが、自分はどちらにも与しない。というのも、物事には必ず〝光と影″があるように、人間にも功罪両面があるからだ。
石平氏は〝天安門事件″をきっかけに、中国を棄てて我国に帰化した中国系日本人1世だから、基本的に反中国共産党なのは当然だろう。だからと言って、必ずしも反・嫌中国(人)ではない、と思う。このような話題を採り上げるのも、中国が日本を見倣って早く〝民主化″して欲しい、との願いが籠められていると推察する。氏や鳴霞氏ら〝元中国人″の露出度が、右派系・左派系メディアで両極端に分かれるのも頷ける。
安倍政権の外交功績、アジア各国が評価
8/31(月) 11:31配信/NNAアジア経済ニュース
安倍晋三首相が28日に辞任を表明したことについて、アジア各国・地域の首脳からは安倍首相の功績を評価し、健康を気遣うメッセージがツイッターやフェイスブックなどで相次いで発表された。地元メディアでは、外交面での成果を評価する声が多かった一方、国内政策については、ここ数年は「アベノミクス」の効果が出なかったことや、日本国内で新型コロナウイルス対策に対する批判があった点などを伝える報道もあった。
「親愛なる友人である安倍首相の健康問題に触れ、心が痛む。過去数年は、個人的な貢献と賢明なリーダーシップによりインドと日本の関係はかつてないほど深く、強くなった」(インドのナレンドラ・モディ首相)。安倍首相が辞任表明をした28日の夕方以降、アジア各国の首脳からはフェイスブックやツイッターで次々とメッセージが発表された。
台湾の蔡英文総統はツイッターで「安倍総理は在任中において台日関係に多大なる貢献をされ、今後どんな立場においても台湾にとってもっとも大事な友人であります」と日本語で発信。インドネシアのジョコ大統領も「自分が2014年に大統領になったあと、最初に会見した世界のリーダーだった」とし、二国間関係が強まったことへの感謝をツイッターで表明している。
東南アジア諸国連合(ASEAN)の首脳からは、安倍首相による域内各国への貢献などに関する言及も目立った。シンガポールのリー・シェンロン首相はフェイスブックで「安倍首相は、米国が抜けたあとのCPTPP(環太平洋連携協定)の締結に重要な役割を果たした」とコメント。マレーシアのムヒディン首相も同じくフェイスブックで「安倍首相の在任中に、両国の関係は深まっただけではなく、新たな地平を切り開いた」と評価している。また、フィリピンの大統領府は29日、ドゥテルテ大統領の声明として「戦略的パートナーシップにあるフィリピンと日本の関係は、安倍首相の在任中に大きく繁栄した」とのコメントを発表した。
安倍政権はミャンマーを政府開発援助(ODA)実施の最優先国の一つに挙げており、16年にはアウン・サン・スー・チー国家顧問兼外相の訪日に合わせて5年で8,000億円のインフラ支援を表明している。また、昭恵夫人は同国を10回以上訪問し、恵まれない子ども向けの学校設立を支援していることなどから、「ミャンマーを支援してくれて感謝しています。早く元気になって」や「夫婦ともども健康で長生きしてほしい、おつかれさまでした」といった一般市民からのコメントがインターネット上に多数投稿された。
■台湾やシンガポールで大きな扱い
アジアの地元各紙では、安倍首相の辞任表明を1面で取り上げる国・地域も多かった。韓国では、各メディアが28日に一斉に速報を配信。同国に加え、台湾、シンガポールなどの地元紙は、29日付でトップとして大きく取り上げた。シンガポールの「ストレーツ・タイムズ」紙は1面での報道のほか、2ページの特集を掲載。安倍首相がTPPの成立に尽力し、安全保障に関する法制度を変革したことに触れた。
また、上智大学国際教養学部の中野晃一教授(政治学)や東京財団政策研究所の加藤創太研究主幹のコメントを引用し、安倍政権の功績と問題点について振り返った。中野教授は「病気について噂が出る前から、安倍首相の存在感は希薄になっており、リーダーシップの欠如や一連のスキャンダルに対する批判が高まっていた」と指摘。加藤研究主幹は「安倍政権で官邸に権力が集中したことで、政策立案の効率化が進んだ」とした一方、「役所が忖度しようとしたことで起きたとされる、身内びいきのスキャンダルで批判されてきた」とその功罪を振り返った。
ベトナムの「VNエクスプレス」(電子版)では、国際基督教大学教養学部のスティーブン・ナギ上級准教授(国際政治)のコメントを引用しながら、安倍政権が掲げた「アベノミクス」「ウーマノミクス」や新型コロナ対策などについて検証した。ナギ准教授は、それぞれに対する評価に触れつつ、「世界のあらゆる政治家と同じように、安倍政権には成功もあれば失敗や、機会の損失もあった」と総括した。
■中韓のメディアは厳しい論調も
韓国の青瓦台(大統領府)は安倍政権について「長い間、韓日両国の関係発展のため多くの役割を果たしてきた」との声明を発表した。中国外務省は「中日関係は近年、正しい軌道に戻り、新たな発展を遂げた」と評価した。
一方、両国の地元メディアでは一部厳しい論調も見られた。韓国の聯合ニュースは「長期政権に終止符を打った」との見出しで、「安倍政権下で日本社会は右傾化が深刻化し、日韓関係が大きく悪化した」と指摘。ニュース専門放送のYTNは「念願だった憲法改正も東京五輪の開催もできず、任期半ばにして健康問題で退くことになった」と冷ややかな反応を見せた。
保守系の朝鮮日報は「安倍退陣で『嫌韓政治』『反日政治』の終焉を」とのタイトルで社説を掲載し、「日本国内の嫌韓ムードを政治に利用した」と批判した。また、東亜日報も社説で「歴史修正主義的な観点で日本の過去の歴史を美化しようとする傾向があった」とし、「『平和憲法』の改正など日本を戦争ができる国にしようとして周辺国との摩擦をもたらした」と厳しい評価を下した。
国際報道を売りとする中国紙は、中国にとっての安倍政権の功罪を交えて振り返っている。共産党機関紙、人民日報系の環球時報は29日に配信した社説で、「多くの中国人は安倍氏を好んでいない」と指摘。その理由として13年の靖国神社参拝と改憲志向を挙げた。ただその上で、安倍氏の両国関係の改善に向けた努力を評価。特に最近2年間は両国の関係改善に向けた動きは安定していたと指摘した。
石平氏とは別の観方も採り上げないと公平性を欠くので敢えて載せた。退陣する外国首脳を悪し様に罵ることは、外交上、礼を失することとされ、さすがにそういう論調はない。いわば、前者が各国民の偽らざるホンネとすれば、後者は各国政府の外交儀礼的リップサービス入りの見解だろう。
ここで重要なのは、各国政府がどう思うかではなく、一般庶民(各国民)が我国をどう観ているかのほうだと思う。先人の遺産(レガシー)により、戦後も我国の評価は決して悪くはないが、それは多分に大東亜戦争を戦った先人の遺産によるもので、今日では遺産をとっくに食いつぶし、〝タマ無し拝金亡者″の代表格みたいに観られかねない有り様だ。我国の名誉のために、ネガティヴイメージ払拭に奔走したのが安倍総理だった、と自分は思っている。
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